シルバーアクセサリーってどんなモノ? 宝飾品の銀
どうもQlipと申します。
ハンドメイドアクセサリーを作りながら学んできたことを備忘録として書き留めていこうと思っています。
皆さんが普段使っているアクセサリーはどんなモノかご存知でしょうか。
素材の特性を知ることでもっとアクセサリーを深く知っていきましょう。
今回は身近なアクセサリーにも使われるSilver(シルバー)です。
白っぽかったり黒ずんでいたり、さまざまな表情のある金属ですがどのようなモノなのかごぞんじですか?
そもそもSilver(シルバー)ってなに?Silver 925ってなんの表記なの?金属アレルギーって大丈夫?などなど知っているとちょっと差のつくお話しです。
意外と知らないシルバー製品について4回に分けて投稿しています。
お題
・Silver(シルバー)ってナニ?
・宝飾品としてのSilver(シルバー)
・金属アレルギーって大丈夫?
・Silver(シルバー)歴史
宝飾品としてのSilver(シルバー)
・宝飾品の銀は合金
・割合ってどうなってるの?
宝飾品の銀は合金
銀単体では非常に柔らかいため合金にする事で強度を上げ製品にしています。
銅を割金に用いた2元合金が普段使用されているSilver(シルバー)の正体です。
この時の銀と割金の配合の比率によって品位と表記が変わってきます。
基本は銅を割金に使用しますが、中には金やプラチナ,パラジウムを使用する場合もあります。
金を用いるとうっすらと黄色みを帯び、プラチナやパラジウムを用いると反射光に黒味を帯びるようになります。
特殊な割金を用いた金属は、自分で配合して作る以外ではあまり流通していません。
私個人が地金を作った経験ですが、パラジウムで割ったパラ割の地金は変色しにくく、少し黒みを帯びた地金になります。
通常のシルバーの地金よりも柔らかく変形しやすいように感じました。
銀と銅の割合と品位
銀の品位の表記は千分率で表記され「Silver 1000」で純銀,ピュアシルバーになります。
※純度100%は精製できないためSilver 999.9と表記されます。
では、それぞれの名称と特性を見ていきましょう。
・Silver900 銀90% ,銅10% : コインシルバー。
各国の貨幣などの銀貨の多くがこの配合。
・Silver925 銀92.5% ,銅7.5% : スターリングシルバー(Sterling)。
イギリスの銀貨の品位であり「スターリング・ポンド」と呼ばれたことに由来。
宝飾品として最も一般的な品位であり、強度や耐久性に優れた配合。
・Silver950 銀95% ,銅5% :
七宝技法と相性のいい配合。
純度が高いためSilver925と製品の差別化をするために用いられることがある。
・Silver958 銀95.8% ,銅4.2% : ブリタニアシルバー(Britannia)。
一時期イギリスがスターリングシルバーから銀貨の品位を高める割合にしたためこの名がついているが、柔らかすぎたためにスターリングシルバーに戻された経緯がある。
・Silver1000 銀99.99% : 純銀、ピュアシルバー。
銀のインゴットは30kgのラージバーで、それ以下の重量は笹吹き※(ささぶき)で売買される。
※水中に入れた笹の葉の上に溶かした銀を注ぎ粒状に凝結させたモノ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
アクセサリーとしてのシルバーが合金であることを初めて知った人もいるかもしれません。
いろいろな配合はありますが基本的にはシルバー925以外の製品は珍しいので、見つけた際にはいろいろと聞いてみると面白いと思います。
シルバーコインはコレクションできるほど種類があるので興味のある方は調べてみることをオススメします。
次回は金属アレルギーって大丈夫?のお話を投稿します。
お付き合いいただきありがろうございました。