伊志嶺敏子さん vol.04
幕間:宮古の夜
宮古の夜は酒が進む。私はもともと大してお酒を飲めない体質の人間だったのだが、郷に入っては郷に従えという感じで飲んでたら人並みには飲めるようになってきた。今でもアルコールが入るとすぐあから顔になるので、弱いことには変わらないのだろう。だから万人にはお勧めしない。おそらく月1回程度、那覇にやってくるノンフィクションライターの藤井誠二さんの取材等に付き合って飲み食いしていたからだろう。自分は建築士だから飲み食いの話は無理だと言ってるのに『肉の王国――沖縄で愉しむ肉グルメ』(双葉社)なる本に共著者として参加させられたこともある。気づけばどうにか出版できたわけだから、どうにかなるものである。
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