230621 / 会話
廊下の向こう、知らない二人が話をしている。
姿はこちらからは見えないが、耳はそちらに傾いている。
内容は全く耳に入ってこない。
ただ、その人達が
どんな声色で
どのくらいのスピードで
どういった感情で話をしているのか?
それを感じるのがとても楽しかった。
先日、ひょんな機会から、同い歳の人と2人でゆっくり話す機会があった。
なかなか家族、仕事以外の内容で、誰かとゆっくり話す機会が遠のいていたので、とても新鮮で楽しかった。
話の内容は、たわいのないもの。
その2人の会話によって、今世界で起こっている戦争を止めることも、世界中の貧困を解決することもできはしない。
でも、それでいい。
人と人の会話には温度があって、時には、それが人を救うことができるかもしれないということをゆっくり対話して、ようやく感じることができるのだと改めて実感した。
SNSをはじめとした、文字のメディアを批判するわけではない。
でも、やっぱり誰かと温度のある会話をするのは、楽しい。
それを忘れない人でいたい。