【学生生活】建築学科 研究室選びのススメ①
こんばんは、ひろです
気づけば今年も残すところあと数週間となりましたね。
4年生になってから研究室に配属される3年生はそろそろ研究室選びが始まるのではないでしょうか?
どこの研究室行こうか悩んでいる人が多いと思います。
そこで、今回から2回に分けて、研究室の選び方について、自分が選ぶときに意識したことやこうしておけばよかったと思ったこと、失敗したなと思うことなどを交えながらまとめていこうと思います。
研究室の種類
自分の大学では、建築系の研究室には次のようなものがあります。
意匠(設計)系の研究室
都市デザイン系の研究室
構造系の研究室
環境・設備系の研究室
材料系の研究室
歴史系の研究室
プロダクトデザイン系の研究室
それぞれの分野の研究室の数に違いはあれど、どこの大学もだいたいこのような分類になるかと思います。
自分の大学にはプロダクト系の研究室がありますが、建築とは少しずれていると思うので省略します。
それでは、それぞれの研究室について簡単に特徴をまとめていきたいと思います。
意匠(設計)系の研究室
将来、建築のデザインをしたい人が多く進む研究室です。
一般的な建築家のイメージを想像してもらえばわかるかと思います。
意匠系の研究室には、コンペに積極的に取り組む研究室や様々なプロジェクトを行っている研究室が多いイメージがあります。
就職先としては、ゼネコン・組織設計の意匠設計部門や意匠系のアトリエなどがあります!
都市デザイン系の研究室
こちらも設計系の研究室ですが、規模が大きくなり地区単位での計画やまちづくりなどを扱うことが多いです。
卒業研究では、ある公共空間における利用者の活動に与える影響なんかを対象にします。ちなみに自分の同期は、歩行者シュミレーションを活用した研究をしていました。
デベロッパーや官公庁に就職する人が多いイメージがあります!
構造系の研究室
将来、構造設計につきたい人が多く進む研究室です。
研究室によって鉄骨造が専門だったり、RC造が専門だったりとで研究内容がかなり変わります。
試験体を作成して実験を行ったり、既存建物の耐震性能の評価、シュミレーションや解析などをして卒業研究を進めていくことが多いと思います。
就職先としては、ゼネコン・組織設計の構造設計部門や施工部門などがあります!
たまに構造系のアトリエに進む人もいたりします。
環境・設備系の研究室
将来、設備設計につきたい人や建築環境に興味のある人が多く進む研究室です。
照明や空調が建物を利用している人の快適性や作業性に与える影響や、建築物が周辺環境に与える影響などを研究対象とします。
就職先としては、ゼネコン・組織設計の設備設計部門や施工部門、ハウスメーカーに進む人が多いイメージがあります!
材料系の研究室
建築材料に興味がある人が進む研究室です。
構造系に近い部分もあると思います。
建築材料の開発や施工・維持管理に関する研究をすることが多いです。
就職先としては、ゼネコンの施工部門や生産部門があります。
歴史系の研究室
社寺建築やヨーロッパの歴史的な建築物に興味がある人が多く進む研究室です。
建築デザインの変遷や歴史的建築物の保存方法などについて研究をしていくことが多いです。
官公庁や社寺建築を扱う工務店に就職する人が多いイメージがあります。
研究室が決まるまで
ここからは、自分の大学での研究室が決まるまでの流れについて書いていきます。
多少の違いはあるかもしれませんが、おおまかな流れは一緒かと思います。
分野調査
学科のグループ LINE でアンケート調査
事前調査&枠数の決定
仮配属
本配属
分野調査
年が明けて、大学が始まってすぐに分野調査がありました。
分野調査はアンケート形式で、具体的にどこの研究室に入りたいというものではなく、何系の研究室に進みたいと考えているのかを答えるだけのものでした。
学科のグループ LINE でアンケート調査
分野調査が終わってすぐに学科のグループラインで、誰がどこの研究室に進みたいのかを投票することになりました。
この時点では、それぞれの研究室の枠数は決まっていないものの人気の研究室には人が集中していました。
研究室の決まり方など予想しながら、同じ分野の別の研究室に第一希望を変更する人もいました。
特に意匠系の研究室に人が集まっていたので、希望者はいろいろと駆け引きしたり、お互いに牽制しあっていた印象があります。
事前調査&枠数の決定
2月に入って、すぐに事前調査と各研究室の枠数が発表されました。
事前調査では、自分たちが希望する研究室を第一希望から第三希望まで記入して提出しました。
事前調査とほとんど同じタイミングで各研究室の枠数も発表されたので、ラインでのアンケート調査で希望者の多い研究室の中には、再度話し合いをしたり、交渉したりしているところもありました。
仮配属
事前調査を出して1週間後くらいに研究室の仮配属がありました。
希望者が枠数を超えなかった研究室から、仮配属が決まります!
希望者が枠数を超えた研究室は各担当教員ごとの決め方によって、仮配属が決まります。
希望が通らなかった人は、ひと通り終えた後、枠が残っている研究室から入りたい研究室を選んでいました。
なかには、仮配属後から研究室にも来るように言われる研究室もあります。
友人の大学は、3年後期から4年生に上がるまで半年間仮配属されるようです。
しかも、仮配属期間に別の研究室にも移ることができるようで、実際に研究室がどんな雰囲気なのかを肌で感じながら研究室を決めることができるのでうらやましいです。
本配属
4年生に上がり、研究室に本配属されることになります。
基本的には仮配属された研究室にそのまま本配属されます。
仮配属後に、何か問題があった場合のみ本配属の研究室と仮配属の研究室が変わりますが、そんなことはめったに起こりません。
このような流れで研究室に配属されることになりました。
研究室の決定方法
自分の大学では、希望を取ってその結果人数が溢れた場合のみ希望研究室の担当教員が決める方法によって配属が決まります。
自分の大学では、研究室ごとに違いますがほとんどの大学はこのうちのどれかに統一されているかと思います。
GPA
担当教員との面談
生徒間での話し合い
希望研究室の専門分野の授業の成績
コンペなどの実績(意匠系研究室)
GPA
1つめは、成績順ですね。
GPAが高い人から順に希望の研究室に配属が決まっていきます。
担当教員との面談
2つめは、担当教員との面談です。
担当教員と面談して、担当教員が誰を自分の研究室に入れるのかを決定します。
なかには、面談した人から先着順で配属される研究室もあったり、最終的にはGPAなどで判断するものの希望を出すなら面談が必須の研究室もあります。
生徒間での話し合い
3つめは、生徒間どうしの話し合いですね。
ただ、話すだけではなかなか進まないので、意匠系だとコンペなどの実績などを出して決めることが多いようです。
希望研究室の専門分野の授業の成績
さいごに希望研究室の専門分野の授業の成績です。
構造系の研究室なら、構造力学や振動論などの構造分野の授業の成績のみで順位をつけて上から順に配属となります。
GPAが悪くても希望分野の成績さえよければいいというのは、何とも言えないですね…
いいのやら、わるいのやら…
さいごに
このまま続けて書くと長くなるので、今回はこのへんで。
今回は
建築学科の研究室の種類とその特徴
研究室が決まるまでの流れ
研究室の決定方法
を紹介しました。
次回は、自分がどのような点を意識して研究室を選んだか、研究室選びで失敗したなと思うことなどを紹介しようと思います。
続きはこちら↓
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