構造【鉄骨構造/高力ボルト】
中心距離
高力ボルトの径の「2.5倍以上」
摩擦接合
高力ボルトの「締め付け力」によって、接合部材の「接触面」に「引張力」を与え、接合部材間の「摩擦力」により「応力を伝達」するものである
部材とボルト軸部との間の「支圧」によって「応力を伝達」するもので「ない」
接合部材間に「すべりが生じる」までは、「高力ボルト」に「せん断力」は生じ「ない」
「接合部の疲労設計」では、高力ボルトに対する「繰返し応力の影響は考えない」、「母材に関する疲労設計のみを行う」
※普通ボルトは、繰返し応力を受けるときは使用できない
許容耐力(径が同一の場合)
「2面摩擦接合(2面せん断)」は「1面摩擦接合(1面せん断)」の「2倍」
2面摩擦接合2本締めは、1面摩擦接合4本締めと許容耐力は同じである
長期許容せん断応力度
1面せん断の場合:基準張力の0.3倍
2面せん断の場合:基準張力の0.6倍
短期許容せん断応力度:「長期許容せん断応力度」の1.5倍
許容せん断応力度
「すべり係数」に基づいて定められている
すべり係数:0.45(「溶融亜鉛メッキ)の場合は0.4)
※「摩擦面の数」によらず、「すべり係数)は、0.45
許容せん断応力度の低減
高力ボルトの軸方向の引張力の大きさに応じて、許容せん断応力度を低減する
最小縁端距離
「せん断切断」や「手動ガス切断」の場合:「自動ガス切断」の場合に比べて「距離」が「大きい」
※自動は精度が高い
摩擦接合においての「肌すきの処理」
はだすき量 が「1mm以下」 :処理不要
はだすき量が「1mmを超える」:フィラーをいれる
フィラープレートの材質:SN400A材(母材の材質にかかわらず)
その他
「アルミニウム合金材」の摩擦接合に用いる高力ボルト
溶融亜鉛メッキ高力ボルト(接触腐食の対策)超高力ボルト(F14Tなど)を用いる場合:
「ボルト本数」を「減らす」ことができる
「スプライスプレート」を「小さく」できる
※ボルト1本当たりの締め付け力が大きいため