
【コラム】いも?馬?アメリカ?タイル貼りのパターン②
こんばんはひろです
以前こちらの記事でタイルの魅力のひとつであるタイル貼りのパターンについて紹介しました。
この記事の中では、建物内の床で使われることが多い貼り方をまとめました。
今回はその第2弾で、外壁に使われることの多い、タイル貼りのパターンを紹介したいと思います!
積みレンガ由来のタイル
今回紹介するタイルの目地割りはレンガの積み方が由来となっています。
タイル貼りパターンの前に、積みレンガ由来のタイル寸法の話を少しだけ。
実は、レンガって決まった寸法があるんです!
一般的なサイズは210mm ✖ 100mm ✖ 60mmです。
ちなみに、このサイズは『おなま』と呼ばれています。
この『おなま』の小口(100mm ✖ 60mm)が由来のタイルが小口平タイル(108mm ✖ 60mm)、長手(210mm ✖ 100mm)が由来のタイルが二丁掛けタイル(227mm ✖ 60mm)と呼ばれています!
小口平タイルも二丁掛けタイルも短辺の長さはレンガと同じですが、長辺は目地を見込んでいるのか少し大きいサイズとなっています。
次からはいよいよ目地割の紹介です!
タイル貼りのパターン
5.イギリス張り(オランダ張り)

イギリス張りはレンガの長手に由来する二丁掛けタイルだけの層と小口由来の小口平タイルだけの層を交互に繰り返していく貼り方です!
イギリス張りとよく似た目地のパターンにオランダ張りというものもあります。
見分け方は角っこのタイルの処理!
レンガ積みのイギリス積みでは、小口層の端部に長さを合わせるために『ようかん』と呼ばれる大きさのレンガを使っています!
それに対してオランダ積みでは、端部の長さを合わせるのに『七五分』と呼ばれるサイズのレンガを使います。
『ようかん』…長手210mm×小口45mm×厚み60mm
『七五分』…長手155mm×小口100mm×厚み60mm
レンガだと長手と小口の寸法が明らかに違うのでわかりやすいですが、タイルだとわかりにくいと思います!
イギリス張りとオランダ張り、名前は違えどもほとんど同じパターンだからか、一般的にはイギリス張りと呼ばれています
6.フランス張り

フランス張りは、ひとつの層で二丁掛けタイルと小口平タイルを交互に並べていく貼り方です
このリズミカルな規則性もフランス張りの見た目の特徴ですね!
また、フランス張り・フランス積みで広く浸透しているこの方法、実は正式名称ではないんです!
正式名称は「フランドル積み」、または「フレミッシュ積み」と言います
その由来は発祥の地がベルギー全土からフランス東北部のフランドル地方とされているためです
重厚感が感じられるイギリス張りもいいですが、華麗な感じのあるフランス張りもいいですね!
個人的にはイギリス張りの方が好みですが、みなさんはどちらの方が気に入りましたか⁇
7.アメリカ張り
最後に紹介するのはアメリカ張り


アメリカ張りにはイギリス型とフランス型の2種類があります!
先に紹介したイギリス張り(オランダ張り)やフランス張りは街中などですぐに出会えますが、アメリカ張りはなかなかレアです!
私自身、アメリカ張りに出会った記憶はないです…
アメリカ張りの特徴は、イギリス型とフランス型ともに二丁掛けタイルを多く使うところ!
イギリス型は二丁掛けタイルだけの層が5~7段ほど連続して貼られるごとに小口平タイルだけの層が出てくるタイプ
フランス型は1つの層に二丁掛けタイルがいくつか連続して並べられた後に、小口平タイルが登場します!
どちらもイギリス張り、フランス張りとの共通点はありますが、見たときの印象はかなり変わりますね
さいごに
今回は外壁に使われることの多い、タイル貼りのパターンを紹介しました!
積みレンガとの関係性や国の名前がついている理由など、意外な発見があったのではないでしょうか?
第三弾をやるなら、今度は床で採用されることが多いパターンを紹介します!
お出かけしたときに、タイル貼りのパターンなんかも気にすると、より建築デザインを楽しめますよ!
ではまた
最後まで読んでいただきありがとうございます‼︎
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