シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝 @森美術館
こんにちは!アーキロイドの福井です。
六本木・森美術館は22時まで開館しているので、帰りの寄り道に嬉しい場所です。
「世界が注目するブラック・アーティスト、待望の日本初個展!『シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝』」へ。お恥ずかしながら存じ上げなかったので…自分のためのメモみたいな記録です。
シカゴで生まれアフリカ系アメリカ人として生きてきた、シアスター・ゲイツ。
大学卒業後、愛知県常滑市で陶芸を学ぶために初来日し、日本の「民藝運動」に感銘を受け、黒人解放運動や抵抗運動との共通した地域性や美への意識、文化を大切にする態度を道標にアーティストとして多角的な表現活動している。
たくさん展示があったのですが、ここでは3つをメモ。
一つ目が「蒐集(シュウシュウ)」という表現方法。
黒人の文化的な空間や品々を蒐集・保存・管理している。本展では、圧巻の「ブラック・ライブラリー」が再現されていました。また、「ブラック・スペース」として、人種隔離のあるシカゴ・サウスサイドで建築プロジェクトを展開。廃墟になってしまっている建物をリノベーションし、差別や迫害の切実さに対して文化施設として継承する活動をしています。
2つ目が「ブラックネス(黒人であること)」
複雑さや葛藤、人種差別の可視化した作品自体が力強く美しかったです。
世界史と常滑の歴史、民藝史(ピンク)、アメリカ黒人史(黄色)、ゲイツ個人の年表(グレー)を一つの時間軸での紹介。誰の人生にでも起こっている偶然や発見を俯瞰した表現がとっても興味深い。
3つ目が、「アフロ民藝」
日本の民藝文化とアフリカ系アメリカ人の黒人文化が混ざりあった、想像上の文化様式。だけど、文化って常に混ざり合って新しい美を創造するのかな?と思うと、とっても面白いオマージュであり、そうなのかも!
最後に、貧乏徳利のインスタレーション!
人種や政治への切実な問いかけを今まで関わった人々への称賛や可能性で表現している態度が、皆が参加可能な器になっている印象が強く残り、自分の興味が広がった仕事帰りでした〜。福井
『福井典子の家』ーあたりまえを磨く滋味深い家ー
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