被災者だった私より

 最近、地震が多いですね。みなさんの地域は大丈夫でしょうか?自然にはかないませんね。地震だけでなく、雨の時期は水害も、最近は多いですね。

 実は私、世間で言う「被災者」と呼ばれる立場にいたことがあります。なんの被災者か、詳細は伏せますが。

 日本は地震の多い国ですから、自分がいつ被災者になってもおかしくはないとは思いつつも、被災後の暮らしをイメージできない人も多いのではないでしょうか。イメージできたら、備えがしやすくなるかも?読んでいるうちに、なんとなくイメージできるように、文章書いてみようかと思います。参考になれば幸いです、

 安全なところなんてどこにもなくなってしまうんです。

 「避難所があるから安心」と思うでしょう?場合によりますが、避難所も被災した影響で、安全ではないことがあります。すごいですよ。避難所の学校の体育館。自衛隊の人がたくさんいて、物々しいなぁと思っていたら、いきなりステージ側の天井が、剥がれて落ちてきたんです。

 暖かい食べ物が無い。水道水は濁り、トイレも流れず、道路は割れている。

 みたいなことがそこかしこで起こります。

 その避難所、前の年に耐震工事を終えたばっかりだったんですけどね。瞬殺でした。

 避難所が壊れるくらいですから、地域はもう、めちゃくちゃなんです。ボランティアに参加したい!と思っても、ボランティアセンターの設置すらままならないこともあります。

 これはかつて被災者だった私の個人的な意見ですが、被災後しばらくは、ボランティアの問合せはしない方が良いと思います。

 その電話対応をするくらいなら、地域の被災状況をサーチしたいでしょうから。私は、被災後すぐではなく、何日かしてボランティアに参加しようと思って役所に行きましたが、「ボランティアセンターの設置もまだです。」と追い返されました…。

 役に立ちたい気持ちはやまやまですが、その気持ちが役所の迷惑になっては本末転倒ですよね。反省しています。被災地側からアクションがあるのを待つのが良いかもしれません。

 あと、すごく嫌な気分になったのが、デマ状態を含んだチェーンメールです。「自衛隊の地震ナントカセンターが、何月何日に地震が来る可能性があると言っていました。拡散希望!」みたいなメッセージがまわってきたんです。現在の技術では、正確な地震予測は不可能とされています。そのことを当時知っていたから、騙されることはありませんでした。

 でも、こういうメールって、大概「信頼できる人からの情報です!」ってついてるんです。しかも、そのメール、家族に自衛隊員がいる人から回ってきたんです…。みんな被災してパニックですから、普通は信じないようなことを信じたり、普段なはしないようなことをしてしまうのでしょうね。

 このメールが流行った当時、「備える分には構わないじゃないか。内容が多少間違っていても、注意を促すためなら良い。」という意見がありました。私はそうは思いません。昨日の今日被災した人の不安をいたずらに煽るようなことは、するべきではないからです。不安になるとパニックになった人は、普段ならしないこともしてしまいます。お店から食料がごっそりなくなるとか、衛生用品が手に入らないとか、そういうことが起こります。大震災でもコロナ禍でも、何度もありましたね。どうして繰り返してしまうんでしょう…。

 …どうでしょう。少しイメージする手助けになれましたでしょうか?拙い私の文章では難しかったかもしれませんね。

 物で言うと、雨の季節に地震があると、瓦が落ちた屋根に降られて雨漏りがすることがあります。ブルーシートがあると便利でしたよ。屋根にかけるんです。敷物にもなりますし、屋根にもなる。災害時は濡れないことがわりと重要です。体温が奪われないように、なんとかして暖をとりたいですね。もちろん、暑すぎても熱中症とか怖いですけれど。

 水や食料はいちばん真っ先に思い付く備えだと思います。保存の効く、栄養のある。できれば美味しいもの。心まで栄養が行き渡るような食事が取れたらベストですね。お菓子もあると便利です。食事が酷いと、メンタルがやられてきます。

 あとは、形のないもので言うと「情報」です。新しくて確かな情報。テレビは見れなくなるかもしれません。SNSは嘘や誤情報もいっぱいあります。「町のどこそこで食料の配布中」みたいな情報に、すぐに辿り着けたら嬉しいですよね。見極める目をもって。

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