L型プレートを使うべきの7つの理由
アルカスイス互換製品の中でも特に人気が高いのが「L型プレート」です。
呼称はLプレート・Lブラケット・L型クイックリリースプレートなど様々ありますが、当ブログではアルカスイス互換のL字型プレートのことをL型プレートもしくはLブラケットと呼んでいます。
今回はL型プレートを使うべき7つの理由について書きたいと思います。
L型プレートを使うべき7つの理由
①素早くセッティングできる
アルカスイス互換のクイックリリースシステムを採用しているため、あらゆる互換製品に即座にセッティングが可能です。
②振動対策に効果的
一眼レフカメラのミラーショックや、シャッターブレを最小限に抑える方法として「L型プレートを使用する」のが有効な対策です。特に縦位置構図ですと通常の三脚の場合、微妙な振動を抑えきれない可能性があります。その点、L型プレートですと無理のないセッティングになるため、振動を最小限に抑え込むことができます。
③より小さな雲台が使える
縦位置撮影時に三脚の重心が中央にセッティングできるので、より安定します。雲台に無理な負荷がかからないため、小さな雲台であっても固定できる可能性が高まります。
④機材の転倒の可能性が低くなる
L型プレートを使用することで機材が安定しますので、三脚の転倒防止に繋がります。風が強い日の撮影や、足場が悪い場所での撮影では安心感が違います。
⑤構図のズレが少ない
⑥水平を保持できる
すでに雲台で水平が出ている場合、カメラボディを何度正位置から縦位置に変更しても、水平が崩れることはありません。
⑦カメラネジが緩みにくい
カメラを雲台に直接取り付けるタイプの雲台では、指の力だけでカメラボディを固定する必要があります。そのため機材の重量によってはネジが緩み方向にかかり、固定が緩んでしまう場合があります。しかしL型プレートではプレート自体がボディを包み込んでいる上に、工具でネジを強固に締められるので、滅多なことでは緩んでしまうことはありません。
⑤の構図のズレが少ないに関して補足説明します。
まず上のように正位置でセッティングします。モニターを見ますと、三脚が真ん中に映っています。
次に雲台を横に倒して縦位置に構図変更すると、当たり前ですが画角から三脚が消えてしまいます。画角内に被写体が入るようにセッティングするためには、三脚を右へズラして、高さも変更しなければなりません。面倒ですし、シャッターチャンスを逃してしまう可能性だってあります。
しかしL型プレートを使うことで、このように三脚の位置や高さを変えることなく、素早いセッティングが可能となるわけです。最高!
汎用タイプと機種専用タイプがある
L型プレートにはいろいろなカメラボディに使えるように設計した汎用タイプと、機種ごとに設計された機種専用タイプがあります。
汎用タイプは機種ごとに買い替える必要がなく、経済的です。しかしネジ穴1点止めになってしまうためきちんと固定できず、ズレてしまう可能性があります。またそのズレを防止したり、ボディの保護を目的に、プレートとボディの接着面にゴムやコルクを貼ってあることがあり、そのゴムの厚みによってはたわみの原因となってしまうこともあります。
機種専用タイプは機種ごとに買い替える必要があるのでコストパフォーマンスはとても悪いです。ただ実際のカメラから型を取り、計測して作られていますので高いのも仕方がないと言えるかもしれません。遊びやガタはほとんど無く、ゴムやコルクも必要ありません。
まとめ
三脚を活用すればハイクオリティな写真に一歩近づくことができます。そしてL型プレートをプラスすることでさらに磨きがかかり、さらにさらに汎用品よりも機種専用品を選ぶことで完璧に近づけます。
そういった微差を積み重ねることで、これまでよりもストレスのない環境で撮影に取り組むことができ、妥協のない作品作りを追求できるはずです。