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シルバーアクセサリーをお手入れしよう。 黒くする方法

どうもQlipと申します。

手作りでアクセサリーを作りながら学んできたことを備忘録として書き留めていこうと思っています。

皆さんが普段使っているアクセサリーのお手入れはしていますか?
放っておくと黒くなってしまったり、小さい傷がつくことで本来の光沢を失ってしまいます。
経年変化を楽しむこともありますが、お手入れをすることで美しさを取り戻せるといいですよね。

今回は身近なアクセサリーであるSilver(シルバー)アクセサリーのお手入れを4回に分けて紹介します。
家庭で準備できるものからホームセンターなどで手に入る専用の道具の紹介や、お手入れできるモノとできないモノまでお話しです。

お題
身近なものでお手入れ
手軽にお手入れ
専用の道具を使ってお手入れ
新品同様に戻すには
Silver(シルバー)を黒くする方法

Silver(シルバー)のお手入れする前に

Silver(シルバー)が黒ずむ原因は「硫化」という化学反応が起きているからです。
硫黄系の温泉にアクセサリーを装着したまま入浴して黒く変色したことはありませんか?
空気中の微量な硫化水素や、汗や皮脂の付着によっても影響を受けます。

そんな黒ずんでしまったアクセサリーをお手入れしていきましょう。

※紹介するお手入れの方法はいずれもメッキ加工を施されたものには効果は無く、表面の損傷に繋がりますので行わないようにお願いします。

シルバーアクセサリーを黒くする方法

前述したようにSilver(シルバー)の金属特性として、硫黄と反応することで黒くなります。
この反応を「硫化」といい、彫金用語としては「燻す」と言います。
この黒くなる特性を活かすことでアクセサリーの凹凸を際立たせ、立体感のあるデザインにすることができます。

黒く燻すためには専用の薬液を使用します。
ホームセンターや彫金工具の専門店などで販売しており、「銀黒」「黒化液」「ムトウハップ」を使います。

Silver(シルバー)の燻し方

銀黒,黒化液を使って燻す
薬液に接触した部分が黒く燻されるので、そのまま漬けると全体が黒く燻されます。
部分的に燻す場合は筆や綿棒に浸し、燻したい場所に塗りましょう。
薬液が残っていると変色し続けてしまうので流水でください。

余分に黒く変色してしまった部分を、シルバークロスなどで研磨することでメリハリのある状態にすることができます。
また、思ったような変化が得られなかった場合は液体クリーナーにつけることでリセットすることもできます。

ムトウハップを使って燻す
現在では入手が困難な薬液になりますが、銀を燻すにはとても面白いモノになります。

使用方法は熱湯に数滴垂らして使用します。
重曹で表面を脱脂。
沸騰した薬液にアクセサリーを沈め、黒く変色した段階で引き上げる。
重曹で表面をこすり弱く変色した部分を落とす。
ムトウハップの液に漬ける。
これを繰り返すことで光沢のある黒いシルバーアクセサリーに仕上げることができます。
余分に黒く変色した部分をシルバークロスなどで研磨し仕上がりを整えましょう。

ムトウハップは徐々に硫化していくので低温に保った薬液に沈めることで、青や赤の色を出すこともできます。
銀の変色は止めることはできないので最終的には黒くなってしまいますが、色や風合いを楽しむことができます。

塩素系の漂白剤を使わない
塩素系の漂白剤で変色を促す方法を紹介していることはありますが、職人は使用しません。
これは形成される変色に皮膜が強く、その後硫化反応することがなくなるためです。

まとめ

シルバーアクセサリーにとって燻しは表現の幅を広げる技法の一つです。
作品の陰影を強調することで立体感を表現することができ、重厚さを出すこともできます。
ただ黒くするだけではなく白と黒のコントラストもシルバーアクセサリーの魅力だと思います。

燻しはお手入れをしないとアクセサリー全体に影響してしますので、シルバークロスなどで適度に調整をすることが雰囲気を保つ秘訣です。

お手持ちのアクセサリーを自分なりにアレンジしてみるのも面白いと思いますのでチャレンジしてみてください。
液体クリーナーを使えばリセットできますのお気軽に挑戦できますよ。

Silver(シルバー)アクセサリーのお手入れ方法は以上になります。
お付き合いいただきありがとうございました。
またお会いできれば幸いです。


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