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「結婚て、いいよ!」「出産て、おもしろいよ!」と言ってくれた人の話

周りを見渡せば、結婚、出産、子育てについてのネガティブな情報があふれてる。

男性だと、
「結婚したり、子供が生まれても、お金がないから養っていけない」
「子供を持つ知人を見て、大変そう、としか思わない」
女性だと
「この先ずっと相手を好きでいられるか分からない」
「結婚や、子供ができることで、今うまくいっている関係が変わってしまうかも」

自分もそうだった。
私は結婚するときに言いようのない不安を感じた。結婚という、長い間二人でいる、という誓いめいたものが、謎だった。
自分も相手も縛ってしまうこのシステムだと思った。

しかし事情が変わり結婚することになったとき「なんだったんだあの不安は?」といった感じになった。

結婚を考えた時、すごくインパクトのある言葉をくれた人がいた。それが冒頭の言葉だ。
その方は、クリエイティブなお仕事をされている、幼稚園児二児のお母さんだった。当時、自分の作品に対し、たまにアドバイスをいただいていた。


「結婚とか出産が怖いんですよね」といった私に対して、彼女の言ったこと


「結婚は、基地みたいなもの。戦って、帰る場所って感じだから、別にそんなに身構えることないよ」

「出産は面白かったよ!自分の体にこんな機能があるなんて!って。もっと生んでみたかったけど、そのあとの育児が大変だったから、やめた笑」

その言葉は10年以上前にいただいた言葉だが、私の中でずっと残っている。
他に、結婚や出産に対し、自分の言葉でもって、ポジティブな意見を提示してくれる大人はいなかった。

環境の変化に際しては、不安のほうが目に付く

結婚すると、転勤、キャリアの変化、自分の時間が無くなるなど、たくさんの弊害ばかりが目に付く。
まわりに聞いても「それが嫌なら結婚するな」や「大変だけど、楽しいよ」など、突き放されるか、自分にはわからない感覚について言われるだけだった。

でも、いざ結婚して子供ができ、私は「なんだ」と思った。

まず結婚しても大して変わらない。逆に実家の家族のために割いていた時間がなくなったため、自分のことに集中できるようになった。
この記事の趣旨とは少しずれるが、実家の家族のために心を砕きがちな人には、結婚や一人暮らしはとてもおすすめする。

妊娠についても、「なんだ」ということがたくさんあった。
妊娠で大変な思いをする方もたくさんおられるので、一概には言えないし、体調も精神面もは思うようにいかない場面は往々にしてある。
しかし、おもしろいこともたくさんあった。

まず先ほど挙げたような沢山の不安について、ホルモンの関係か「なんとかなる」としか考えられなくなった。

そして、彼女も言っていた通り、妊娠は面白いと感じた。普段とはちがった感覚である。
勘が冴えたり、コミュニケーションの共感性が増したり、何でもできるような不思議な万能感が生まれる(ちょっとやばい)。

そして「大変だけど楽しい」という人々の気持ちも、うっすらとだが、わかってきた


私は時短家電大好き&なるべく楽して寝ていたいと思う人間だが、
「人のために何かする」ということは、確かにかけがえがない喜びをくれる。
とくに大事な人に対して、何かすることは。
その場を提供してくれる一つの場所が、家庭なのだと思う。

いろいろ書いたけど、
「結婚とそのあとのことがすべて怖い」
という昔の私に、
「彼女の言ったことを信じて大丈夫だよ」
と言ってあげたくて、この記事を書いた。

同じ気持ちの方の不安が、すこしでも和らぎますように。
そして、そのような方が一歩踏み出すことで、ますますの幸せを手にしますように祈っている。

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