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【モンゴル】中国・モンゴル旅行

場所:モンゴル・ウランバートル、ハラホリン

モンゴル国立博物館の肖像画
左:オゴデイ・ハーン、中:チンギス・ハーン、右:フビライ・ハーン

中国のあと訪れたのはモンゴル。前からシルクロードの古代遊牧帝国に興味を持っており、しかも初めての訪問だったのでとても楽しみにしていました。滞在中天気も局地的に大雨があったようですが、中国と違って今回私が訪れた場所では、傘は必要ありませんでした。大陸性気候で夜間から朝にかけてはかなり涼しくて快適ですが、ただ昼間の気温は30度近くになって極度に乾燥しているので、とにかくいつも喉が渇いていました。モンゴルは位置的に高緯度なので、この時期では朝は5時過ぎから夜は9時くらいまで明るく、夜8時まで開いている博物館があったりして時間が有効に使えました。

ウランバートルの議事堂前にあるチンギス・ハーン像

モンゴルの道路事情

ハラホリンへ行く途中の休憩。
トイレはお世辞にも衛生的とは言えない。

北京からウランバートルの空港に到着してすぐ、滅茶苦茶疲れることに…。モンゴルの玄関口「チンギスハーン国際空港」は、ウランバートル市の南約50kmの大草原の中にあり、日本の協力もあって2021年に開港した小さいけど新しい空港です。予備知識では空港から市内まで約1時間とありましたが、何とタクシーで3時間もかかってしまいました。運良くというか運悪くというか、ちょうどモンゴルの主要な祭日であるナーダム祭(7月11日から15日)の直前だったのです。空港から最初の35kmは快調に飛ばしてきましたが、市内に入った途端、大渋滞でした。そしてモンゴル帝国の古い首都カラコルム(ハラホリン)へ行くバスも、事前に調べると5~6時間程度のはずだったのに、大渋滞のおかげでなんと8時間半かかりました。ウランバートルからハラホリンへ延びている幹線道路ですが、ほとんどが2車線(片側1車線ずつ)しかなかったのが驚きです。バスは満員だし運転は荒いし、ほんと苦痛の極みでした。ただちょうど祭りが始まってからは、人の移動も少なくなったのか、ウランバートル市内も滅茶苦茶な渋滞は収まりました。ナーダム祭目的の人は仕方ないですが、とにかくこの時期は避けるべきだと思います。

ハラホリンのゲル

モンゴルで使ったSIMカード
日本で使っている通信キャリアは楽天モバイルなので、残念ながらモンゴルは、海外ローミング対応エリア外でした。アマゾンや楽天市場でモンゴルで使えるSIMカードを探したところ、いくつかありましたが、それほど選択肢はありませんでした。現地で安く買うこともできるようですが、ショップを探すのも手間なので、WISE SIMというモンゴルと中国両方で10日間有効の、容量6GBのものを買って行きました。モンゴルでは、ウランバートル市内は全く途切れず問題なく使えましたが、ハラホリンへ行く途中は多少途絶えたところもありました。しかし私が行った範囲では、ほとんど人のいない草原ばかりのようなところでも使えることが多かったので、ほぼ問題はなかったです。

馬乳を搾っているところ

モンゴルの物価と食事

アルタイ・ゴビ銘柄のビール
とにかく乾燥した気候なのでビールがうまい。

バックパッカーではないので、それなりのホテルに泊まりそれなりのレストランで食事をしましたが、日本よりちょっと安いくらいでした。ただスーパーで買った飲料や食べ物はずいぶん安く、社会主義時代の名残なのか、バスやタクシーなどの交通費は日本に比べて驚くほど安いです。極端な円安ドル高のこの時期の旅行ではありがたいです。食事は肉料理が主で、特に羊肉を使ったものがおいしくて安かったです。ハラホリンの遊牧民のゲル(移動式住居)では、馬乳を初めていただきましたが、酸味があって薄いヨーグルトみたいな味でした。

ハラホリンでのナーダム祭

ハラホリンでのナーダム祭

ハラホリンはウランバートルに比べれば、高層ビルもなく草原の中にポツンとある田舎町ですが、広場ではナーダム祭という、モンゴルで年に一度の大きなお祭りを見ることができました。さすがモンゴル人は遊牧騎馬民族ですね。男女問わず10歳にも満たない子供から壮年の人まで伝統的衣装を纏い、馬に乗って弓の腕を競うといった競技を行っていました。ただ会場はすごい砂埃だったので、白いTシャツが黄土色になるくらい汚れました。

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