アストロシティミニにBatoceraをインストールして万能ゲーム機にする
近年、レトロゲームを手軽に遊べる○○ミニと言うゲーム機が多数発売されています。
ファミコン、スーパーファミコン、PCエンジン、メガドライブ、NEOGEO、イーグレットツーなど、様々なレトロゲームをエミュレータで再現して人気になっているのです。
今回は、その中でもゲームを追加して遊べるアストロシティミニに、ゲーム専用OSのBatoceraを追加して、さらに多くのゲームを遊んでしまおうという記事です。
※現在、この方法はalphaリリースなので、まだ検証の余地があります。
正式リリースにならないと少し不安定な部分がありますので、導入は自己責任で行ってください。また、本体が起動できなくなる恐れがありますので、十分検討して始めてください。本体によっては導入できないとの報告もあります。
はじめに
用意するものを揃えて手順通りに始めてください。
難易度設定
★ とても簡単 (何も考えなくてもできる)
★★ 簡単 (初歩的なパソコンの知識があればできる)
★★★ 普通 (ある程度の技術が必要)
★★★★ 難しい(パソコンの知識があまりないと難しい)
★★★★★ かなり難しい(パソコンの知識と他の知識も必要)
★★★★★★ とても難しい(複合的な理解力が必要)
今回の難易度 ★★★★ 難しい
手順自体は難しくないですが、導入してからの設定は自分で行う必要があります。
ゲームの追加などが出来ないと遊ぶことが出来ませんので、この辺が出来る人向けです。ある程度知識が必要なので、星4つとしました。
用意するもの
USBケーブル(マイクロB to A) ※必須
PCと本体を通信させるために必要です。
SDカードもしくはUSBメモリ ※必須
Batoceraのイメージファイルを書き込んで、本体で使います。
8GB以上が利用できますが、16GB以上推奨です。
USBメモリは小さい方が扱いやすいかもしれないですね。
SDカードリーダー(オススメ)
PCとSDカードを接続するときに使います。PC本体にリーダーがある場合は購入しなくても良いです。
イーグレットツーミニ本体 ※必須
Batoceraのイメージファイルと実行ファイル
ファイルをダウンロードする
Batoceraのイメージファイルと実行ファイルをダウンロードします。
イーグレットツーミニのファイルも一緒に置いてあるので間違えないようにしてください。
ファイルは「acm-install_20221203.zip」と「batocera-sunxi_r16-acm-36-20221201.img.gz」です。
赤枠のファイルは解凍しておきます。
イメージファイルをSDカードに書き込む
ダウンロードしたBatoceraのイメージフィルをSDカードに書き込みます。
いつもの「Raspberry Pi Imager」を使います。
公式サイトからダウンロードしてインストールしておいてください。
Raspberry Pi Imagerを起動します。
今回はSAMSUNGの512GBのSDカードとトランセンドのカードリーダーを使いました。(オススメ)
「OSを選ぶ」をクリックします。
カスタムイメージを使うを選択して、Batoceraのイメージファイルを選択します。
イメージファイルは「batocera-sunxi_r16-acm-36-20221201.img.gz」で
す。(バージョンによって変わりますので注意してください)
次に「ストレージを選ぶ」をクリックして、SDカードを選択します。
「書き込む」をクリックして、イメージをSDカードに書き込みます。
本体の改造
USBケーブルを用意します。
本体を用意します。
本体の2PにUSBメモリを繋ぎます
USBマイクロBのケーブルをつなぎます。
PCにUSBケーブルを差し込みます。
ここまで出来たらPCの方で設定します。
本体の電源はまだONにしないでください。
PCから本体に書き込みをする
アストロシティミニはイーグレットツーミニよりもシビアなので、次の手順で進めてください。
USBの接続準備
アストロシティミニとPCをUSBで接続してもドライバーが無くて接続できないことがあります。
以下の場所からClassicDriverをダウンロードしてインストールしておいてください。
本体への書き込み
本体の電源をONにしてから、USBマイクロBのケーブルの本体と反対側をPCへ接続します。
PCからUSBが接続された接続音が聞こえたら、ダウンロードしたファイルのフォルダ内にあるバッチファイルを実行します。
「実行するには何かキーを押してください」と表示されたらPCのキーボードのキーを押します。
別ウインドウが開いて次のようなダイアログが表示されUSBポートのスキャンが始まります。
上手くいくと本体への書き込みが始まりますので、そのまま待ちます。
ダイアログが消えて本体への書き込みが始まります。
全ての書き込みが終わるとウインドウが閉じます。
これで本体の設定が完了します。
その後、Batoceraが起動しますので、起動し終わるまで待ちます。
SDカードの容量が大きいとかなり時間がかかりますので、待っていてください。
USBメモリの性能や容量の大きさで時間がかなり変わります。
イーグレットツーミニよりも長く時間がかかるようです。
電源を切らずに気長に待っていてください。
導入以降はSDカードからBatoceraを起動できるようになるだけではなく、イメージファイルを書き換えても、そのまま利用できるようになります。
前期版アストロ忍者マンのROMは自炊しましたが、次の本を買うとROMデータが付いてくるので、気になっている方はいかがでしょうか。
プレ値のアストロ忍者マンが安価で手に入りますよ。
本も読み応えありますので、普通の読み物としてもオススメです。
最終バージョンのアストロ忍者マンDXの吸い出しを何度もチャレンジしましたが、完全に行うのはちょっと無理なようです。
ゲームの追加
BatoceraのSDカードをPCに接続してゲームを追加します。
Batoceraのシステムの部分はLinuxのファイルシステムになっているので、Windowsでそのまま読み込むことはできません。
以下のツールをダウンロードして、インストールしてください。
アプリは有料ですが、使用期間があります。
その間は機能の全部を無料で使うことができます。
SDカードの設定
まず、PCにBatoceraのSDカードを接続します。
「BATOCERA」と言うドライブの他に「SHRE」と言うドライブがマウントされました。
「SHRE」と言うドライブの中へBIOSとゲームを入れて設定します。
SHREと言うドライブの中には以下のようなフォルダが入っています。
「bios」と言うフォルダにBIOSをいれます。
「roms」と言うフォルダの中にはゲームハードの名前のフォルダがあるので、該当のゲームをフォルダへ入れます。
オリジナルのゲームを遊ぶには
本体内蔵のゲームデータが消えるわけではありません。
SDカードを挿入しないで電源を入れると、本体内蔵のゲームを遊ぶことができます。
必要に応じて切り替えて遊べるのは良いですね。
追加したゲームの画像データを設定する
追加したゲームのアートワークなどを表示させるには次の記事を参考にしてください。
最後に
アストロシティミニでは、PlayStationやPSPまでは60fpsと実機相当で動きます。
Dreamcastはだいたい20fpsくらいしか出ませんでした。
PSPは画面が横向きになって表示され、設定を変えても良好な結果が得られませんでした。
alpha版なので、これからもっと使いやすくなる可能性があります。
一度本体を設定しておけば、Batocera のアップデートで今後も対応できるので、今のうちに設定して置いても大丈夫です。
同じようにイーグレットツーミニも改造出来ますが、ファイルが違うのでこの記事のファイルを使って設定しないでください。
NANDのゲームデータをバックアップすることはできませんが、将来的には出来るようになるかもしれません。
期待しましょう。
イーグレットツーミニの改造については次の記事を参考にしてください。
「Amazonのアソシエイトとして、GameCenter WASABI はアフェリエイトリンクによって収入を得ることがあります。」