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シルバーアクセサリーってどんなモノ? 銀の歴史

どうもQlipと申します。


手作りでアクセサリーを作りながら学んできたことを備忘録として書き留めていこうと思っています。

素材としての銀に目を向けがちではありますが、今のようにアクセサリーやカトラリーに使われるようになるまでにも歴史があったりします。
金と共に貴金属として太古より珍重されてきた銀は、素材の性質も相まって様々な形に加工されていきました。

私たちが手にしている銀はどのようにして今にいたるのかを、少しだけお話しします。

そもそもSilver(シルバー)ってなに?Silver 925ってなんの表記なの?金属アレルギーって大丈夫?などなど知っているとちょっと差のつくお話しです。
意外と知らないシルバー製品について4回に分けて投稿しています。

お題
・Silver(シルバー)ってナニ?
・宝飾品としてのSilver(シルバー)
・金属アレルギーって大丈夫?
・Silver(シルバー)の歴史

Silver(シルバー)の歴史

砂金と比べ砂銀の産出量は少なく精錬方法が確立するまでの間は金よりも高価な金属として珍重されていました。

考古学上の最古の装飾品は紀元前3000年頃、シュメール人の築いたメソホタミア文明の都市国家の一つであるウルの遺跡と、古代エジプト文明の遺跡から発掘されています。
古代エジプトにおいては金の装飾品に銀メッキを施すほど銀は貴重だったようです。

紀元前2500年頃、アルメニアでシュメール人によって銀の精錬技術「灰吹法」が確立され生産量が増えることになりました。
生産量の増加に合わせて銀と金の価値が逆転したのがこの時期になります。

紀元前500年頃リディアの金貨「エレクトロン貨」の発行に影響を受け、古代ギリシャのアテネで銀貨が発行され、作られた銀貨が「テトラドラクマ貨」です。

1世紀にインダス文明を受け継いだインド周辺でも、古代ギリシャ文化の影響を受け銀器を作りを始めました。
これは銀器の美しさと抗菌作用や毒に接触した際に変色反応を起こすことから、身分の高い人々が使用したことも関係しているかもしれません。

12世紀に東ドイツの貨幣造幣家「Easterling」によってイギリスの銀貨の鋳造方法が指導され、その際の銀の含有率を92.5%と定めており、この品位がのちにイギリスの法定品位に設定されました。
この出来事以降、この品位をスターリングと呼称するようになりました。

17世紀のアメリカ大陸で植民地化による銀貨の流入により、アメリカインディアンが銀を手に入れることができるようになりました。
彼らは銀貨を加工したり、溶かして作り変えるなど独自の装飾品文化を築いていくようになります。

19世紀に入ると採掘技術,科学技術の向上と工業化により、現在も使われる「電解精錬」と「青化法(シアン化法)」という精錬技術の開発により、高純度な銀の生成が可能になると共に生産量が増大しました。

現代の銀は銀貨などの貨幣としての役割を終え、アクセサリーなどの装飾品や銀器として食器などの生活用品の素材としての役割を果たすようになりました。
貨幣としては、記念硬貨や地金型銀貨として製造.発行されています。

まとめ

いかがでしょうか?
銀と一口に言ってもかなり長い歴史があることを知ることができました。
太古から文化や経済に密接に関わりを知ると、銀が人々を魅了する装身具や装飾品としても身近にあり続けていることに驚いてしまいます。

銀の歴史を知ることでアクセサリーやジュエリーを、より身近に感じられるようになって頂ければと思います。

お付き合いいただきありがとうございました。
かなり省いてのお話になってしまいましたので、今後もう少し深掘りした内容を投稿しようと思います。

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