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トーベ・スロッテとトーベ・ヤンソンの関係

Amazonで「ムーミンのマグカップ」が表示されたので、中をみてみるとデザイナーとして「トーベ・スロッテ」という方の名前が出ていました。
どうやらこのブランド(ARABIA)のデザイナーとしてずっとムーミン関係のデザインを手掛けられていたようです。

Amazonのストアより

ただ、ここのキャプション

トーベ・スロッテ
トーベ・ラルス・ヤンソン姉弟のオリジナル作画をスロッテがそれぞれのムーミン製品に転写しました。スロッテは漫画のフレームによって制限されたデッサンを商品に適応させ、様々なキャラクターを描いています。

を読んでも、デザイナーさんとムーミンの原作者であるトーベ・ヤンソンさんの関係は良くわかりません。そもそもトーベという名前はフィンランドでは姓なのでしょうか名なのでしょうか?(←そこから)。ひょっとして親戚とか?と謎が深まったので、少し調べてみました。

まずは通常の Google 検索を …  すると以下のような検索結果がまず表示されました。

Google 検索結果

スロッテやスロットの表記揺れはありますがスロッテの方が数は多いようです(ムーミン公式サイトはスロットですけどね)。ここではスロッテと表記することにします。

こうしたとき少し前ならいろいろなサイトを自分で調べて結果をまとめるのですが、最近は様々な AI 検索ツールがあります。そこでいくつかの AI 検索ツールの結果を下に示すことにします。

Felo.ai

トーベ・スロッテとトーベ・ヤンソンの関係は、主にムーミンの世界における創作とデザインの継承に基づいています。以下にその詳細を説明します。

トーベ・ヤンソンについて
トーベ・ヤンソン(1914–2001)は、ムーミンシリーズの原作者であり、スウェーデン語を話すフィンランド人作家・画家です。彼女は1945年に最初のムーミン作品『小さなトロールと大きな洪水』を発表し、その後もムーミン谷のキャラクターたちを描いた本やコミックを多数制作しました[5][12]。ヤンソンの作品は、フィンランド文化の象徴ともいえる存在であり、彼女の独特なイラストと物語は世界中で愛されています。

トーベ・スロッテについて
トーベ・スロッテは、フィンランドの陶磁器ブランド「アラビア」でムーミンマグや食器のデザインを手がけてきたデザイナーです。1990年代初頭から、ヤンソンの原画をもとにしたイラストをコラージュし、ムーミン関連の製品をデザインしてきました[2][3][8]。
スロッテはヤンソンの原作イラストを忠実に再現しつつ、食器やマグカップの形状や色彩に合わせて調整を行うという役割を担っています。彼女はヤンソンの作品を深く理解し、原作の雰囲気を損なわないようにデザインを行うことを心がけています[5][8][13]。

二人の直接的な関わり
トーベ・スロッテは、ムーミンマグのデザインを始める際にトーベ・ヤンソン本人と直接会い、彼女の承認を得ています。この際、ヤンソンは自身の原画を変更しないこと、新しいキャラクターを追加しないことを求めました。スロッテはこの意向を尊重し、ヤンソンの原作を基にしたデザインを続けてきました[5][6][13]。
スロッテはヤンソンを「憧れの存在」として尊敬しており、初めて会った際には非常に緊張したと語っています。また、ヤンソンの作品を日常的に読み返し、デザインのインスピレーションを得ていることも明らかにしています[8][9]。

共通点と名前の由来
興味深いことに、スロッテの名前「トーベ」はヤンソンと同じですが、これは偶然であり、スロッテ自身はヤンソンにちなんで名付けられたわけではありません[10]。それでも、同じ名前を持つことに特別な縁を感じていると述べています[9]。

まとめ
トーベ・スロッテとトーベ・ヤンソンの関係は、直接的な親族関係ではなく、創作とデザインの分野での深い結びつきに基づいています。ヤンソンが生み出したムーミンの世界を、スロッテが現代の製品デザインを通じて広め、継承していると言えます。スロッテのデザインは、ヤンソンの原作への敬意と忠実さを保ちながら、新しい形でムーミンの魅力を伝え続けています。
[1] https://catalogue.home.blog/category/tove-jansson/
[2] https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000137152.html
[3] https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000137152.html
[4] https://tokyochips.tokyo/2024/11/35953/
[5] https://finland.fi/arts-culture/how-finlands-moomins-moved-from-beloved-books-to-coveted-mugs/
[6] https://www.moomin.com/en/blog/tove-slotte-moomin-mug-designer/
[7] https://ameblo.jp/hokuwalk/entry-12593052817.html
[8] https://www.moomin.com/en/blog/tove-slotte-moomin-mugs/
[9] http://www.hokuwalk.com/Spe/page/page_id/022015100500015001/cat_id/3
[10] https://catalogue.home.blog/2019/03/03/tove-jansson-books-and-beyond/
[11] https://www.moomin.co.jp/news/blogs/63db74fec4168
[12] https://talesfortadpoles.ie/blogs/news/more-than-moomins-the-life-and-works-of-tove-jansson-our-illustrator-of-the-month?srsltid=AfmBOopi-_X-xp9popMg52bkTlosZ2pEZzByKeJek2J4pkpy5pxCCGXD
[13] https://kiitos.shop/blog/archive/moomin-mug-tove-slotte-story.html?srsltid=AfmBOoqq_bQ7l1c2VqaOLB6HJj5ZpEFOji3yAWaGsedV1mhJFxd0bGWY
[14] https://style.ehonnavi.net/odekake/matsuya/2015/09/18_003.html
[15] https://variety.com/2020/film/reviews/tove-review-moomins-1234763067/
[16] https://www.finnishdesignshop.com/design-stories/trending/moomin-illustrator-tove-slotte-retired?srsltid=AfmBOoqDwN1VKhPmbFWzE5AhKOZ5GOLArQ8LmN_hvmieJCdqpfs0vjDf
[17] https://www.excite.co.jp/news/article/E1403064873739/
[18] https://www.moomin.co.jp/news/blogs/496

なかなか手堅いまとめですね。「トーベ」の一致は単なる偶然だということにも触れられています。

Perplexity.ai

トーベ・スロッテは、1990年代初めからアラビア社のムーミンマグのデザイナーとして、トーベ・ヤンソンの原画をマグカップにデザインする重要な役割を担ってきました[1]。

## デザイナーとしての関係

最初の出会い
トーベ・スロッテは子供の頃からムーミンのファンで、学校でもムーミントロールを描くことが好きでした[1]。アラビア社のデザイナーとして働いていた際、製品マネージャーがムーミンをテーマにした食器のアイデアを提案し、互いにムーミン作品への愛着があったことから、スロッテがデザインを担当することになりました[8]。

承認プロセス
1990年代初め、スロッテはトーベ・ヤンソンと直接会って承認を得る機会がありました。スロッテにとってヤンソンは憧れの存在で、会うことにとても緊張していましたが、ヤンソンは非常に温かい人柄でした[8]。

## デザインの継承

制作の特徴
スロッテは、ヤンソンの原画を基にしながら、複数の絵を組み合わせ、背景やカラーテーマを新たにデザインする作業を行ってきました[8]。ヤンソンの本やコミックスから常にインスピレーションを得て、30年以上にわたって100点以上のムーミンマグをデザインしました[1][10]。

2022年末にスロッテが引退した後は、アラビア社の専門デザインチームがその仕事を引き継いでいます[10]。

Citations:
[1] https://www.moomin.co.jp/news/blogs/63db74fec4168
[2] https://www.moomin.co.jp/news/blogs/496
[3] https://catalogue.home.blog/2019/03/03/tove-jansson-books-and-beyond/
[4] https://www.moominarabia.jp/contents/about
[5] https://www.excite.co.jp/news/article/E1403064873739/
[6] https://talesfortadpoles.ie/blogs/news/more-than-moomins-the-life-and-works-of-tove-jansson-our-illustrator-of-the-month
[7] https://kiitos.shop/blog/archive/moomin-mug-tove-slotte-story.html
[8] https://finland.fi/arts-culture/how-finlands-moomins-moved-from-beloved-books-to-coveted-mugs/
[9] https://hokuouzakka.com/blogs/profile/1061
[10] https://fiskarsgroup.com/brands/moomin-arabia/

名前については触れていませんが、2022年にトーベ・スロッテさんが引退したことは書かれています。(このあと 2023年に行われたインタビュー記事も教えてくれました)。

この2つの記事を合わせると、普通の解説としては十分な感じですね。

ではせっかくなのでもう一つ Genspark で検索してみましょう。

Genspark.ai

トーベ・スロッテとトーベ・ヤンソンの関係

トーベ・スロッテは、フィンランドの著名なイラストレーターであり、特にムーミンマグのデザインで知られています。彼女は、ムーミンの創作者であるトーベ・ヤンソンの原画を基に、30年以上にわたりムーミンマグのデザインを手がけてきました。スロッテは、ヤンソンの作品に対する深い敬意を持ち、彼女の意向を尊重しながらデザインを行っていました。

スロッテは、ヤンソンが「自分の原画を変えないでほしい」と願っていたことを理解し、新しいキャラクターを追加することなく、ヤンソンのスタイルを忠実に再現することに努めていました2。このように、スロッテはヤンソンのビジョンを守りつつ、彼女自身のアートを融合させることで、ムーミンの世界を広げてきました。

また、スロッテはヤンソンとの親交も深く、彼女の作品に対する理解を深めるために、直接デザイン案を見せて許可を得ることもありました6。このような関係性は、ムーミンマグのデザインにおいて非常に重要な要素となっています。

トーベ・スロッテのデザインは、ムーミンのキャラクターやストーリーを愛する多くのファンに支持されており、彼女の作品はフィンランドだけでなく、世界中で親しまれています110

スロッテは1990年代初めからムーミンマグを手がけ、これまでに100点以上のデザインを制作してきました。彼女はトーベ・ヤンソンの原画からインスピレーションを受け、マグカップやプレート、ボウルなどの食器にデザインを施しています。スロッテは、ヤンソンの作品を尊重しつつ、色を加える作業を楽しんでおり、特に色をつける際には、原作のモノトーンの世界に新たな命を吹き込むことを心がけています125.

また、スロッテはムーミンマグのデザインにおいて、原作のストーリーやキャラクターの性格を反映させることに注力しており、これが彼女のデザインの魅力の一部となっています。彼女は「ムーミンは私の日常の一部」と語り、ムーミンの哲学を日常生活の中で感じてもらえるようなデザインを目指しています34.

文字列のコピペでわかりにくくなっていますが、途中にある数字は参考文献へのリンクです。Felo, Perplexity, Genspark のいずれもまとめと参考文献へのリンクを示してくれました。

なお Genspark にはいわばライブマインドマップのような機能がついています。

Felo でも似たようなマインドマップが作られるのですが、大きな違いは Genspark の場合このマインドマップをさらにクリックして、細かい枝を掘り下げて行くことができることです。これは非常に便利な機能だと思います。

これは画像なのでクリックできませんが、実際にはクリックしてドリルダウンできます

ということでちょっとだけ知りたいような内容に関して、素早くまとめてくれる AI 検索はだんだん日常生活に入り込んできそうですね。
お仕事としての調査には、まだ様々な手段を組み合わせる必要がありますが、道具箱に入れておく価値はありそうです。

最後に Genspark が生成した「Spark Page」という名のまとめページのリンクを貼っておきましょう。

トーベ・スロッテとトーベ・ヤンソンの関係

https://www.genspark.ai/spark/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%99-%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%86%E3%81%A8%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%99-%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82/cb592be3-6686-41f8-b9cd-952dea88a6b9


トップの画像は DALL-E3(ChatGPT)が描いた「北欧的なデザインのマグカップを間に置いて談笑する2人の架空の女性アーティスト」です。


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