見出し画像

ラピュタへの道9

雨やら何やらで3週間もラピュタに行けてなかった。
まぁ義務感から行くようになっては苦痛でしょうから、そうならないよう気をつけよう。

改めて、ワイはラピュタ坂でKOM(キングオブマウンテン)を目指しているのです。
…なんでかな…。

まぁ細かい事はさておき、5月17日は晴れました。昨日も晴れだったので、路面はドライ。風も微風。
5時半前には家を出る。
まだ静かな、何でもない見慣れた道に、ホイールの回る音、ギアを上げる音などか響く朝は最高ですな。一番好きな時間かも。
多摩沿線道路に出ると、そこそこの交通量。大型車も結構いる。
働いている方々の邪魔はしたくないので、おとなしく多摩サイを行く。

多摩沿線道路は馬もいるんだぜぇ

そうそう、クリートの位置を変えた。
なぜなら、クロモリのビアンキ(中古)も所有しているのですが、どうもビアンキの方が踏みやすい。ワイにはサイズが大き過ぎなのですが、何だかスピードが出せている。
クランク長は同じ170。
色々考えた結果、フラペだから、と結論付け、クリートの位置を最大限後ろにしてみた。

で、ここまで走った感じなかなか良い。
いつもより力の伝導率が良くなった気がするが、ポジション的にサドルにちゃんと座るとペダリングしづらくなった。
さすがに後ろ過ぎたか。前傾姿勢になればスピードは出しやすくなったけど、次回もう少し前にしよう。 

そして大垂水の橋の名は…
梅の木、東山下、西山下、東柏木、西柏木、狭霧、本尾花、東大平、西大平、神子、護摩、水野、東寒葉、西寒葉
多分これで完璧だろう。

いつものようにユルユルと大垂水を越え、相模湖をかすめ、沢井隊道を抜け、また登坂が始まり、

左の側道がラピュタへの入口。通い始めた頃はこの桜が咲き始めたころだったな…

辺りはのどかで静かになってきた頃、会社からのLINEが入る。
すっかりテンションがダダ下がり。
何回かやり取りをして、再び登坂開始。
はぁ、AIとか何やらで働かなくていい世の中にならないかなぁ…

でラピュタ到着。
深呼吸したり、ちょっと散策したり、写真を撮ったりして気持ちを切り替える。
いいじゃん仕事なんて、今は楽しもうぜ!どうせいつか死ぬのさワイもあいつも!

とかわけの分からないテンションでバイクに跨がる。

ラピュタ坂の麓にはこんなところもありますよ。

今回は特に新たな作戦も考えずに登坂開始。
最初のT字路までは問題ない。
キツイ斜度が容赦ないけど、まだまだこんなもんじゃないのは心得てる。
でももう心臓はフル鼓動。呼吸は最大級。
いつものことだけど、もうキツイ。
やめたい。
足付きしたい。
ワイを支えてるのは…なんだろう?
なんでこんな辛い思いしてんだろ
毎回そう思う。
禅問答的なことが頭の中を駆け巡る。
やっと左の小屋が見えてくる。
そして最大の山場のたけのこの里に差し掛かる。
何度見てもアホかというほどの斜度。
前にも見かけたおばあちゃんがラピュタ坂の掃除をしている。
気をつけて、と声をかけてくれる。
ワイは溺れゆくパグ犬みたいな呼吸をしながら、どうにか「あすー」と返事を返せた。
ラピュタでの生活はどんなんだろうか?
などと想像する。
ほんの一瞬現実逃避をしてキツさ苦しさを紛らわせる。
ほんのペダル1漕ぎでも楽になりたい。
どうにか最難関部分を通過し、左カーブに差し掛かる。
ほんの僅か斜度は緩む。にしてもキツい。でも希望が湧いてくる。
登頂出来そうだ。
右カーブに辿り着くと斜度は完全に緩まり、希望は確信に変わるけど、ラストスパートなどは1mmだってできませんよ。
緩い斜度なのに踏めない。ここで脚が残ってれば30秒は短縮出来そうだ。
でも今は無理!

6'54。4秒更新。

下山中おばあちゃんがいつものように
気をつけて、と声をかけてくれる。
お邪魔しました。
と笑顔で返事をして裏和田。
オームと名付けたつづら折りに工事がはいっていた。

オーム埋められるのか?

裏和田もちょっとがんばって踏んだら、両足攣りそうになり、塩タブレットを舐める。
もっと早めに飲もう。
路面がドライなら登れるという自信がついたライドであった。
現在4勝5敗 

いいなと思ったら応援しよう!