ラピュタへの道 4
今年の目標を失ったワイ。
休憩時間に、
そうだ、ラピュタの登坂タイム見てなかったな。
とお弁当を食べながらストラバを開く。
7分58秒。果たしてこれがどれくらいのモノなのか。
トップは5分03秒。
その差歴然。
速度はワイ6,4キロ
トップ9キロ
…なんか大した差ではないような…
あの右カーブの後斜度が緩んだらもっと踏めばかなり近づけるんじゃ…
そうか、ラピュタ坂のKOMを目指そう!
50前にして目標ができたのであった。
4週連続ラピュタ挑戦。
一度登っていると気持ちに余裕がある。
作戦は前回と同じ。違うのは、ラスト前の右カーブを過ぎたら死ぬ気で踏む!だ。
前回同様心拍に気をつけながら登坂開始。
気持ちに余裕があるけど、やっぱキツイ!
でも行ける!
やっぱキツイ!
カエル?の声がまた聞こえる!
でも負けない!
先に掃除をしている人がいる!
邪魔しちゃいけないから今日はやめとこう!
いやいや!悪魔に負けるな!ワイ‼踏め!踏むんだワイー‼
と心を鬼にしておばちゃんの脇を尋常じゃない呼吸で尋常じゃない遅さで通り抜ける。
「あら、すごい坂を大変ねぇ」「気をつけて」と話しかけてくれるけど、どうにか笑顔(のつもり)で答えるのが精一杯。
むしろそんな自分を褒めてあげたいくらいだ。
おばちゃんの温かい声援のおかげか例の右カーブに差し掛かり斜度が緩む。
作戦実行、思い切り踏む(踏んだつもり)。
踏めてないけど限界まで、限界を超えて踏んだ(つもり)。
どうにかこうにか登頂!
前回よりも更にきつかった。
例えるなら前回の登頂の直後に狂犬に追いかけられてV坂を登らされたくらいきつかった。
グロい話になってしまうが、絞首刑になった囚人は腸の中の物が出てしまう、と聞いたことがある。
それと同じ症状(想像)がワイの全身を駆け抜ける。
これは登坂の余韻に浸っている場合じゃないと、早々にラピュタを降りる。
おばちゃんには全身全霊の平静さを装い「どうもー」と笑顔で挨拶をし、危険を承知でそこそこの速度でラピュタを離脱し、裏和田にある「和田の里」に駆け込んだ。文字通り。
どうにか間に合った。
ワイのラピュタ虎の巻に「ちゃんと用を足してから登坂すべし」と新たな項目が加わった。
こうして何度もラピュタ坂に登るたびに、帰路に裏和田を登るのですが、何個目かのつづら折りの巨大な岩がナウシカに出てくるオームに見えてくる。
そしてその更に何個目かのつづら折りの巨岩は巨神兵の頭に見えてくるのだった。
50前にしてジブリの影響は根深く刺さっているのだなぁ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?