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魔法少女と言わせてやる ②

瓦礫の山となった街、日本の軍事力を持ってしても突如現れた巨大怪獣によって街は崩壊した。
たくさん、たくさん死んでしまった。
そして私も...

瑶子「・・・ここは?」

MJ「ようやく気付いたね、瑶子」

瑶子「私...もしかして」
MJ「あの大怪獣タラコは魔法の国で密かに造られた実験兵器だったんだ...すまないあんな兵器を造ってしまって...」

瑶子「MJ、私...」

MJ「君は確かに魔法少女になった...しかし
   時を司る幻のSSR魔法じゃ無ければ駄目なんだ」

MJ「瑶子、もう一度だけチャンスをあげる。
  この魔法の国のマジックシャイニーカードパックでSSR魔法カードを引き当てるんだ!」


瑶子「もし引けなければ?」

MJ「魂は永遠にこの世を彷徨い続ける」

瑶子「...やってやるわ。今度こそ
          時を司る幻の魔法少女になってやる!」

MJ「チャンスは6パック...時のSSR魔法カード
        が入ってる確率は0.00006%!」

瑶子「可能性が零じゃないだけマシだわ!」

瑶子「...全然!駄目だわ!!
         コモンカードとかアンコモンばかりだわ!」

MJ「その魔法カードでは駄目だ...!奴には
      勝てない、瑶子!これが最後のパックだよ!」

瑶子「時を司る魔法少女って!言わせてやるうう!」

瑶子「あ...MJ」

MJ「え...まさか?」

黒いドレスの絵が書かれた
ダイヤモンドみたいに輝くカードが瑶子の手に


MJ「うわわわ!!?奇跡だ!?え!ちょ、ま?」

瑶子「タイムチェンジング!!
           時は金なり、運命の歯車は動き出す!!」

瑶子「私の名は...夜までヨーコ!!」

眩い光が放ち、世界を覆う。そして

タラコ「ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!」

タラコが出現したあの場所にもう瑶子がいた。
時を逆行させ、待ち伏せしていたのだ。

瑶子「大怪獣...タラコ、来なさい!相手になるわ!」

タラコ「ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!」

タラコは口から光線が放たれるが
紙一重で避けていく。空中をふわふわと浮遊する
夜までヨーコ

ヨーコ「...これがSSRの力!!いける!」

タラコ 「ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!ゴッツンコ!」

タラコが瑶子に向かってパンチ!

しかし、そのパンチを瑶子は時空魔法で
止めて、避けてしまう。

瑶子「大怪獣タラコ...もしMJが言った事が正しければ...タラコ!あなたの時間を逆行させる!」


タラコ「ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」




髪の長い少女
「私のハートとタラコのハートがこっつんこ」

瑶子「やはり、、ぬいぐるみだったのね」

髪の長い少女
「ねえ、タラコ。明日の手術。上手くいくかな?
   大丈夫だよね...私、死なないよね。」

「まだやりたい事、たくさんあるの
    皆を楽しませたい、誰かを愛したい。
    優しい世界を作りたい。きっと作れるよね」


髪の長い少女が手術室から戻る事はなかった。

ベット残されたうさぎのぬいぐるみ。

魔法の国の研究者①
「このぬいぐるみを使うのか?」


「負の力を宿している。」


「泣いてるな、このぬいぐるみ」

魔法の国の実験室でぬいぐるみは
魔法の実験を繰り返された取り返しがつかなくなって巨大化したタラコは地下に封印されていた。


瑶子「わかったわ、、タラコ。貴方を暴れまわる前に私がなんとかするわ。安心して」

タラコ「...寂しかった」

瑶子「もう大丈夫よ、あなたをもう一度
         ぬいぐるみに戻して新しいご主人に渡すわ」

タラコ「...ありがとう」


瑶子が時を変えた時間軸を、、、そして

瑶子「タ、タモちゃん!これ!」
森田「可愛いぬいぐるみだね!ありがとう!」

こうしてタモちゃんに渡したあのぬいぐるみが
愛する娘さんのベットにいた事は私も気付いていたわ。

あれから私は時を司る魔法少女として活躍したわ
しかし、時の流れは残酷で私も歳をとってしまい

いつまでも若くいたいと思ったのよね。
あのおまじないを信じて99人おじさんにしたけど
あの子まではおじさんに出来なかったわね。

私はタモちゃんを想い続けても良いと思う。
あ、ここだけの話、今度デートに...

???「人形になっちゃえー!!!」

え!?あなたは!?
きゃあああ!!

???「魔女の人形できあがり、と」


???「この力を使えば...待っててねお父さん」


???「必ず、ウィンドールに復讐するから」

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