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宿泊記〜Nui.HOSTEL & BAR LOUNGE〜

Nui. HOSTEL & BAR LOUNGEとは


■どんな施設?


・おしゃれホステルのパイオニア的存在。Back packer’s Japanが運営するホステル。元倉庫の建物をリノベしたらしく全体的に天井が高い。


■客室と料金


・全26室(ドミトリー、ツインベッドルーム、ダブルベッドルーム)
・ドミトリー約4,000円~、個室は約10,000円~
・個室の広さはエコノミーで約6.5㎡、スタンダードで7.8㎡
・個室はバスタオルと歯ブラシと耳栓(2名セット)が付いていた。おそらくドミには無し。髭剃りや水などアメニティ類はほとんど有料オプション。
 

宿泊記

浅草ぶらぶら~ホステルへ


初めての東京浅草。とりあえず浅草と言えば浅草寺やろうということで向かってみる。行きしなが暑すぎたので立ち寄った「珈琲館」というカフェの居心地が良すぎてあっという間に3時間ぐらい経ってた。
気を取り直して浅草寺へ。
雷門は意外と小さく見えた。

人生初の雷門は名前負けしてた

浅草寺周辺が丸ごと観光地のようなつくり。半ば人工的に作られた日本文化の空気感をサクッと味わう。

いざNui. HOSTEL & BAR LOUNGEへ


施設の場所は駅からも近くてわかり易い。
周囲も大きい建物が多いのでたぶん迷うことなく辿り着けると思う。

ファサード


入店した瞬間に広がるBAR空間。


良い写真がなかったのでネットから流用

ホステル部分とカフェバー部分がシームレスになっていてカフェバーの中にちょこんとフロントがあるという感じなのが驚き。たぶん初めて来る人は戸惑う。ホステルのロビーというよりBARに入ってしまったという感覚。

ちょこんとフロント


その肝心のロビー兼カフェバーは木製の家具が置かれた北欧とかカナダを彷彿とさせるカジュアルおしゃれな空間が広がっている。これぞ海外のホステル/ゲストハウスといった感じ(行ったことないけど)。天井が高いからか面積以上に広さを感じる。

木製の家具と設え。カウンターも木の一枚板。


後で聞いて分かったことだが、Nuiは日本語の「縫う」から名付けられた言葉らしく、家具や設えで使われている木も北海道から選定されたものだそうで、海外をイメージしているのではなくバリバリにナショナルな施設でございました。
ちなみにBAR内の座席はソファがあったりカウンターがあったり、テーブルも大きいのや小さいのがあったりと、良い意味で家具類が統一されていないことで逆に上手いこと席数を確保しているように見えた。

いざチェックイン


さて、いざチェックインだが人の出入りが激しいからか入店後のスタッフから声掛けがないので自分から話しかけに行く。ホステルやゲストハウスに慣れていない人は困惑するかも。しかも外国人客多い(欧米客が特に多かった)。
スタッフさんに話しかければ後はスムーズ且つ丁寧に対応してくれた。スタッフさん、服装も雰囲気もカジュアル。
作られた丁寧さではなく自然に振舞っている感じの接客が好感もてる。
別の宿泊客さんがC/I中だったので先にお手洗いを借りることに。カフェバーは路上に面した1階部分と階段を昇った中2階がある造りでお手洗いは中2階に。

中2階のお手洗い

入ると船をモチーフにしたような設えがされており遊び心溢れていてテンションが上がる。こういうおしゃれなデザインはトイレの汚さを少し隠してくれる気がする。
改めてBAR全体を眺めると船をモチーフにしたデザインに見えなくもない。C/I時にフロントの方に聞いてみたところ、知らないけどそうかもしれないとの返答。答えは闇の中。

どことなく船っぽい?

チェックイン用紙はA5サイズくらい?の小さい紙。名前・住所・電話番号・年齢・性別を記入。偶然にもフロントのお姉さん神戸出身。東京来て初めての同郷がこんなところにいるとは。
コンビニって近くにありますか?と館内写真撮っていいですか?と質問すると快く答えてくれる。
夜は入り口が閉まるので裏口から入ってくれと言われるものの変わった造りの建物ということもあり裏口がどこなのかさっぱり分からず。まぁ探せば見つかるだろうと思い特に触れず。

エレベーターに乗って客室へ 


中2階にある外見は無骨なエレベーターで客室へと向かう。扉が開くと木の内装。ロッジっぽい。

エレベーター内も木の装飾

入るとこれまた20代後半ぐらいのカジュアルおしゃれなスタッフのお兄さんと同乗。どこから来られましたか?という質問に神戸と答えるとフロントのお姉さんとは別にBARの方にも神戸出身者がいるらしい。
なんと珍しい。
そして客室フロア到着。

客室廊下。やはり木。

なんというかカジュアルでおしゃれな雰囲気。なんとなくこういうの好きな女性多そう。
建物や設備が劣化してもデザインとして納得してくれそうだなというメリットも感じる。

ホテルのメインディッシュ。客室へ


遂に部屋到着。7.8㎡の客室。

コンパクト且つシンプル。だがこれでいい。

部屋内にあるのはベッドとデスクぐらい。シンプルだが十分。しかも冷房が予め付けられているという配慮は有難い。
置いてあるデスクと椅子はなんとなくしっかりしたものっぽい印象。特に椅子は高価そうな気配を感じた。知らんけど。

革張りのソファチェア。PC作業に良かったです。


おしゃれではないかもしれんが、部屋にたこ足配線があってコンセント数には困らない。USBジャックは無かった。

現代人のマストアイテム


ビンテージ感のあるデスクのスタンドライトが付けられずバーにいた20代前半ぐらいのお兄さんを捕まえて聞いてみる。お兄さんもよく分からないので部屋まで来てくれると。ありがたい。サービス業としては割と当たり前のことだが妙に嬉しく感じる。
しかしお兄さんも付け方分からず。誰かに聞きにいったん退室。2~3分で戻ってきて無事に付けてくれた。わかりづら過ぎるスイッチ。みんなこれ付けられるの?

右上のやつがスイッチ難解なスタンドライト


客室に関して

ホステル故に遮音性はやはり低い。廊下からの雰囲気を見るとしっかり防音されてそうだったが実際は廊下の話し声とか結構聞こえる。(だから耳栓あるんだなー)
ホステルやゲストハウスということを考えると割と当たり前な感じがするが12,000円払って泊まった宿としてはいかがなものか。とはいえこの価格はブランドフィーのようなもの。しかも宿泊客の大半が海外客ならどっちにしろ安いと感じるか。まぁ音に敏感な神経質な方は水回り共用という時点で無理かもだし、ホステル利用者はその時点で神経太いから心配ないのかも。自分もおそらく問題なし。快適な宿泊になるだろう。
現時点でこの施設に浅草との親和性はなさそうだが立地は良いので観光の拠点にはもってこい。

館内ウロウロ


6Fが共用スペースでキッチンとかランドリーとかPCとかが置いてあるそうだ。行ってみるとキッチンもきれいで使いやすそう。

きれいな広々キッチンスペース

ソファとか本が置いててライブラリースペースという名前らしい。広いのでバックパッカー達はここで情報交換とかするのかなと想像。夜来るとPCで作業している人も。

ライブラリースペース。こちらも広々空間。


本棚もあって本がたくさん置かれていたが選定は謎だった。キュレーション担当に意図を聞いてみたい。

読む人がいるのかいないのか・・・


 
客室フロアに降りて水回りスペースも覗いてみる。こちらも広々としていて使いやすい。

きれいに掃除されている水回り。水回りが汚いとテンション下がるからね。

トイレもシャワーも広さ十分かつきれいなのがgood。定期的に掃除されてそう。洗面もトイレもシャワーも3か所ずつ配置されていて順番待ちすることもなさそう。奥のシャワーだけバスタブ付いてた。

洗面の奥にシャワー&トイレ

プライベートタイム 至福の時間


ディナータイムを1階のBARで過ごすのも楽しそうだなと思ったけど趣味のポッドキャスト収録する予定だったので、部屋でビールとカップ麺とつまみを平らげて晩餐終了。そして収録。22時ぐらいまでには終わったので周囲に迷惑は掛けてないだろうけどたぶん話し声は洩れていただろうな。
 
終わったらちょこっと作業してから映画「花束みたいな恋をした」を鑑賞。持ってきたPCからアマプラレンタルで観る。来る途中に聞いてたポッドキャスト番組「どうせ死ぬ3人」でこの映画の名前がちょっと出てきたことがきっかけ。話題になってた映画だしと何気なく見始めたという経緯だったが結果めっちゃ感動。感動というか心が揺さぶられた。ストーリー自体はよくあるラブストーリーからのすれ違いなんだが、演技と撮影技法なのか?妙にリアルで引き込まれた。自分事として重ねやすいつくりになっているからか、この映画を観て別れるカップルが増えたとかネットに書いてあった笑。
あんまりアンハッピーエンドの作品は観るのためらう方なんだけど、これは良かった。まぁ結ばれるだけがハッピーエンドじゃないからね。切ないけど。
 

就寝


そんなこんなでそろそろ寝る時間だなと思いシャワー浴びに行く。浴室は自分基準できれいなので利用に抵抗なし。水圧はなぜかめっちゃ強め。カランをほとんど捻らずとも十分な水圧。

中もわりかしきれいなシャワールーム


 
ベッドに入る。マットレスはメーカー名書いていなかった。硬め寄りのマットレスだが快適に就寝できた。枕も硬すぎず柔らかすぎずで問題なし。

起床からモーニングへ


・10時前に起床。チェックアウトが11時なのでこれは寝坊。10分で準備して朝食へ。朝食付きプランにしていたが朝食の値段は1,400円。東京価格ならまぁ普通か。エリックサウスのカレーにも変更可能。
懐かしいなエリックサウス。
彼らは大阪の西天満にも進出していたのだ。

定番のモーニングプレートを選んで飲み物はアイスコーヒーを注文。ドリンクは付いてないので別で注文する形。アイスコーヒーは500円。
番号札を受け取って席へ。剃刀持ってなかったのでフロントに寄って購入。よくある安い2枚刃のやつ。これは前の会社の施設でも使ってたやつや。そういえば歯ブラシも前職の施設で使ってた安いタイプのやつだった。色々懐かしい。

客室に用意されていた懐かしい歯ブラシ

中2階のカウンター席に座ってアイスコーヒーをちびちび飲みながら朝食が届けられるのを待つ。
内装に仕掛けというか遊び心がいっぱいあるので待ち時間も退屈しなかった。キッチンの洗い場に本物の水道管張り巡らせて食器棚代わりにしていたり(蛇口も付いていたが水道と繋がっていないので水は出ない。)、天井からなぜか鉄骨ぶら下がっていたり。その鉄骨にレールダクト取り付けてあったけど、はたしてどこから電気とってきてるんだろう?

キッチン上部の水道管を張り巡らせた棚


 
そんなこんなで朝食到着。これもおしゃれ。

おしゃれなモーニングプレート

パンはフランスパン的なやつ。ポテトとミネストローネとウインナー。輪切りの野菜はなにか分らんかった。紫のやつは酸っぱかった。けど全体的に美味しかった。普段朝は食べないが満足感ある内容。1,400円の価値はある朝食だった。
お皿下げるときにキッチンに居たお姉さんにNuiの名前の由来を教えてもらう。

 チェックアウト


部屋戻って10時30分ぐらいになってたのでひげ剃って歯磨いてチェックアウト。結果、滞在中and就寝中も快適に過ごせたし、なにより非日常間のある空間デザインは宿泊者を飽きさせない工夫がされており泊まっただけで価値を感じられるホテルでした。
これぞホステル/ゲストハウスっていう施設に泊まりたい方には是非おすすめしたい施設ですね。英語話せる方なら英語圏の旅行者と交流もったりできそうだしそれも楽しそう。案外個室でのPC作業も快適だったのでビジネス利用もありだと思います。とにかく楽しい1泊でした。ありがとうございました。


客室のカギ。栓抜きとしても利用できるっぽい。

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