【施工事例】昭和45年築の空き家のリノベーション
初めてこの建物に出会った時は、外からは建物がほとんど見えない状態でした。
なぜ、この建物を活かそうと決めたかにはいくつかの理由がありますが、なんと言っても立地が大きいです。
歩いて、コンビニ、ドラッグストア、多少の飲食店、パン屋、魚屋など買い物に行ったりすることができます。
近々、スーパーもオープン予定です。
車がなくても、一通りの日常生活はできるのは、安心して長く暮らしていける材料となり得ます。
そして、本数は少ないですが、バス停まで徒歩1分なので、バスの時間を把握しておけば、伊東駅等までいく交通手段が確保できます。
私たちがいつも考えるのは、
「自分たちがここに住みたいかどうか」
そう考えた時、この建物をこのままにしておくのはもったいないと思えました。
リノベーション内容としては、簡単に書くと
<柱と屋根と外壁を残して、耐震補強と断熱工事をし、内装を仕上げる>
50年以上経った建物なので、今の法律に準拠し、かつ、暮らしやすくするためには、耐震補強と断熱工事は欠かせません。
そして、間取りを変えたり、設備や内装を決め仕上げました。
南側から北側を見た所を時系列で並べてみます。
次は北側から南側です
外観は形はそのままなので、外から見ると、昭和の雰囲気漂う感じのこの建物。
ですから、完成後、初めてこの建物を見た方の感想は、
「外から見ただけでは、全く中が想像つかない!」
並べてみても、色が変わっただけ?という感じです。
中に入ると、一様に皆さんが驚いてくださいます。
間取りはコンパクトで、1SLDKです。
耐震補強と断熱工事を行った内容を申請し、登録証をいただきました。
この建物に、
「快適で心地よいほっとするリノベの家」
と名づけました。
住んでくださる方に、そんな気持ちになったいただけたらこの上ない幸せです。
<建物概要>
土地面積:226.00 ㎡(68.25 坪)
延床面積:73.26 ㎡(22.12 坪)
築年月日:1970年(昭和45年)12月築
2024年(令和6年)性能向上リノベーション実施
上部構造評点:(改修前)0.55→(改修後)1.79
UA値:(改修前)3.51→(改修後)0.81
※耐震補強と断熱工事の性能向上リノベーションは、正直、時間もお金もかかります。
ですが、やり方や、程度はその建物や暮らし方によって変わってきます。
建物規模によっては、2025年4月から許可申請が必要になってきます。
今住んでいる建物、購入した建物、これから購入しようと検討している建物、
どんなふうに暮らしたいかなど、じっくり考え、相談し、建物を性能向上させたいと思う仲間として一緒に取り組んでいきたいと思っています。
建物の状態によっても費用に大きく関わってきます。
もし、物件をこれから購入なさる方は、どう直せるか、そもそも、思い描く暮らしができる建物かをご相談いただいた方がいいと思います。
今ある建物を活かすことで、サスティナブルな社会の実現と、空き家問題に取り組んでいけると信じています。
新築ではなく、中古物件を活かして直すという選択
もっと広まっていくといいなぁと思っています。