【質問】金策を作物でやるなら何がいいの?
※公式掲示板への回答がかなりガチになってしまったので、外部にまとめる形を取りたいと思いこうなりました。
——ネルさんの回答——
真面目に1次生産物をカカシ内スペースのみで稼ごうとすると、正直かなり大変です。
極端な話、どの種類の農作物でもお金を稼ぐことはできますが、現実の農業における地代・賃金と同様に、農業に利用する「土地(カカシ)スペース」、および「リアル時間」と「ゲーム内労働力」に対する効率を最適化する必要があります。
ライバル農家は全員がなるべく高い効率での作物生産を工夫しています。オークションは共通で完全競争市場です。オークションを経由した場合は運搬コストもかからないため「地産地消」という概念も存在しません。作物のブランド化・品質面での差別化が図れない以上は、売れる値段で出すと小規模農家は採算がとれないことがほとんどです。
例えばカボチャカカシ1個で手植え・束植えというのはオススメできません。本気でやるのであれば、カボチャカカシよりも大きいサイズの「八角カカシ」を3アカウント使って6面ぐらい隣接地域に確保し、ビニールハウスを利用して大量生産するのがおそらく最善です。大規模化、機械化することで効率を上げ、採算性の向上を図る、いわゆる普通の戦略です。
また、1次農産品を購入する「層」がどこなのかということにも意識を向けます。この場合の消費者は「2次生産者」であり、1次農産品を「加工」して何らかの「完成品」にし、それを最終的な「消費者」で販売することで儲けを出しています。
ここで重要なのは、「2次生産者は農民であり、最終消費者は戦闘民である」ということです。
このゲームのユーザーには大きく分けて2種類おり、「農民タイプ」と「戦闘民タイプ」です。農民タイプはだいたいのアイテムを自給自足するように努め、削減できるコストはカットしたいと思っています。戦闘民タイプは、ゲームにかける時間はなるべく対人戦に振るために、「完成品」を、多少高くても躊躇せず買います。
顧客としてどちらがボロい相手かは言うまでもありません。錬金や印刷などの2次加工産業がなぜ儲かるかという理由がここにあります。入手しやすい農作物は高騰することはありません。自分で作ればいいからです。農民タイプは自分で作っちゃうんです。
人は自分がやりたくないことにお金を出してくれます。1次農産品だけで稼ごうと思うのであれば、同業者を圧倒する採算性を実現することで市場価格でも利益が出るようにしなくてはなりません。「そんな価格で儲かってるの?」と言われる値段で「実は儲かってるんです」と言える効率を実現しましょう。
農作物系統の1次生産品によって収益を上げる手法として、王道が「大規模プランテーション」であるとすれば、邪道と呼べるものがいくつかあります。
まず、カカシを利用しない方法。土地代をカットできます。ただし、作物をカカシ外に植えるだけでも相当な労働力コストが必要とされるため、カカシを利用しない場合は基本的に1度植えたら再収穫が可能な「果樹」系統の作物が選ばれます。「畜産動物」というパターンもありますが、こちらは肉にすると高価なため、誰かに発見されるとすぐに処分されてしまうのでリスクが高いです。
次に、種を商店で購入しない方法。つまり、自然の恩恵を受けます。野良にもほぼ全種類の作物が植わっており、マップによっては「〇〇の産地」と呼ばれることもあります(例えばイニステールはヤグルマギクとクローバーが有名で、少数ですが綿花、ユリ、バラ、サフラン、ケシ、キノコ、羊、冬虫夏草、コショウ、山ニンジンの産地でもあります)。
農業とは少し違う生活スタイルにはなりますが、種代がかからないのでこれらの自然の収穫物はほぼオール黒字になります。興味があれば自分の拠点のマップを歩き回ってみてください。
最後に:長々と書きましたが、ここから下も長いです。
個別の作物について「コレがいい!」というのは残念ながら言えません。人気の作物、必要とされている作物はアップデートごとに変化します。市場が求めている「完成品」は何かというのを常に追い、そこから逆算して農作物を作る癖をつけましょう。
ただしこれだけは言えます。「めんどくさそうなヤツを選べ」。
先ほども述べた通り、人は自分がやりたくないことにお金を出してくれます。めんどくさいアイテムであり、かつそれが必需品であれば、人はポンと大金を出してくれます。
ぶっちゃけてしまうと、例えば釣りであれば一時期は「ウナギ」がボロ儲けできました。川釣りでは「マス」だったかが地面に置ける料理の素材として必要なので高額で取引されていたのですが、ウナギはそれの数倍から数十倍の価格で動いていました。
ウナギは自動釣りで相当な数を釣らないと手に入らない準レア魚で、しかも淡水の限られた気候でのみ釣れた記憶があります。しかしこれが、とあるアイテムを制作するための必需品なのです。まあ「暁露」装備なんですが。
「暁露」系統に必要とされるレア品は全て高額で取引されており、当時「輝くアーキウム鉱石」なんか目玉が飛び出るような価格でした(今はどうか知りませんが)。
何が言いたいかと言うと、繰り返しになりますが「絶対に必要なアイテム」であり、かつ「自分自身では相当に入手が困難なもの」。これは相手が農民であろうと戦闘民であろうと変わらず、高額で売れます。1次生産品で「金策」と呼べるぐらい荒稼ぎできる「可能性」があるとすれば、目を付けるのはそこしかありません。
そこまで画期的なアイテムが見つからないまでも、「面倒臭そうなもの」は少し考えればわかります。まず、
・収穫までの収穫期間が長いもの。
アワやケシが顕著ですが、めんどくさいです。ただし、ハチミツ(3日)ほど長いと逆に「3日に1回管理すればいいから楽だ」ということにもなります。
・植えて管理するのにかなりのスペースを要するもの。
果樹系統や、イチョウの葉などですね。めんどくさいです(ただしヤタやクマの「毛」に関しては、子どもを生産する目的の牧場をやっている人がいるので比較的安価で出回っています)。
・入手が困難なもの。
栗の木、ブナの木、ヤシの木、これらは苗木商人が売っていない(野生しか存在しない)にもかかわらず実が製作で必要になるので、自分で栽培してない人はオークションで買うしかないです。野生の木を掘り返してきて苗木を獲得すると、苗木を売ったり、苗木を自分の畑で育てたりするのでもそこそこ儲かります。
ただし上記のものはアップデートで変更になる可能性が高いです。昔は高額な作物だった「バニラ」や「ブルーベリー」は、アプデで用途が無くなりゴミと化しました。アプデ情報は全部読みましょう(戒め)
まとめに入ります。
・出回っている人気商品を大量生産するなど、採算を取れるレベルまで効率化する(王道)
・出回っていないが必要そうで面倒臭そうな作物を、足元見てぼったくり価格で売る(邪道)
・ただし本当に面倒臭いと自分が大変なので、面倒臭さと利益のバランスを考える
・アップデート情報やゲーム内の情勢にアンテナを伸ばし、需要のある商品を察知する
以上になります。noteの使い方がまだよくわからないのですが、何か質問などあればどこかしらでどうぞ。