Huskyカスタムまとめ
Husky(ハスキー)三脚は多くの写真家・カメラマンが愛用しています。
その人気と歴史の長さゆえに、有名な撮影地で人と被ってしまう事もしばしば…。
ちょっと席を外して戻ってみると、あれれ?自分のHuskyはどれだっけ?という事が実際にありました。
「きっとこのパン棒に変えたらそんな事もなくなるはず…」という言い訳から始まり、沼にハマった男のHuskyのカスタム遍歴をとくとご覧ください。
Husky パン棒カスタム①
私のHuskyカスタムのスタート地点がパン棒の交換でした。
こちらがHuskyの販売元であるスタジオJinがオリジナルで制作・販売しているHUSKY専用ウッドパン棒 長さ:ショート(S)です。
材質は伐採から20年以上物の国産けやきで、職人さんがひとつひとつ削り出して手作業で作っているそうです。
実際の使い心地(握り心地)は想像通り手に馴染む感じで、強く握っても純正パン棒のように痛くなりません。
価格は1本6600円(税込)と決して安くはありませんが買う価値は十分あるのではないかと思います。
Husky パン棒カスタム②
ただHusky雲台ってどうしてもこのパン棒が邪魔で、一般的な三脚ケースに収納するが難しいのが難点です。
わざわざパン棒を外して収納するのって、結構面倒くさいですからね。
でも超短いHuskyパン棒なんて、この世には無い訳ですよ。
無いなら作れば良いじゃないという訳でまずは大雑把にHusky純正のロングパン棒のグリップ部分をカットします。
持っていたBoschのディスクグラインダーをSK11のスタンドにセットし、自分の使いたい長さにカット。今回は軸長はネジ部分も含めて9cm。
次にMAC TOOLSのスタビードライバー用のグリップを購入し、電動ドリルでグリップ穴を少しだけ広げました。
この時、軸よりも大きく広げないように注意しました。
軸に穴を2箇所開けてピンを通して羽を作りました。
軸を十分に熱してグリップに叩き込むだけでカスタムショートグリップの完成です。グリップエンドまでの全長は10cm。
ご覧の通り、随分と可愛らしいグリップが完成しました。
これでなんとか三脚ケースに収納できるようになりました。
Huskyの三脚ケースといえば一澤帆布が有名ですが、一澤帆布でオーダーしためちゃくちゃ格好いい三脚バッグに、Huskyが入らず悔しい思いをしていました。
グリップをカスタムしたことによって、こちらのケースにも入るようになりました。
現在は受注が終了している可能性がありますので、気になる方はご注文フォームよりお問い合わせください
一澤信三郎帆布ご注文フォーム→ https://www.ichizawa.co.jp/order/
ハスキーのエレベーターが急降下しないようにする方法
ハスキー三脚のEVポストという部品があります。一般的にはエレベーターとかセンターポールとか呼ばれる高さを微調整するアレの事です。
現在は新品で購入すると調整されて出荷されているとの事ですが、アメリカ時代〜トヨ商事が販売していた頃の製品は完全にスカスカで、ロックを緩めるとEVポストが急降下し、それが原因で指詰めなどの事故を起こす可能性があります。
こういった事故を防ぐためのカスタムがこちらです。
EVリングという部品にマスキングテープを貼っただけです。まじ簡単なので、ぜひ試してみてください。
EVリングの場所はエレベーターを外してすぐ。
ただしEVポストが急降下するのは欠点ではありません。むしろ素早く上下に移動できて便利という意見があることも事実です。
ですので急降下が怖いと思っている方のみお試しください。
ボロボロになったコルクシートを張り替えたい
長く使っていると雲台のコルクシートがボロボロになり、滑り止めの用途を成さないようになってしまいます。
「コルクシート HPH-102」という製品名でビックカメラなどで購入できますので、あまりにもボロボロになった方は張り替えてみましょう。
貼り付け方はG17など一般的なボンドで接着していただければ十分です。
ボンドはできるだけ薄く塗布し、接着後にゴムハンマーで叩いて密着させて馴染ませてください。
コルクシートは機材を搭載する際には雲台トッププレートと機材の間に挟まれて締付けられるため、特別強力に接着する必要はありません。
Husky一体型の雲台を別の三脚でも使いたい
固定力・安定性能においてHusky雲台は非常に良い雲台ですから、別の三脚でも使いたい!と思うようになります。きっとみんな。
Husky三脚の雲台一体型から雲台だけを分離させるには、「3Dヘッドアダプター(税抜4950円)」を用意しましょう。
次にHusky三脚から雲台を取り外します。必要な工具は「スナップリングプライヤー」。トラスコ中山の51-1Bが超オススメです。
雲台を90度、俯瞰方向に倒すと、センターポールの端とスナップリングが現れます。
パンロックを緩め、スナップリングのリングの両端が見えるところまで回し、スナップリングプライヤーを使用してスナップリングを外します。
これで雲台を三脚から引き抜くことができます。
このままの状態で、今回用意した、ヘッドアダプターに差し替えます。
ちなみに内部では下のような状態になっています。
真ん中の空洞の部分にアダプターの芯を差し込むのですが、安定しないので慣れない間はなかなか合わせるのが難しいと思います。
差し込んだら先ほど外したスナップリングを取り付けて完了です。
光 スポンジカバーで脚冷え対策
脚冷えと言いましてもあなたの足ではなく、三脚の脚のことです。
冬になったら触るのが嫌になるほど冷たくなるのがHusky。
その対策として人気が高いのが「光 スポンジカバー」です。
ただし意外と装着が難しく、破ってしまう人が続出しているという事ですので、私の装着方法をご紹介しましょう。
さて光スポンジカバーの装着ですが、いくつか裏技があります。
Husky三脚にスポンジカバーを装着する場合は、石突側から外すのではなく、脚取付根元アダプター側から外しましょう。
13mm(片側は1/2"でもOK)のスパナかメガネを2本用意し、対になったボルトを工具で挟み込み、反時計方向へ回せばボルトが緩みます。
脚に汚れやグリースが付いている場合は、綺麗に拭き取ってください。
パイプの先に3〜5cm程度サランラップを巻き、ラップが解けないようにセロテープで固定します。
スポンジカバーの内側にシリコンスプレーを塗布して、少しずつスポンジカバーを押し進めていきましょう。
スプレー缶のエアーダスターのノズルを隙間に差し込み、空気を送るとよりスムーズに装着できます。
無理に引っ張ると変形したり千切れてしまうので、くれぐれも慎重に作業してください。
なお「SGB-330」は、29mm〜36mmのパイプまで装着可能です。
Amazonのレビューの中にはGITZOの5型「GT5543LS」にコンプレッサーを使って装着できたという猛者もいらっしゃるみたいですので、41.3mmのパイプ径への装着も不可能ではないようです。(私が確認した訳ではないので保証はできません)
ちなみに「最近、光スポンジカバー「SGB-330」のラベルの糊跡が残らなくなったとAmazonレビューに書いてあるのですが、本当かどうか知ってますか?」
という読者さまから質問をいただきましたのでご覧くださいませ。
わぁ!ベットベトのネッチャネチャ。
むしろ前回買った時の方がまだマシだった説まであります。
中には綺麗に剥がれた物もありました。
あくまでも憶測ですが、別にラベルが改善されたわけでも何でもなく、単に在庫の保管期間が長いとテープの糊がスポンジに強く移ってしまう。というだけではないでしょうか?
そしてたまたま運良く在庫の保管期間が短かった物に当たると綺麗に剥がせるというのが真相なんだと思います。
よって光スポンジカバーのラベルの糊跡問題は改善していないと結論付けたいと思います。
ちなみに糊跡はダクトテープと無水エタノールでコツコツと綺麗に落としました。薄っすらと糊跡は見えますが、ベトつきは無くなりました。
自分でカスタムする必要なし!最高のHuskyカスタムモデルと名高い「スタジオJinモデル」は本当に最高か?
スタジオJinモデルと言いましても超ミニ以外は、雲台にKIRKのクランプが付いただけです。
脚の部分はオリジナルですので、過度の期待は禁物です。
ただHusky三脚が最高と思っている方で、アルカスイス互換のクイックリリースシステムのユーザーにとっては、かなり満足度の高いモデルではないかと思います。
HuskyスタジオJinモデルの新旧クランプには互換性があるか?
KIRKのクランプに互換性はありますか?という質問を以前いただいたのですが、完璧に互換性があります。
まったく心配いらないので新型に交換したい場合は、スタジオJinの商品ページよりご注文ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?