[ドラマ]前科者 -新米保護司・阿川佳代-
私たちは目を背けてはいけない。
このドラマは、保護司・阿川佳代を通して前科者を知り、また前科者を通して私たちの生きる社会を知る、そんなドラマだ。
このドラマを見るまで、保護司という仕事を知らなかった。保護司は犯罪や非行を犯した人たちの社会復帰を支える、非常勤の国家公務員である。ただ仕事といっても給与の発生しない、ボランティアなのだ。主人公の阿川佳代はコンビニのアルバイトと掛け持ちをしていた。
私は価値観の合う友達におすすめの作品を聞かれたとき、大抵この作品を推める。著名な俳優陣の演技力は言わずもがなだが、私はこの作品に忘れていけない現実、目を背けてはいけない真実が秘められていると感じている。
大学生の私は、社会に対して無限の可能性と大きな希望を抱いている。簡単に言えば夢がある。ただ、華々しい社会の裏には様々な社会が存在する。社会復帰することでさえ困難な人、またそんな人たちを支える人がいる。
意気揚々に夢を語るだけのバカにはなりたくない。たくさんの社会や世界を知ってこそ、その夢にも深みがでるのではないか。
静かだが、心に強く響く作品。
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