ZOZOオリジナルのジーンズとユニクロとリーバイス501のシルエットを徹底比較レビュー
このエントリーでは、ZOZOオリジナルのジーンズのシルエットと、ユニクロジーンズのスリムフィット、レギュラーフィット、リーバイス501のシルエット(計7本)を前、横、後ろの角度から徹底検証した内容を紹介します。
ジーンズのシルエットがわかりやすいように、シャツはパンツインしています。
また、モデルや身体の細い人が着ればどんな服もカッコよく見えるというのも定説となっていますので、やや太めのおっさんが着ています。シンプルなデイリーウェアは、一般人の体型が着てこそ真価が問われると思うんですね。
まず、ZOZOオリジナルのジーンズです。次の2つのジーンズのシルエットを見ていきましょう。
1.ZOZOオリジナルのジーンズ(ノールック最適オーダー)
2.ZOZOオリジナルのジーンズ(サイズ調整後)
1.ZOZOオリジナルのジーンズ(最適オーダー)
最初に届いたZOZOオリジナルのジーンズです。ZOZOスーツでの計測結果をノールックでおまかせ最適オーダーです。
届いたジーンズは、ZOZOスーツのタイツの履き方が悪かったのか少し丈が短いようです。
計測時に一番下のマーカーが上がってしまうと股下寸法が短くなるのではという指摘もあがっております。ウエストもゆるい感じです。
ウエストが1インチ(2.5センチ)以上ゆるくて、ジーンズの丈はクロップド丈に近い状態と言えるでしょうね。
横から見てみましょう。
横からみますと、ジーンズの裾はくるぶしに半分ぐらいかかっています。
静止状態でこうですと、実際にはほぼくるぶしは露出状態となります。今は夏に向けてのシーズンなのでこの位の丈でも実際はおかしくありません。
後ろです。
後ろからみますとあきらかにウエストがゆるいことがわかります。ウエスト部分でキュッとしまった感じがありません。
ZOZOジーンズは、このサイズを細かいオーダーをすることができますので、このジーンズを基準にして、ウエストを1インチ(ZOZOの調整では3センチ)縮め、レングスを1インチ(ZOZOの調整では2センチ)長めを再オーダーをしました。ヒップはそのままです。
すぐに届きました。あなたのサイズをつくりおきしてますということです。素晴らしい。
2.ZOZOオリジナルのジーンズ(サイズ調整後)
ノールックのおまかせ最適オーダーにさらに調整をかけたジーンズになります。理論的には完璧なはずです。
ウエストは-1インチ、レングスは+1インチです。
ウエストはフィット感が出てきました。ちょっとしまった感じがします。
レングスはそれほど変わりません。どうしてでしょうか。
ふくらはぎが太いのでひざのところでひっかかってしまっているんですね。このおっさんはふとももだけでなくふくらはぎまで太かったのです。
サイズ調整を試みたところ、単におっさん特有の太ももの太さが強調されてしまっただけかもしれません。
横を見てみましょう。
レングスを1インチ長めにしても、最初のものとほとんど変わりません。ウエストを1インチ縮めたので、ウエスト部分でひっぱりあげる力があるのと、テーパードジーンズなのでその調整が全体におよんでふくらはぎでひっかっかってるんですね。ふくらはぎに問題ありということです。
本当のジャストレングスとは、単純に股下寸法だけを見るのではなく、ウエスト、股上寸法等のファクターを総合的に加味する必要があります。普通は、股下寸法のチェックだけでもいいんですけどね。
後ろです。
ウエストはしまった感じがしすね。しかし尻がでかいですね。テーパードジーンズの欠点として、裾をしぼった分だけ尻の大きさが目立ってしまうということがあります。ヒップサイズを調整しなかったことが正解だとわかりますね。ヴィジュアル的には面白かったかもしれません。
ZOZOジーンズはお初のジーンズなので、革靴での感じも見てみましょう。スニーカーは、ZOZOジーンズのために箱からだしたニューバランススーパーコンプの復刻品です。シャツは無印良品の洗いざらしオックスフォードボタンダウンシャツです。
(以後、パラブーツの革靴です。)
足が小さい人のローファーとかはあいますが、足が大きくて革靴の場合は、ちょっと裾幅のヴォリュームが足りない感じでしょうか。
このおっさんは、お尻やふとももやふくらはぎがぶっといだけではあきたらず、足まで大きかったのです。(こうした服が似合わない要素が、ページの最後になるほど、洋服的にうまくカバーされていく内容になっています。)
横です。
ふくらはぎでひっかかりがあり、ふともも裏の生地がすとっと落ちていません。もう腹がでてしまっています。けっこうひっこめられるんですよね。時間的限界がありますが。
後ろです。
ちょっと尻に力を入れてひきしめてみました。ZOZOオリジナルのジーンズのライトインディゴは、生地の風合いもいいですし、悪いジーンズではないように思います。
ZOZOオリジナルのジーンズの感想
体型にあわせてシルエットが変わるジーンズなので、足が長くて細い人が似あうジーンズになります。男子はノークッションのアンクル丈がかっこいいのではないかと思います。
女子は体型にそれほど左右されないと思いますが、クロップド丈にするとかっこいいジーンズです。
前ポケットが少し浅いことが一番気になりました。今ですとスマホを入れる人もいるでしょうし、鍵を入れる人も多いのではないかと思います。
問題があるのは、やや太目のおっさんが履いた場合です。お尻、ふともも、ふくらはぎが太い場合はフィッティングにも注意する必要があります。足が細い人が履けばスリムフィット、足が太い人が履くとスキニーに近づくジーンズかもしれません。
実際にも、おっさんがスキニーを履くことに対しては様々な意見が出ています。
男の人のスキニー、どうですか? | ガールズちゃんねる
これを読んでしまいますと、現実感でわれにハッと帰りますが、おっさんのムチムチスキニーについてはほぼ共通の認識があるようです。
6月になりますと、ZOZOオリジナルのラインナップとして、レギュラーフィットとスキニーが出るそうなので、足太めなおっさんは少し待ってもいいかもしれませんね。
このジーンズは、裾幅もスキニーっぽい仕様になっています。これから紹介しますジーンズも含めてそれぞれの裾幅を紹介します。
ZOZOオリジナル、ユニクロ、リーバイス501の裾幅比較
それぞれの裾をズラッと並べ定規で実測しました。ちょっとレビューっぽくなりましたね。
ZOZOオリジナルの裾幅とリーバイス501の裾幅は5センチあります。極端に言いますと裾幅がテーパーの度合いといってもよいですね。裾幅がシルエットも大きく左右します。
ちなみに、ユニクロのスキニーフィットの裾幅は、31インチから33インチで16センチあります。ZOZOオリジナルのスリムフィットの裾幅が15センチなので、裾幅だけみますと、スキニーに近い寸法なんですね。
ZOZOオリジナルが6月に出すスキニーフィットではどこまで裾幅を縮めてくるかも興味があるところです。
次、行きましょう。
次はユニクロです。2つのジーンズのシルエットを見ていきます。
3.ユニクロのスリムフィットダメージジーンズ(2016年モデル)
4.ユニクロのレギュラーフィットダメージジーンズ(2016年モデル)
3.ユニクロのスリムフィットダメージジーンズ(2017年)
ウエストが少しゆるいですが、太ももであわすとこのサイズになるんですね。ベルトなしで履けるぎりぎりのウエストです。
2017年のユニクロのダメージジーンズのレングスは29インチ(73センチ)でしたので、裾上げなしで履けます。
最新のモデルのレングスは30インチ(75センチ)だと思いますが、スキニーに近づけていますので、レングスの長さはしわで多少調整されます。
ユニクロがダメージジーンズに限って、28インチ(70センチ)か29インチ(73センチ)のレングスを用意すると喜ぶ人は多いと思います。
ユニクロのダメージジーンズが想像以上に良く出来ていた。【2017年版】
横です。
ちょっとクッションしたいわゆるジャストレングスです。もう少し短めとかジャストレングスにも多少幅と好みがあります。
後ろです。
ウエストを1インチあげてますので、お尻がなんとかおさまっています。ふとももにあわせる必要がありますが、やや太めでも無難に履けるスリムフィットです。
最新のスリムフィットダメージジーンズは買っていませんが試着したレベルのレビューです。
ユニクロのスリムフィットダメージジーンズが最強である7つの理由【2018年版】
次はユニクロのレギュラーフィットダメージジーンズです。
4.ユニクロのレギュラーフィットダメージジーンズ(2017年)
ウエストがほぼジャストのレギュラーフィットです。レギュラーフィットになりますとふとももが入りますのでウエストで選ぶことができます。
ユニクロのレギュラーフィットもリピーターの多いジーンズです。股上寸法の設定がいいですね。
横です。
安定のシルエットです。堂々と腹もだせます。
尻もしっかりとおさまっています。
こちらで紹介しましたユニクロジーンズは、LAのジーンズイノベーションセンターができる前の製品になります。現在はLAのジーンズイノベーションセンターのディレクションによりぐっと洗練されたジーンズになっています。
次はジーンズのプロトタイプであるリーバイス501です。
スティーブ・ジョブズもリーバイス501を履き続けました。最後まで履き続けました。
コアなアップルユーザーでなくても必ずおさえておきたいジーンズです。
リーバイス501の次の3つのシルエットを見ていきます。
5.リーバイス501(1980年代前半スモールe、ユーズド)
6.リーバイス501(1960年代後半ビッグE、ユーズド)
7.リーバイス501(Made in USA、現行品)
まず、1980年代前半の501です。
5.リーバイス501(1980年代前半スモールe)
リーバイス501としかいいようのないシルエットです。ワークウェアとしてつくられたものなので、お尻がおおきくてもふとももが太くても問題がありません。
横です。
1980年代のリーバイス501は生地がそれまでと変わってナチュラルな感じになり、縦落ちもしなくなりましたが、その分、サイドシームのアタリが目立って特徴的になります。
30年前に買ったジーンズですので、ウエストがきつめになっていますが、大きなお尻でもある程度緩和されます。(尻にしわが寄っていますのは、尻にグッと力を入れているためだと分析されます。)
1980年代~1990年代のリーバイス501は、古着屋さんでも求めやすい価格で残っており、絶えず古着としても量が出ますので、時間をかけて探してみると自分の体型にあったサイズがみつかるかと思います。
リーバイスでも、1980年代後半の古着を、リーバイス自らが裾幅等をカスタマイズして販売しています。リーバイス・オーソライズド・ヴィンテージという名称です。価格は古着の相場にカスタマイズ代をのせたぐらいの2万円となっておりかなりお値打ち価格になっています。大型店で販売しているようです。
USAのページを見ますと、リーバイス自らが501の古着を大量に集めていることがわかって、ウワッとなります。
アメリカのセレブ女子が1980年代後半の501を好んでカスタマイズしましたので、本家による強烈なフォローではないかと思います。ヴィンテージ以後の1980年代、1990年代のリーバイス501がものすごい資源であることに気づいたんですね。
アメリカのリーバイス・オーソライズド・ヴィンテージのページ
リーバイスストアをヘビロテで巡回する人が増えそうです。
次は1960年代後半のビッグEです。
6.リーバイス501(1960年代後半ビッグE)
ジャストサイズで履きますと1980年代のものにくらべ股上寸法が長いなどクラシックな感じになります。これはタイプものと呼ばれるビッグEですが、このあたりから生地にヴィンテージ感が出てきます。
横です。
50年前のジーンズになりますのでところどころリペアが入っています。ジャストレングスです。
後ろです。
これも30年前に買ったジーンズですので、ややきつめになっています。これも尻にぐっと力が入っています。ジーンズのプロトタイプの力で括約筋にも力が入るということでしょうか。
次は、ライトオンでも展開している現行品のMade in USAシリーズの501です。
7.リーバイス501(Made in USA、現行品)
リーバイスも自国内だけでつくることは難しくなっていて、自国内でつくったものをMade in USAと銘打っているわけなんですね。古着はほとんどUSA製なのでリーバイスがガッと集めだしたのもそんな事情があるのかもしれません。
ワンウォッシュなのでほとんど縮むことはありませんが、ワンサイズからツーサイズあげてベルトをして履いています。ふとももの太さは目立たなくなっています。
これは30インチ(75センチ)のレングスです。店舗だともうほとんど見かけませんが、輸入ものですと、30インチのレングスはまだ買えます。
こちらの記事の最後の方で紹介しています。
リーバイス501のジャストレングスを入手する方法 / ジャストサイズのユーズドも紹介
横です。
これは最も普通の仕様なので、サイドシームは赤耳ではありません。リジッド(生デニム)タイプは赤耳となっています。リジッドは糊もかなりきいています。
後ろです。
ようやく尻が隠れました。お尻的にはこのあたりが無難ですね。うまく体型をカバーできたのではないかと思います。
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