#061 イボニシの生態
休日は、里海ガイド講習(特別編)で、
沙弥島で磯のフィールドワークとリスクマネジメントの勉強
特に面白かったのが、イボニシ!
イボニシは、腹足綱アッキガイ科 に分類。
肉食性の巻貝の一種で身近な磯で普通に見られる貝の一つ。他の貝類を食べるため養殖業にとっては害貝。ただ、磯で大量に採取し易いために食用にされたり、鰓下腺(パープル腺)からの分泌液が貝紫染めに利用されたりする。
イボニシ貝からパープル腺を取り出して、
酸化させて紫に染める実験をした。
パープル腺は、毒なので
ほんっと臭かった!
この分泌液には、ジブロモインディゴという物質が含まれており、神経を麻痺させる作用がある
イボニシはこの分泌液を捕食者に対する防御や餌の貝類を攻撃するのに利用したり、卵嚢にも注入することで卵が他の生物に食われないようにしていると言われている。
貝の生存戦略として必要不可欠な要素で、
昔から染色にも使われてきたようですね!
人間には害はないが、
食べてみると酸っぱ苦い的な感じらしい
これだけ興味を持ったのも、
貝への強烈な偏愛を持つガイドさん(マミタス)のおかげ!
「タイドプール(干潮時に岩のくぼみ)は小宇宙」
名言ですよ❕
そこには、あらゆる生態系が見えて、
それぞれの生存戦略がある
私も、その世界を覗き見ると…
ほんま、宇宙やん
瀬戸内海の身近な磯では、
まだまだ知らない多様な世界が広がっている。
生物の多様性と適応能力
磯の生態系の保全と利用など、
一歩踏み込んで深堀りすると、
面白い世界があるね♪
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