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「ある」世界と「ない」世界

卵、白米、ネギ、醤油。
次男の毎朝の朝食ルーティンの品。

今朝もいつものように食卓を囲み、向かいに座る私たち夫婦は次男とは違う朝食を食べ始めた。

全く動かない次男に気づいた夫が一言、
「あ、卵がなかったね。」

ん!?それでじっとしてたの?
ないなら自分で卵取りに行けばいいじゃん!
と、少しイラッとしたわたし。
でも、すぐに「あ!」これってアレじゃん!と気づく。

次男が生きている世界では、卵はそこに必ず「ある」もの。彼はまだ「ある」の世界に住んでいる。「ある」の世界に住んでいる彼は決して動こうとはしない。

そうだったそうだった、まだ次男は「ある」の世界に住んでいるんだったと、四つ葉のクローバーを見つけた様な気分で卵を割り器に入れて次男に差し出す。
「ありがとう」と流れるように言うと、何事もなかったかのように卵ご飯にしてサクサク食べて歯磨きへ向かった。

子供はいつも「ある」の世界に住んでいる。「ある」の世界から「ない」の世界に引っ張り込むのは、社会とか親とか学校で、「ない」の呪縛をかけ続ける。

既に「ある」ということとは?性善説とか性悪説にも通じる気がする。もう少し考察が必要。





#「ある」世界
#「ない」世界
#PERFECTDAYS
#卵ご飯

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