近所の恐竜、新築100㎡1,200万円の家,エンジニアが家立てるブログすごすぎ、の話(コンワダさん38週目)
こんにちは、株式会社アーキロイドの津久井です。今週も社内で話題になった事例(コンワダさん)からいくつかをご紹介します。バックナンバーはこちら。
事例1:あなたの近所に住んでた恐竜
―――概要
太古の地球の姿を知ることができるウェブサイト「Ancient Earth globe」に、地名を入力すると昔はどんな恐竜が近くに生息していたのかが分かる機能が追加されました。リンクの記事では、日本のいくつかの都市(東京、大阪、名古屋、福岡、仙台、札幌など)を検索してその結果を紹介しています。気になる方は是非記事をご覧ください。筆者も使ってみました。
――この事例について
本連載「コンワダさん」ではメタバース、デジタルツイン、ミラーワールド、VR…などの広く「情報空間」に関する事例を幾度か取り上げてきました。デジタル地球儀は元祖デジタルツインです。情報空間の良さの1つは、物理空間では扱いきれない質・量の情報を、扱うことができることです。時間軸もその一つ。この事例を見ると、「もし、恐竜は絶滅しておらず、現代の都市にその地域の恐竜が生息していたら」なんてことを妄想してしまいます。先週のコンワダさんで掲載した下記Tweetの仕組みと合わせれば、その世界もビジュアライズできてしまいますね。まもなく公開の「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」が画的にはそんな感じになるのでしょうか。ワクワク。情報空間で見せられるIF(もし)の世界線がどんどん広がっている…!!そんなことを感じます。
Metaが触覚を伝達するグローブを開発しているというニュースが有りましたし、視覚以外の全感覚フル稼働で、もっとリアルなIFの世界を体験できるようになるのでしょう。そうなった未来においても、現実/仮想現実の区別はちゃんとついているのでしょうか。もしかしたら今が既に現実ではないかもしれないですよね。ちょっとSFすぎ?
―――日本列島できたのと、恐竜絶滅はどっちが先?
筆者はふと疑問に思いました。でも少し考えれば、地球が今の陸の形状になるより遥か前に恐竜の時代があったわけなので、日本列島が形作られた頃には恐竜はいなかったと推測できます。その間はどれくらいの期間があったのでしょうか。小学校で習ったのかもしれませんが、お恥ずかしながら全く思い出せないので少し調べてみました。
日本列島は、Wikipediaによると始新世(5,600万年前-3,400万年前頃)に原型が形成され、中新世(2,300万年前-530万年前)に日本海が形成されてユーラシア大陸から分断されたそうです。
恐竜の絶滅を6,600万年前、日本列島が今の形になったのが530万年前とすると、その間およそ6,000万年はあったようですね。(かなりざっくりした推定ですのでご容赦ください。詳しい方がいらっしゃいましたらコメントやDMなどで教えてください)
一応、Ancient Earth globeでも確認してみました。
残念ながら、0年前の次の選択肢が2,000万年前なので、北海道を含めた列島の形は確認できませんでした。
事例2:新築100平米1200万円の家
―――概要
三菱地所は、国産木材のみを使い、100㎡の平屋住宅を税抜き1,200万円代で提供するようです。
住宅は一棟建てるのに、いろんな業者・職人が出入りするのが一般的ですが、サプライチェーンを見直して上流から下流まで一気通貫して手掛けるようです。工場で部材を生産し、現場では組み立てるだけで家が完成するので、後期は1ヶ月程度まで短縮されます。
公開されたのは鹿児島県の工場で鹿児島、熊本、宮崎の3県で事業を始めるようです。木造住宅は鉄筋コンクリート造などと比較して、CO2排出量が少なく、脱炭素の流れの中で注目されています。
―――この事例について
100㎡1200万円は、インパクト大の価格破壊ですね。従来、住宅産業に限らず製造業では、商流のなかで価格や時間のロスが発生します。中間業者の存在や複雑なサプライチェーンというと、どうしてもネガティブなイメージを与えてしまいますが、もちろん悪者ではありません。それらがうまく機能しているおかげで、有名ハウスメーカーから町の工務店まで建材が行き渡っていきたわけです。
しかし、調達から施工まで一気通貫して行うことで、これだけ価格に反映されることを見せつけられてしまうと、見方も変わりそうです。価格破壊と同時に業態破壊でもあるかもしれません。これは既存業態内にいるサプライヤー(建材メーカー、建材商社、ハウスメーカー/工務店)ではなく、本来お客さんであった建主/デベロッパーである三菱地所系列だからこそできたことなのかもしれません。業界関係者は詳報が知りたくて仕方ないはず。
なお、弊社は一気通貫した住宅設計サービスを目指して「archiroid.com」を開発・運営しています。なんの偶然か、今現在WEBで公開されているのは平屋モデルになります。一気通貫した設計と、一気通貫した調達・施工、シナジーを感じますね。
事例3:ソフトウェアエンジニアが家を建てるブログ
家の購入を考えている人、必見のブログです。2人のソフトウェアエンジニアが互いに情報交換しながら、それぞれに家を購入する検討をしており、その様子を公開したブログです。とにかく情報量、検討量がすごい…家のコンセプト、ハウスメーカー選定、ライフスタイル、動線、間取り、最高、家具配置、収納計画、土地の資産性や防災性、実際に参考に書籍や使用したツールなど、辿った道のりを公開しています。…圧巻です。ここには要約できないので、是非ブログをチェック。
弊社は誰もが自由に住宅を設計できるサービスを目指して「archiroid.com」を開発・運営しています。普通はこのお二方のように自発的に貪欲に家造りのリテラシーを高めることは、なかなかできないと思います…そんな全ての皆さんにこのツールをお使い頂けるように引き続きアップデートしていきます!
まとめ
今週も最後まで読んでくださりありがとうございます。今回は「恐竜、住宅、住宅」回となりました。
46億年の地球の中で、恐竜がいたのは2億年足らずのほんの一時の話なんですね。人生100年時代といっても、ぼくたちの一生は地球の一瞬。週刊連載はどんなに積み上げても一瞬にもならないのでしょう。でも、もし電脳化されてネットの海で永久的に行き続けられるのならば、恐竜のいた期間より少し長いくらいは連載を続けたいと思います。
最後に「スキ♡」をお願い致します。今週はなんとか馬に頼らずにnoteを公開することができましたが、今後の励みになります。