相談屋file No.2 本当に「ダメ」なのは誰?
少子化時代の子育て
はじめに、現在子育て中の皆さんには本当に頭が下がります。
世界の将来を担う、世界中の宝を大事に大事に育てていただいています。
世の中では、何かと最新技術への先行投資が叫ばれていますが、子どもを育てること以上の先行投資はないと思います。
特に少子高齢化が国家維持を危うくしている現代では、子育ては本当に重要なミッションです。
「ダメなことばっかり」
職場のある後輩が「うちの子、最近はダメって言われるようなことばっかりやるんですよ」と話してくれました。
具体的に聞いてみると、以下のようなことでした。
・料理中に台所に入ってきてしまう
・テレビの配線を触ってしまう
・コンセントの穴を指で触ろうとする
・落ちてるゴミを口に入れてしまう
などなど
なんか、子育てあるあるですよね(笑)
好奇心と危険の間
子どもは好奇心のかたまりですよね。
目に止まったもの全てに手を伸ばし、触って、口に入れて、投げて。
特に何でも口に入れてしまう時期は、ご両親は心配になることも多いでしょう。
危ないものを触ったり、誤飲してしまいそうなものを口に入れようとしていると、「ダメ!」って言ってしまいますよね。
子どもを守りたい一心で、ついて強く言ってしまうことも多いでしょう。
また、スーパーなどでもよく「ダメ!」が聞こえてきます。
売り物に触ったり、1人で進んで行ってしまうんでしょう。
しかし、本当に「ダメ」って言わなきゃいけないんでしょうか?
ダメなのは誰?
子どもの行動は、生きていくための情報を収集するためのものです。
子どもは好奇心に従って、周りにあるあらゆる物の情報を、触れること、口に入れることで取り入れようとしています。
危険な物であれ、その行動を「ダメ」という言葉で一方的に否定していいのでしょうか。
親が望まないことを子どもがしてしまう場合、その原因は必ず親にあります。
触って欲しくなければ、そもそも子どもの視界に入らない所に置く。
入ってはいけないところには、そもそも入れないようにする。
それができていないのなら、「ダメ」なのは子どもではなく、親じゃないでしょうか。
親こそが一番の教育者
「ダメ」と言われると、その行為よりも自分自身を否定されたように感じてしまいます。
言った方はそんなつもりじゃなくても、です。
そんな時は「ストップ!」など、否定語以外の言葉に置き換えてみましょう。
咄嗟に出る言葉は、どうしても使い慣れた言葉になってしまいます。
いつでも否定語を使わなくて済むように、普段から意識して練習してみてください。
子ども達にとって、見習うべき存在、第一のお手本は間違いなく親です。
それは、乳幼児にとっても大学生にとっても同じです。
しかし、親にとってもまた、子どもから学ぶことは山ほどあります。
子のふり見て親のふりを直しましょう。
それが、親子ともに幸せな子育ての第一歩ではないでしょうか。
それではまた、さよならさよなら、また会う日まで〜♪