一級建築士に受かるための戦略について
今回は、『受かる戦略』についてお話しようと思います。
皆さん、いつもどんな戦略を立てていますか??
「過去問を三周する!」「先輩から成功体験きく!」「模試でいい点数を取る!」
まぁざっとこんな感じでしょうか。
はっきり言います。こういう考えだと落ちますよ。
ではどうやって考えればいいのか?
お答えしましょう。
1.敵を知る
かの有名な孫氏は言いました。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず。」と。
敵とは誰か?
①試験問題
②試験作成者
③他の受験者
です。
では①試験問題について
私はまず、合格率を見ます。
なぜかって?周りにいる何人を仮想敵とみなして倒すことをシミュレーションすればいいかわかるからです。
学科試験の合格率はおおよそ2割と考えましょう。
受験生のうち5人に1人は受かるので、周りの4人を倒せばいいわけです。
1万人のうち8千人を倒さないと生き残れないといわれるより、
「え?周りの4人だけ?楽勝じゃん!」って感じになりません??
この意識ってバカにできなくて、試験当日会場の皆賢そうに見えるわけですよ。
焦っちゃうんですよ。
そこで、上述のこと思い出してください。
周りの自分よりできなさそうな4人見つけて、「この人たちに負けるわけないんだから、自分は受かるよねー。」って思えると途端に気が楽になります。
効果絶大なのでお試しあれ。
次、問題構成です。
計画、環境設備、構造、法規、施工ですよね。
皆さん、これらの目標得点配分どうやって決めますか?
計画は難しいっていうから・・・14点!
構造は得意だから28点!
こんな決め方してません・・・?
ハッキリ言います。
「手段が目的にすげ変わってますよ??」
「は?なんで?」って思いましたか?
説明しましょう。
あなたの目的は「一級建築士試験に合格すること」です。
特定の科目で、目標の点数を取ることではありません。
ここまで言ってもよくわからないでしょうか?
では具体的にどうすればいいのかお伝えします。
「製図に求められる知識は、どの単元からよく出てくるか」を考えましょう。
ズバリ
優先順位
一位 計画
二位 環境設備
三位 構造
四位 法規
五位 施工
で学習です。
皆さん、まずは計画で16点目指しましょう。
次いで環境設備18点
構造27点、法規27点、施工は・・・まぁ最後までほっときゃいいです。
上記得点にした理由説明します。
計画は、はっきり言います。
建築・都市作品・建築史は捨ててください。
あんなコスパ悪い単元ほかにないですよ。建築作品の特徴を覚えろだぁ??
そんなの無理に決まってんじゃん。
そんなことするなら受付の車いす利用者用の寸法の一つでも覚えろっての。
・・・って私はずーっと思ってました。
実際そうですよね?毎年薬師寺東堂出ますか?出雲大社が平入って出ますか?
出ませんよね。ぶっちゃけガチャです。建築ガチャ。
皆さん、自分の生殺与奪をガチャに任せないで、自身の知識でとれるところに注力して下さい。
これが、20点満点-4点(建築作品系の点数)=16点の根拠です。
次に、環境設備、構造、法規について
こいつらは勉強しただけとれます。自分に厳しく、9割目指して学習してください。・・以上!
で、残るは施工。
まったくやらないでいいとは言いません。
が、ぶっちゃけ早めにやっても忘れますよ?
施工は最後の追い込み2か月間で詰め込んじゃいましょう。もちろん試験直前には9割がたとれるように仕上げましょうね!
②試験作成者について
(・・・実は、私会社に試験作ったことある人がいるんです・・・)
で、聞いたところ、試験作成者がどんな気持ちで試験を作っているか
「ぶっちゃけ、試験問題考えるのめんどくせぇぇぇぇ」
って感じらしいです。
ここから何がわかるか?
「彼らは、試験作成に労力をかけたくない」
が
「例年と同じ問題を出すわけにはいかない」
ので
「過去問を少しひねって出してやろう!」
となるわけです。
つまり、「奇をてらって、新理論、新知識を盛り込んだ問題を作る気は毛頭ない!」ということです。
なので皆さん、「過去問をなぜこうなるのか??と考えながら基礎理論を学び取りましょう」(※私の初投稿 【一級建築士試験(学科)において心がけること】にも具体例記載していますので是非ご覧ください。)
次、③他の受験生について
教室とか、会社とか、模試の会場でみる彼らってなぜか皆賢く見えるんですよねぇ~
現実に引き戻してあげましょう。
そこにいる人間みーんな「一級建築士になったことない人たち」ですからね??
別に試験のプロでもなんでもないわけです。
みーんなドングリと思っちゃっていいです。
この記事を見ている皆さんは、「皆ドングリだからこそ、私は立派なクヌギのドングリになろう」と思って取り組んでくださいね。
2.己を知る
皆さん、自分の強み、弱みって理解されてますか??
構造は得意だけど・・・法規が・・・
夜強いけど・・朝が・・・
強みにアプローチすべきところ、弱みにアプローチすべきところ使い分けが大事です!
強みにアプローチすべきところ!ズバリ勉強スタイルです。
私は、朝早くに一人で勉強するのが向いていました。
朝は頭がすっきりしてますし、一人だと誰にも邪魔されずじっくり思慮に耽られたからです。
朝は低血圧でダメ・・一人だと逆に頭に入らない・・
どれが正解不正解はないです!自分の強みに適合したスタイルを確立しましょう!
次、弱みにアプローチすべきところ
ハッキリ言います。
苦手科目から手をつけなさい。
理由があります。
「苦手科目ほど、理解に時間がかかるから」です。
人間の脳って不思議なもので、その物事を認知すれば、意識・無意識かかわらず情報を処理・消化してくれるんですよ。
でも、難解な事柄は、脳みそで代謝されるまで結構時間がかかります。
ですので、早めに苦手科目に触れて「脳みそちゃん」にバックグラウンドで頑張ってもらいましょう!
疑っているあなた、だまされたと思ってやってみてくださいね。
3.最終目的地を知る
さて最後です。
皆さんの最終目的地は何ですか?
「一級建築士に合格すること」ですか??
答えはNOです。
「一級建築に合格して、給料UPしたい」
「専門知識をつけて、スキルアップしたい」
「家族に誇れる肩書が欲しい」
目的はここですよね??
これらを忘れず、初志貫徹して、気持ちを折らず頑張ってください!!
・・・なーんて詰まんないこと言わないです。
人間心が折れるときは折れます。
ではどうやって折れても成し遂げるか?
ずばり、目標地点をいくつか作っちゃいましょう!
「資格を取って、給料UP !」という目的のみで頑張れなくなったら
「資格を勉強する過程で身につく知識を実務に応用する!」
「勉強したことを使って職人さんとの会話のレベルを上げる!」
とかって、過程で得られる、目標を目印にしてあげてください。
そうすると、日々着実に努力している自分を愛せるようになります。
自愛の果てに、自身という結果がおのずと付いてきます。
自分に厳しく、時にやさしくしてあげるバランスが、この苦しい私見を乗り切る味方になってくれるでしょう。
今日はここまで!