憧れの、ルート66
イリノイ州のシカゴと、カリフォルニア州のロサンゼルスを結ぶルート66は、映画やドラマ、音楽になど使われる、全長が 3,940 キロメートルにおよぶ、旧国道です。
私はこの道を、この世を去る前に一度は走ってみたい。と思っていたところ、共感してくれる友達がいたので、いつか実現させようと、約束しています。
アメリカの都市部を除く大部分は、車がないと生活出来ません。ホストファミリー宅も、一番近いスーパーまで、車で10分はかかりました。
彼らと過ごした一年間で、特に不満らしい不満もなかったのですが、この「交通手段が車しかない」環境は、まだ免許取得前の女子高生には、ちょっぴり不便でした。
私が育った町も、別に都会ではないのですが、自転車に乗って駅まで行き、そこから電車で高校へ通い、帰りには、ちょっとしたウィンドーショッピングも出来た日々。流行りの服や小物を見て歩くのは、色んな感覚を養うのに、とても役立っていた。
ところが、ホームステイをした1年間は、車を運転して、私を目的地まで届けてくれる誰かの助けが必ず必要でした。
それはある意味不自由な暮らし。洋服を買うショッピングモールへは、ハイウェイを車で15分、徒歩では無理な距離ですし、第一歩いている人などいません。
私の母は10年前に免許を返納、父も来年には返納と決めています。
宅配は利用していて、暮らしに困る事はありません。けれども、自分の力で自由に好きな所へ行き、自由にものを選べる幸せは、失くしてみないと、わからない感覚かもしれません。
私も、免許返納の年齢となる前に、「ルート66の旅」を計画すべく、少しずつ準備を始めたいな…と、思います。