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ラピュタへの道15 リクイガスでラピュタ坂編

やや寝坊気味。この時間では我が家の暗黙のタイムリミット正午までに戻って来れないぞ、というのは分かっていた。
だがしかし、今日はリクイガスでラピュタ坂と決めていたのだ。
行かなかったら後悔する。という強迫観念もあって出発す。
それに無理に早起きして、眠気と共にライドしても楽しくないしね、とか前向きな方向で考えたりしながらいつもの多摩沿線道路をさかのぼる。
う〜む…やはりスピード出しやすい気がする。
前回も書いたが、何だか複雑な気分だ。
結構がんばって貯金し、体重を10kg落としたら買うと自らに課題を課し、実行し、待ちわび、やっと手に入れたMy Canyon…。
それよりも10年以上古い型のアルミバイクの方が優れているなんて…(最終的な結論ではないし、あくまで個人の見解です)。
それはさておき、caad10やるじゃねぇか!
とか呟きながら踏むと更に直ぐにスピードアップ。しかもあまり脚にダメージを蓄積する感もない。
まじか…(ここでcanyonが頭をよぎり感傷的になるけど、いつもより出ているスピードにテンションは上る)こいつぁすげぇ…。
半笑いで浅川を辿り南浅川に到達するころにはすっかりCAAD10が気に入ってしまった。
踏めばその分等価で推進力に変えてくれる感じがして、つい踏んでしまう。
 でも先は長いから踏んでしまう自分を抑えつつ大垂水を越え、隊道をくぐった。

やっと涼める!

やがて裏和田の始まりであろうT字路を曲がると登坂が始まる。
 すると唐突に疲労が…。
 コレがアルミの影響か?それとも猛暑による疲労か?
 どちらかわからないままどうにか登ってラピュタにたどり着く。
 しかし怠い。なんだこの倦怠感は…。
 しばらく休憩するけどまったく回復せず。
 これ以上時間はない、とラピュタへ登坂を始めるけど、当然の如く最初のT字路で心折れ、足は尽き足を着いた。
 こうなることはほぼ分かっていたからショックではなく、敗北することに慣れてきてしまったワイ…。

 ラピュタへ到着する前、裏和田の入口にロードバイクの集団がいて、一人づつ走り出していて、どうやら裏和田のタイムを測っているようだった。
ワイはぼっちライダーなのでそんな彼らを尻目に「ワイはラピュタへ行くから裏和田などで脚は使いませんよ。どうぞ先に行ってくださいな」と強がり半分でクールにそばを通り過ぎたのだが、やがて彼らの一人を前方に捉え、このまま裏和田登坂を続ければタイム計測をしているライダーを抜けるのが濃厚になってきた。
 どうする?抜くか?と考慮していると後ろから違うライダーが猛烈な勢いでワイに迫ってくる。
 もうすぐラピュタへの分岐地点まであと少しの地点だった。
 どうする?このまま登坂を続け、前のライダーを抜き、後ろからのライダーに少しでも食らいつき、ヒルクライムレース気分を味わう?
 ワイは「ワイはラピュタへの道を行くんだ」と分岐を曲がったのだった。
 正直に言うと、前のライダーは抜けただろうけど、後ろからのライダーについていくのは不可能に思えたし、しんどい、そう思ったからだ。
 今思うと選択を誤った。
 無難な、当たり障りのない、傷つくことのない道を選んでしまった。
 そして面白みのない展開、進歩のない結果だけがワイに刻まれたのであった。(無気力登坂になってしまい、半分もいかないうちに心折れ足着き)
 もっと人生を楽しもうと自己嫌悪に包まれながらの帰宅となった…。
 「楽しむ」と「楽をする」は全く別物なのですな…。

7月16日現在戦績 5勝7敗

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