麻雀の点数計算

点数計算のまとめ。手役はわかるけど点数計算できない人向けです。


はじめに

点数計算は細かいところを話すととても長いです。しかし実は9割程度の点数計算は仕組みを理解し、下表の赤枠を覚えれば対応できるようになります。この記事ではまずは9割に対応できるようになるためのエッセンスを記載します。

子の点数
親の点数

用語

読む上で必須となる単語を載せます。最初はサラッと見るだけで、用語がわからないときに参考にするくらいでオッケーです。

順子(シュンツ)
刻子(コーツ)
左は鳴いているので明刻(ミンコ)
右は鳴いていないので暗刻(アンコ)
槓子(カンツ)
左は鳴いているので明槓(ミンカン)
右は鳴いていないので暗槓(アンカン)
待ち方
左からペンチャン、カンチャン、
単騎(タンキ)、リャンメン、シャンポン

ざっくり解説

点数計算はざっくりいうと「符」 x 「役」=「点数」
そして、符はほとんどが30符か40符。なので、30符か40符かの見極め方さえわかれば冒頭の表で計算できます。
ただし七対子だけは25符なので、これも併せて覚えちゃいましょう。

符計算

点数計算を覚える前に、まずは符計算をマスターしましょう。符は牌姿に応じて以下の5種類が複合的についてきます。

a. 基本点:20符
どんなアガリでも必ず付く点数です。

b. 上がり方:0符 ~ 10符
上がり方でも符が付きます。リーチであがったときに鳴いた時よりちょっと点数が高いのはこの符のおかげです。
10符:面前ロン
2符:面前ツモ / 鳴いてからツモ
0符:鳴いてからロン

c. 待ち:0 ~ 2符
一つしか待ちが持てない形は2符付きます。
2符:単騎、カンチャン、ペンチャン
0符:リャンメン、シャンポン

d. 雀頭:0 ~ 2符
役牌として扱えるものは2符付きます。
2符:白、発、中、場風、自風
0符:数牌、オタ風(東場の南家での西や北)

e. 刻子(コーツ)/槓子(カンツ):2 ~ 32符
刻子と槓子はそれぞれ個別に符が加算されます。それぞれの符数は以下の表の通り。ちなみにシャンポンで上がったときの刻子は明刻扱いになります。

計算例

試しに実際の牌姿で確認してみます。
例えば以下のようなよくある喰いタンは、、、

a. 基本点:20符
b. 上がり方:2符(ツモ)
c. 待ち:2符  (カンチャン)
d. 雀頭:0符 (5ピン)
e. 刻子:2符 (4ピン)
= 26符 → 1の位を切り上げて「30符」

続いてちょっと刻子が多い場合は、、、

a. 基本点:20符
b. 上がり方:2符(ツモ)
c. 待ち:2符(カンチャン)
d. 雀頭:2符(發)
e. 刻子:8符 (白明刻 4符、7ピン暗刻 4符)
= 34符 → 1の位を切り上げて「40符」

今回のような基本点 + 面前ロン以外で合計12符以上ある場合は「符ハネする」といいます。

点数計算

符計算がわかったら続いて点数計算です。点数計算は以下の計算式で求められます。ただしこれは覚える必要はありません。

子:符数 x 16 x (役の数だけ2倍する) = 点数
親:符数 x 24 x (役の数だけ2倍する) = 点数

例えば、子でリーチ、タンヤオ、ドラ1 = 3翻の面前ロン場合は

リーチ、タンヤオ、ドラ1

a. 基本点:20符
b. メンゼンロン:10符
c. 待ち:2符  (2ピン単騎)
d. 雀頭:0符 (2ピン)
e. 刻子:4符 (7ソウ)
= 36符 → 1の位を切り上げて「40符」

子:符数 x 16 x (役の数だけ2倍する) = 点数
40符 x 16 x 2 x 2 x 2 = 5,120 → 10の位を切り上げて「5,200」

ただし、この計算を瞬時にすることはほとんどの人にとって困難です。
そこで、冒頭の表を覚えておきます。
今回でいえば下の表の40符、3翻が5,200ですね。

子の点数

表の使い方

符ハネなしのパターン

符計算、点数計算のロジックが分かったら最後に表の使い方です。
まず最初は「符ハネをしない場合」を前提として話をします。ここまで理解できれば7~8割の点数計算が対応可能です。

・平和ロンと鳴いて上がった場合は30符です。そのまま表を使いましょう。
・面前ロンは40符です。そのまま表を使いましょう。
・平和ツモは20符です。ロジックは一度置いておいて、40符の列を一つ上にずらしてみましょう。例えばリーチ・平和・ツモは本来は3翻ですが、2翻のところを見て2,600とします。
・七対子は符計算は一切無視されて一律25符です。この場合もピンフツモと同様に50符の列を-1翻してみてください。七対子・ドラドラは4翻ですが、点数的にはその一つ上の3翻で6,400を見ます。

子の点数

表の赤枠は3翻をメインで記載していますが、2翻を求めたいときは、3翻の点数を2で割って10の位を切り上げ、1翻を求めたいときはさらにそこから2で割って10の位を切り上げで求めらます。
例えば30符は、
3,900 / 2 = 1,950 → 切り上げて2,000
2,000 / 2 = 1,000 → 切り上げて1,000

ツモの場合は親からは点数を2で割って10の位を切り上げた点数を、子からはさらにそこから2で割って10の位を切り上げた点数をそれぞれもらいます。
例えば40符1翻は、
1,300 / 2 = 650 → 切り上げて 親から700
 700  / 2 = 350 → 切り上げて 子から400

子の点数カッコ内がツモ時 (子,親)

親で上がった場合は3で割って10の位を切り上げた数字を子供からもらいます。

親の点数カッコ内がツモ時

ちなみに表はちょっと数字だと覚えずらいのですが、子はザンク、ゴンニ、ロクヨン。親はゴッパー、チッチ、クンロクとゴロ合わせであれば覚えやすいかもしれません。

符ハネの見分け方

ここから先はちょっとだけ計算力が必要です。前の章では符ハネは無いものとしましたが、1~2割は符ハネが発生します。
符ハネするかどうかの簡単な見分け方は「一九字牌の暗刻がある、またはカンしている」です。
これは上がり方 + 雀頭 + 待ち方はMaxでも6符なのに対してニ~八の暗刻や一九字牌の明刻は4符なので12符以上にはなかなかならないためです。
そのため、符ハネする(=基本点・面前ロン以外で12符以上)になる組み合わせは「一九字牌の暗刻がある、またはカンしている」がほとんどとなります。ただし、対々和など明刻ばかりでも符ハネしたりはします。

符ハネする場合

符ハネする場合はきちんと符を計算したうえでその符数の列を使えばOKです。例えば面前ロンで符ハネして50符になった場合は隣の列の50符を見ればよいということになります。そのほかは特に変わりません。ここまで覚えれば9割くらいは対応可能になります。

最後に

さて、ここまで大きな部分を話しましたが、まだ完ぺきではありません。例えば一九字牌を暗槓すると32符も付くので上がって70符みたいなことも起こりえます。とはいえ滅多に出ないのでまずは上記を完璧にマスターして余裕があったらやるくらいのノリでよいと思います。

点数計算を覚えるとオーラスの逆転力が大幅にアップしますし、何より人に計算してもらわなくてよいのでとても快適になると思います。