ユニクロと無印良品のオックスフォードボタンダウンシャツの着用イメージ / 完全精度の白シャツへのサイズ調整
ユニクロと無印良品のオックスフォードボタンダウンシャツの実際の着用イメージです。
このエントリーでは、一般に評価の高いユニクロと無印良品のオックスフォードシャツのサイジングの特徴を細かいレベルまで検証しています。
こうした検証により、サイズ特製を活かした既製服の着こなしのコツと自分のベストサイズを知ることができます。
ベストサイズを知ることで、パターンオーダーの製品を絶対精度のレベルでオーダーすることができるのではないかと思います。
内容
1.ユニクロのオックスフォードボタンダウンの着用イメージ
2.無印良品のオックスフォードボタンダウンの着用イメージ
3.オックスフォードボタンダウンのベストサイズ割り出し
まず、ユニクロです。
1.ユニクロのオックスフォードボタンダウンの着用イメージ
ボトムスはリーバイス501の古着です。ボタンダウンシャツをひきたてるために1970年代のさっぱりしたものを選んでいます。
着用しているおっさんは、中肉中背ややメタボ骨格ストレート体型になります。ハト胸系骨格ストレートのため女子も参考になるのではないかと思います。シャツのサイズは、両方ともMサイズになります。
(自分で見ましても、ハト胸系骨格ストレートだなという感想してか浮かんできませんが、気を取り直して検証しましょう。)
ユニクロも無印良品も袖には2つのボタンがついていて、一番広くなる方でかけていますので、袖の長さがそのまま出ています。
既製服の場合、狭い方のボタンをかけて袖の長さを調整しているのではないかと思います。前提として、そのまま着ています。
一見して、袖が長めですが、ユニクロのMサイズは、60㎝あります。袖の長さを見る時に同時に見て欲しいのが肩です。袖とシャツ本体の縫い目が肩の角にあたればいいので、ユニクロMサイズの肩幅もこのおっさんには大き目になっています。ユニクロのMサイズの肩幅の実測値は44㎝です。
袖の長さと肩幅を同時に考えるというのは、裄丈の寸法ということになります。裄丈は、背中の中心から手の甲までの寸法ですが、便宜的に肩幅の1/2と袖丈を足した数字で代用します。
ユニクロのMサイズの裄丈は実測値で82㎝になります。
端的に言ってしまいますと、袖が長いからといって袖を短くすればいいものではなく、この例で言いますと、肩幅を小さくすれば、袖のつけ根の位置があがりますので、結果的に袖が短くなります。
具体的には、肩幅を2㎝(裄丈的には1㎝)、袖を1㎝短くすることで、実際に着た時の袖は2㎝短くなります。
裾だししたサイドです。パンツインがメインですが、なんとなく裾だしした時のイメージも考えているような感じです。
お尻がすっぽりと隠れています。
着丈は全体的にやや長めですね。
次にこのままジャケットを着てみましょう。サイズの検証が目的ですので、パンツインのパターンは割愛しています。
ジャケットは、マッキントッシュフィロソフィー(三陽商会)のトロッタージャケットです。ユニクロや無印良品と同じ国産のMサイズです。
着丈は単品で着ますと長めなんですが、ジャケットにあわせますと、丁度いい感じです。ジャケットを着ますと、骨格ストレートもある程度隠せますね。
シャツも裾だしして、ジャケットの内側でも体型をごまかしていますので、パッと見、それほどひどい骨格ストレートに見えません。
ジャケットの袖口を保護するために、シャツの袖が1㎝長いのが基本ですが、シャツとジャケットがほぼ同じになっています。
ジャケットの理想の袖の長さは、親指の先端から11~12㎝返った長さになります。シャツをジャケットにあわせる場合は、1㎝長めですので、親指の先端から12~11㎝返った長さになります。
ジャケットの袖の長さを11㎝返りとした場合、シャツの袖の長さは親指から10㎝返りの位置、ジャケットを12㎝返りとした場合は、シャツは親指から11㎝の位置となります。
ただ、これはオーダーの場合なので、既製服では頭に入れておくレベルでいいのではないかと思います。
理想の袖の長さからしますと、このジャケットの袖は1㎝ほど長い感じですね。
裾だしして着る場合、少し手をあげますと、このぐらい後ろの裾がでてしまいます。
パンツインして着る分には問題ありませんが、裾だしして着る場合はちょっと長い感じですね。
ちなみに着丈は実寸で73.5㎝ありました。
次は、無印良品です。
2.無印良品のオックスフォードボタンダウンの着用イメージ
シャツはMサイズで、着用条件はユニクロと同じです。
ユニクロの胸囲は110㎝ありますが、無印良品は108㎝で、2㎝だけタイトになっています。
シャツの胸が張っていますのは、シャツのせいではなく、このおっさんがヘビーなハト胸だからです。そのまま写真を撮っていますので、姿勢も矯正していません。骨格ストレートは胸板が厚いので、鳩胸が多いのかもしれません。
肩幅は実測値で43㎝、袖も実測値で62.5㎝で、裄丈は84㎝となり、ユニクロより2㎝大きくなっています。
身幅をタイトにして、袖を長くしていますので、サイズがあう場合はカッコいいスタイルになります。
そうでない場合は、このおっさんのように、袖が長めになります。しかし、袖口まわりを最大にしているので、萌え袖気味になっていますが、普通は狭い方のボタンを使用していますので、既製服レベルでは問題がありません。
傾向だけ言ってしまいますと、身幅をタイトにして、袖を長めにしたシャツがカッコいいということは言えるのではないかと思います。
ユニクロも無印もサイドは、パンツインを考慮して、サイドが切れ込んだ形になっています。裾だし専用のシャツは、ここがフラットになります。
アロハやオープンカラーがそうですね。
参考:ユニクロユーのオープンカラーシャツをどうスタイリングするのか / デニムとのコーデ例
後ろは、ユニクロより若干短めになりますが、似たような感じです。
ジャケットを着てみましょう。
着丈が70㎝なので、ジャケットより丈が短くなっています。
個人的には、パンツインしてジャケットを着る場合が多いですが、裾だしして着る場合は、これ以上短くなると、つんつるてんな感じでしょうね。
袖が長めなので、ジャケットの袖から完全にシャツが出ています。ジャケットで1㎝、シャツで2~3㎝長いですが、既製服なので、個人的には問題にしてないレベルです。
はみ出た裾も許容範囲の長さではないかと思います。
まとめです。
ユニクロも無印良品もサイジングに微妙なレベルの特徴があり、既製服であるがゆえに、個人的には1~2.5㎝ほどベストサイズからのズレを感じる部分もありますが、むかし売っていたような既製服と比べますと、矛盾したことですが、誰にでもフィットするようそれぞれギリギリのチューニングをしているように見えます。
次に、このおっさんが着るオックスフォードシャツのベストなサイズを割り出します。
3.オックスフォードボタンダウンのベストサイズ割り出し
肩幅は、ユニクロの44㎝から2㎝小さくしまして、42㎝。
袖丈は、ユニクロの60㎝から1㎝小さくしまして、59㎝。
裄丈で、ユニクロより2㎝小さくしました。
身幅は、鳩胸という条件を除けば、無印と同じ108㎝程度。
着丈は、無印良品と同じ70㎝となります。
この条件でオーダーしたZOZOのオックスフォードシャツのレビューになります。
ZOZOのオックスフォードシャツを絶対精度の白シャツにした件 / ユニクロと無印良品のボタンダウンとも比較
他のエントリーに、骨格ストレートは贅沢な体型と書いたんですが、贅沢なレベルが要求されるのが、ひとつはサイジングで、もうひとつは、昔からありますスタンダードなアイテムは他の体型の方よりも似合うはずなんですね。
それもベストなサイズが出せればということになりますが… かなり手間がかかるという意味で贅沢なんですね。