アメリカンフットボール
フットボールのシーズン中は、毎週金曜日の夜、ホームグランドか、対戦相手の学校グランドで試合があります。
そこでは、ポップコーンやキャンディ、ソフトドリンクなどが売られていて、それはちょっとしたお祭りでした。
選手の家族は両親揃って応援にかけつけ、ゲームの成り行きに一喜一憂。
チームにはそれぞれ、試合を盛り上げるマスコットがいます(阪神タイガースで言えば、トラッキーみたいな存在)。
オレゴンシティ・ハイスクールののマスコットは、Pioneer Peter(パイオニア・ピーター)と呼ばれ、これは、アメリカ西部を開拓した人々をモチーフにしたもの。
オレゴンシティは、19世紀に、ルイス・クラーク探検隊が、東から西を開拓したオレゴントレイルの、終着地だったのです。
観客と選手、チアガール、パイオニア・ピーターが一体となり、ゲームはいつも大いに盛り上がります。そういう時はいつも、「アメリカ人は、本当に場を盛り上げるのが上手いなぁ」と、感心したものです。
ところで、私がシニア(高校3年生)として留学中、同じシニアの中にいたアメフトの花形、クォーターバックをしていたKenと、20年後の同窓会で再会しました。
当時の精悍な姿とは少し違いましたが、昔は畏れ多くて話せなかった人と、普通に話せるのが、同窓会の良さです。彼がいかに活躍していたか、いかに素敵であったかを、横にいた奥さんに話すと、Kenが、とても誇らしげにしていたのが、心に残っています。
この数年後、彼は帰らぬ人となりました。全ての時間は一期一会。日々を大切に、丁寧に生きようと、改めて感じた出来事でした。