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【フランス】サン・レミ修道院博物館

時代:メロヴィング朝、カロリング朝
場所:ランス、フランス

博物館入口
博物館 (修道院)中庭
サン・レミの聖遺物箱 (17世紀)

フランス、ランスにある旧ベネディクト会修道院で、3月17日に掲載したサン・レミ聖堂の敷地内にあります。1005~1170年に建てられた修道院教会は現存しており、修道院の建物が現在博物館になっています。ちなみに日本人画家としてフランスで活躍した藤田嗣治(レオナール・フジタ、1886~1968年)は、ここサン・レミ聖堂を訪れたときにキリスト教への信仰を深めたと言われています。

メロヴィング朝、カロリング朝の展示室

メロヴィング朝最初の王クローヴィスが洗礼を受けて以来、このランスの地は後のフランス王家にとって愛着のある場所となり、続くカロリング朝のシャルルマーニュ大帝の弟カルロマン(751~771年)は、このサン・レミ聖堂に埋葬されました(その後13世紀にパリのサン・ドニ大聖堂に改葬されました)。
博物館で主に見たかったのが、メロヴィング朝の大理石の柱頭、同じく6世紀から8世紀のメロヴィング朝、カロリング朝時代の調度品、宝飾品、陶器、武器、ガラス製品などで、常設展示ではこの時代のコレクションとしてはフランスでも有数なものだと思います。その他中世の彫刻やタペストリー、初期の修道院の建物の残骸、ガロ・ローマの芸術品や工芸品、ガリア時代の陶器、宝飾品、武器、旧石器時代から新石器時代までの品々が展示されています。

左上:装飾柱頭 (9世紀カロリング朝)、石棺 (メロヴィング朝)、中下右:カロリング朝の装飾石板
メロヴィング朝、カロリング朝の金属製品 (ベルトバックルと戦斧)
ガロロマン時代の展示物、左下:4世紀初頭のガリア出身のローマの将軍、フラビウス・ヴァレリウス・ヨヴィヌスのために造られたもので、石棺の装飾はライオン狩りの場面が描かれています。


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