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「7人の賢者と錬金術師」我が家のアニマ命名秘話④~イーリヴ~

挨拶

ご機嫌麗しゅう。
錬金術師のアルキミスタです。
前回の投稿から結構時間が経ってしまいました。
イーリヴに向き合う覚悟ができていなかったがゆえに間隔が空いてしまったんですが、
先ほどnoteを開くと「10/31までに投稿すれば連続投稿続けられるよ!まだ大丈夫!!」みたいな通知が来ていました。
noteに言っておきますが、連続投稿のために記事を書いてるわけではないからな!!!
おぼえとけよーーー!!!

※注意事項※

①スマホアプリ「7人の賢者と錬金術師」のキャラについて書かれた記事です。いないとは思いますが、未プレイの方はうちのアニマを堪能した後でインストールしてみてください。
自分のペースでまったりもガッツリも進められる神アプリです。

②主にアニマの説明文から考察もとい妄想しており、著者の豊かな想像力によって大幅に改変・拡大した解釈となっております。
妄想に違和感があっても、意見の一つとしてお受け止めください。
ただ、明らかな間違いと思われるものは教えてください。

③言葉遣いがおかしくなったり、変なワードを生み出したりする場合がありますが、アニマが可愛すぎて僕がおかしくなっているだけなので優しく見守ってあげましょう。
テレビを見るときと同じくらい距離を取ることをおすすめします。

④紹介順は、育成順や愛情順ではありません。著者の気分です。
うちの子たちはみんなお手手つないで一緒にゴールしていますので、優劣をつけることができません。
僕の死因を「悩死」にしたい方は、ぜひ「どのアニマが一番好きですか!?」とコメントしてください。

⑤このシリーズは毎月継続投稿を目標としていません。


命名秘話

まずはイーリヴのご尊顔と説明文をご覧ください。

ハァ―――――――――――――――――――カワイイッ

物憂げにも見える表情、ありえない小顔、それと対照的な後ろのデカい蛇、全身のいろいろな場所にあるトゲトゲ、おみ足…。
初登場だった無属SSの期待を30倍スーパーフライ返ししてくる素晴らしいビジュアルです。
また白を基調としたキャラクターながらも、影や汚れのような表現が多用されていることで、純白ではない「影がある白さ」なのも無属の特徴が見事に表されていると思います。

さて、今回の命名までの障壁は、
①罪って何?
②どうやって背負わせたの?
③アニマの感情について
の3つとなっています。

今回の命名ですが、重ためで難しい話が続きます。
前回までとの温度差で風邪を引かないようお気を付けください。

また今回の注意事項として、現存する宗教の考え方を基に考察している部分があります。
該当宗教における認識と僕の認識が違っている可能性が大いにありますが、貶めたり悪い印象を与える目的は一切ございません。
もし不快な思いをされた方がいらっしゃいましたら大変申し訳ありません。
あらかじめご了承ください。


障壁①:罪って何?

先ほどはイーリヴのビジュにばかり目がいってしまいましたが、ここで説明文にも目を向けてみましょう。
「人と同じ○○をすれば人になり得るだろう」という1文目は、今後の無属SSにも引き継がれる名文となっています。
イーリヴはこの○○に入る単語が「」というわけですね。

お、一文字やし名前も「罪」でええやん!お手軽!
なんてやつはnote記事書いたりしないのでもっとめんどくさく考えていきます。

この罪って何でしょうか?
そのまま人間世界でいう犯罪のこと、というわけではないでしょう。
説明文中にある「初めの名」、後ろの蛇、アニマ錬成の「善と悪の見識」…。
これらの情報から、「原罪」のことであると推測しました。

※筆者はキリスト教に関してWikipedia以上の知識がありません
原罪というのはキリスト教に登場する概念で、アダムとイヴが神に禁止されていた「善悪の知識の木の実」を食べてしまった行為を指すそうです。
そこから発展して、アダムとイヴによって生まれた人類全体が生来持っている罪も指すのだとか。

もう少し踏み込むと、善悪の知識の木の実を食べる行為というのは、蛇によってそそのかされた結果引き起こされました。
しかし、蛇は「強制しておらず」、食べるかどうかの判断はアダムとイブに委ねていたそうです。
つまり、蛇にそそのかされた結果「アダムとイブが自分の意思で善悪の知識の木の実を食べた」ことが大事なのであって、原罪は
「自由意志によって引き起こされた罪」だと解釈できます。
ここでいう自由意志とは、「自分の意思で感情の発露や動作をおこなう」ことくらいに考えてもらえばOKです。
※キリスト教には様々な宗派があり、今回採用した考え方が全ての宗派で唱えられているわけではありません。お気を付けください。

原罪自体を与えるというのは抽象度が高くて難しそうなので、「自由意志」をイーリヴに与えたのだと妄想しました。
イーリヴは初めての自由意志を持ったアニマとして研究されてきたわけですね。


障壁②:どうやって背負わせたの?

先ほど当たり前のように自由意志を背負わせましたが、どうやってすんねん!という話が残っています。
そもそも現実世界の現代科学においても、人間の意思や感情のメカニズムは完全には解明されていません。
ななれんの世界では解明されているのだ!と決めてしまえばそれまでですが、僕が納得しないので別方向からのアプローチを考えてみます。

メカニズムがわからないなら、手持ちの情報から仮説を立てて実験するのが科学者の営みでしょう。
僕はななれん世界の錬金術師を現実世界の研究者に近い存在だと思っていますので、彼らもそのようにしたはずです。

人間の行動について研究している彼らの机には、人類が歴史の中でどのような行動をとってきたかの資料がうず高く積まれていることでしょう。
また、感情については街行く人々、そして自分たちすらも重要な資料になります。
つまり、錬金術師たちは人間の行動と感情に関するデータをそのままイーリヴにインプットさせることで、疑似的に自由意志を再現させようとしたのではないでしょうか。
錬成時にインプットさせた情報に加え、アニマとして暮らす中で人々と関わることによって自由意志が芽生えるのを期待したのだと妄想しました。

しかし僕はご都合主義が好きではないので、今回の命名プロセスにおいてはイーリヴに自由意志が芽生えなかった世界線を採用します。
ということは、イーリヴは自分の意思を持っていないにも関わらず、大量のデータによって意思があるようなコミュニケーションをとることが可能です。
なので、ほとんどの人がこの事実を知らずにイーリヴと関わっています。

イーリヴの主を除いて。
イーリヴに自身の境遇を悲しむ意思は存在しないので、このことについて苦悩するのは主しかいません。
これは捗りますね……短編小説が書けそうです。


障壁③:アニマの感情について

僕がイーリヴに自由意志を持ってほしくないことは伝わったかと思いますが、他のアニマはどうなのかという問題が残ります。
これまでの回でも性格とか書いてたし。

この件については、イーリヴの存在が大きく貢献しています。
イーリヴが自由意志を手に入れられなかったことで、この路線で研究を進めることが難しいと錬金術師たちは判断します。
そうすると、他の切り口から感情や意思ある行動を引き出そうと考えるはずです。

そこで錬金術師たちが考案したのが、「自分の性格をアニマに反映させる」ことです。
錬成陣に自分の情報を一部組み込むことで、錬金術師の性格や行動規範を反映させられるように改良を施しました。
この努力によって、以降錬成されるアニマには性格が存在します。

しかし、オリジナルな性格ではないため、0から人間を錬成するという試みはこれ以後も続くようになります。
自由意志とは違うアプローチから。


命名

そういえばこれまで書くのを忘れていたんですが、この命名というのは実際にアニマをその名前で呼んでいるという訳ではありません。
身も蓋もない話をすればアプリ内で名前を付けるため、ファンタジーに寄せた言い方をするならそのアニマを表す一文字を魂に刻んでいる、そんな状態を命名と呼んでいます。

さて、これまでの命名と違い、今回はイーリヴの自由意志についてひたすら深掘る回になりました。
そのため、命名についてもこの境遇から漢字を決めたいと思います。

疑似的に自由意志が再現されている状態ってどんな感じなんでしょうか…。
自分は他者とは確実に違うと知っているのに、他者からはそれに気づかれない。
いや、気づかれていないからこそ円滑にコミュニケーションができている部分さえあります。
なら気づかれない方がいいのか…。

この大きすぎる秘密を、主から周囲に開示することはきっとないでしょう。
そして、ともすれば主自身もこの秘密を忘れてしまうほどに、彼女はあまりにも人間です。
2人だけの秘密を、どこか知られない場所に刻みたいという主の想いを込めて…。


終わりに

今回はかなり重たい話になりました。
でも、無属は全員このくらい重たい話になるだろうなーとも思っています。
人を造る試みには、それだけのリスクが潜んでいるものだと思うのです。

人は何かの犠牲なしに何も得る事などできないのだから


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