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自閉症の子どもの大きな可能性
3歳までに現れ、3つの行動特徴があるとされています。
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支援については以下の通りです。
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高機能自閉症は、知的発達の遅れがないとされています。
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自閉症やアスペルガー症候群のある子どもの特性です。
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☆友だちづきあいが苦手でも、友達とけんかするなど、トラブルになる頻度
は少ないとも捉えられます。
仲良くしたいけど、自分から声が掛けられない(声を掛けた経験が少ない)。
なので、ソーシャルスキルトレーニングを積んで声を掛ける経験を積んでいけばいいのです。
☆会話が一方的であるが、毎回常にそうかというとそうでもありません。
相手の話を聞いている機会もかなりあります。
なので、今は相手の話を聞くとき、次は自分の話を聞くとき、そしてまた相
手の話を聞くときなど、話すとき・聞くときの経験を積めばできるようにな
ります。
☆含みのある言葉の意味が分からないことがあるが、これも日常生活で使う
頻度の高い「行間を読み取る会話文」に触れる機会に触れ、その文を聞いた
ときの適切な行動のとり方を一つずつ伝えていけばよいのです。
「ポスト見てきて」→「ただ見てきて帰ってきた」→「見てきて=郵便物を持
ってくることを理解する」→「適切な行動が取れる」
この流れを獲得できるようにすればよいのです。
☆興味関心が偏っているが、誰よりもその分野に詳しいので、その知識を他
の人に役立てる環境を提供すればよいのです。
「○○のことなら、○○くんに尋ねれば大丈夫!」
「さすが○○くんだね!ありがとう!」
みたいな関係性を築けるようにしていくことが大事です。
☆切り替えが難しいが、一つのことに集中できる力があるということです。
切り替えが難しいことはあらかじめ想定した上で、できるだけ予告したり、
見通しがもてるような支援を繰り返し、「支援を受けながら、切り替えるこ
とができるようになった頻度を上げていく」ことが重要です。
☆感覚過敏やこだわりがありますが、ストレスを抱える場面を本人と確認
し、周りの人たちと快適に過ごせる環境を設定しながら、こだわってもよい
場面と、周りに合わせる場面の両方を交互に経験させ、周りに合わせること
にも喜びを感じられるような支援を図っていきます。
このように、特性をポジティブな視点から捉え直し、成功体験の充実が得ら
れる環境を設定することで、自閉症の子どもの大きな可能性を広げていくこ
とが大切です。