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おじさんライターの、すぐシメに全集中とか使っちゃう習性

おじさんライターは流行を取り入れる。

流行を取り入れているだけで、流行を理解しているかは怪しい。

例えば鬼滅の刃が社会的ブームになったとき、(今もそうかもしれないが)文章の終わりの方には「われわれも“全集中”で挑みたいものだ」みたいな、本当にただ流行のものを取り入れただけの文章がたくさんあった。
未だに流行だと思って使ってるし。

だいたい途中で鬼滅の話を出して、最後に全集中でシメるという、伏線回収の一番下みたいなことをしていた。

Adoの「うっせぇわ」が流行ったときもひどかった。「若者に“うっせぇわ”と言われてしまわないように気をつけなければ」みたいな文章がたくさんあった。アレはひどかった。ほぼ週刊誌の記事のシメである。コラムやエッセイを生業とする人がアレではひどい。


おじさんライターって、どうしてああなんだろう。

昭和は良かったなんて言われても退屈だけど、流行語をねじこんで令和のはやりってこうなんだろう?みたいにされても嫌だ。

おじさんライター八方塞がりである。

何よりおじさんは、流行語が流行語ではないことを知らない。

近年だと「ひき肉です」を無理矢理使ってみているおじさんたちもつらかった。
どう考えたって使っていない若者の方が多い。


どうしても流行語を使いたいんなら

「最近はアレが流行ってるらしいですね」
「そうなんだよアレ凄いね勢いが」
「(流行についての説明)」
「(ボケ)」

の爆笑問題スタイル以外もはや無いと思う。

あんまり言い過ぎるとおじさんに怒られちゃうか。

とにもかくにも、おじさんライターたちもあまり流行語に頼らず、全集中でエッセイを書き上げてほしいものだ。



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