君は「内線規程」を知っているか
施工をやってる人なら聞くかもしれませんが、設計をやってる人だと知らない人も多い内線規程とは何かについて書きます。
最近スイッチやコンセント、照明器具などを現しにしたり、改造したりすることで意匠的な特徴をだしていくデザインが多く見られます。
かくいう私もなんでも現しで使うことをまず考えるタイプなのですが、これって実際大丈夫なのかと思う例も見かけるようになり少し調べて見ると割と重要なことが分かりました。
ここで重要なのは、その電気設備が分電盤に直接つながっているか、コンセントにつながっているかどうかです。分電盤に直接つながっている場合、作業には電気工事士の資格が必要で、内線規程を考える範囲になります。
コンセントにつながっている場合とは要するにコンセントにつなぐタイプの照明器具か延長コードということですがこれは、内線規程の範囲外で電気用品安全法などが関わります。そして、そういうタイプのものの製造事業・輸入事業・販売にはPSE的なるものを通過する必要があります。
(PSEマークは聞いたことあると思います)
ここで、内線規程とは日本電気協会が、電気設備の設計、施工、維持、検査をするために保安上守るべき技術基準を定めた民間自主規格であり、罰則はありません。(厳密には改善命令などはあります)
電気用品安全法(PSE)は電気用品の安全確保について定めた日本の法律であり、罰則があります。
まずはざっくり導入を話しましたが、誰もやってないことはそれなりに理由があるので注意して設計していきましょう。
内線規程を満たす現し風コンセントなども可能なので、その辺りも整理してそのうち書こうと思います。