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10p10fp展2024での作品について

繋がりのある方、こんにちは。
初めての方、初めまして。

まだまだ写真についての知識も理解も技術も浅いですが、写真展を経験したり、様々な写真を見てきたことで思うことも出てきたので、気持ちの整理も兼ねてnoteをしたためようと思いました。

自己紹介もそこそこに、10p10fp展2024で私を知った方もいらっしゃると思うので、最初のnoteはタイトルの通り、10p10fp展2024で展示した作品についてまとめようと思います。


10p10fp展とは

SIGMA fpまたはfp Lのユーザーが集まって、fpの誕生日である2023年10月に開催された写真展のことです。

ありがたいことに大変好評をいただきまして、2024年11月に『10p10fp展2024』として再び開催されました。私は昨年に続き今年も参加させていただきました。

写真展の概要は特設サイトをご覧ください。

ちなみに「10p10fp」の名前は、10人のメンバーで開催したので十人十色の表現という意味で「10people 10SIGMA fp」からきています。

私の作品について

photo by iwachan

where I am
あなたと私の現在地

2枚1組、A3サイズのアクリル圧着加工仕上げです。

水や空の透明感や奥行きを出したくてアクリルを選びました。
キャプションは鑑賞者個々に感想や考えを持ってもらいたいので、かなり削ぎ落としています。

作品の背景①

今年の私はうまくいかないことばかりで、とかく塞ぎ込むことが多くありました。そんな状況の中で周りを見ると、羨ましくなったり自分と比較してしまったり。
気持ちが好転することもなく、夏には猛暑が続き、体調も崩しがちになってしまいました。写真展も控えているのに写真も撮れず、焦りばかりが募っていきました。

ある夏の日、少しだけ体調の良い日に頑張って外出をしました。向かった先は昨年の作品を撮った場所です。そこで作品を撮ろうと思ったわけではなく、初心に返るような気持ちで、そこに行けば何かが見えるかもしれないと思ったためです。

湧水のため非常に透明度の高い池です。風穴もあるので、猛暑日でも木陰はとても涼しくて気持ちのいい場所です。

池に泳ぐ鯉を眺めたり、目に見えたものをとにかく写真に納めていくうちに、気づけばたくさんシャッターを切っていました。その内の1枚がこちらです。

たくさん撮った中からのたった1枚の写真でした。

作品の背景②

当初は上記の写真1枚で仕上げる気持ちでいましたが、2枚組になったのは写真のセレクト会で、この写真展でアドバイザーを務めて下さった尾鷲陽介さんのアドバイスから決めました。

こちらは家のベランダから撮ったものです。

出かけたい気持ちが出ても体調が優れず引きこもりな状態の時、ふと窓の外を見たら、青い空を泳ぐグライダーが見えました。
今まで見えた記憶がなかったので、慌てて防湿庫からfpを取り出し、持っている最大焦点距離のレンズである90mmを付けて、グライダーにレンズを向けました。

家から出られない私と、大空を気持ちよさそうに飛ぶグライダーのパイロット。それがすごく対照的で印象的でした。

『where I am』

「私はどこ?」なんて言われたりもしましたが、直訳すれば「私のいる場所」です。

うまくいかない自分と周りを比較してしまったり、そんな自分も嫌で閉じこもってしまったりと、つまり「自分の今いる場所」を見ないようにしていたようでした。池に泳ぐ鯉を眺めていてふと気づき、そして「今の自分の状況を肯定しよう」と思ったのです。

良くも悪くもそれが今の自分なんだ、と認めること。今の居場所を認めること。
これが私の現在地なんだ、と。

鯉を見ている場所。
グライダーを見ている場所。
そこに至った時間軸としての場所。

それを作品として形にしたときに、見た人の現在地はどこだろうか。
そこに満足しているだろうか、私と同じようにうまく動けないでいるのだろうか。
私の作品を『窓』として、あなたはどこを見つめているだろうか。

これらをまとめて『where I am』としました。

結び

展示会場で作品を見てくださり、私が直接お話できた方には大まかに説明させていただいてますが、このnoteを読んでどのような感想をお持ちになったでしょうか。
お聞かせくださったらとても嬉しいです。
拙い文章ではありますが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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