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星くずの殺人/桃野雑派 感想文

こんにちは。aratoと申します。
前回の投稿が自己紹介だったので、この投稿が実質的な初投稿となります。
もともと感想文を投稿するつもりではあったのですが、いざ執筆を、、、と意気込むと、どの作品にしようかとても悩んでしまいました。
私の血や肉となっている大好きな作品を再読して、という案もあったのですが、ここは素直に、直近で読破した作品としました。

全てが規格外の新感覚クローズドサークル!

※以降ネタバレのないよう配慮しています。

本作の帯コメントや、他の方の感想文でも散見されますが、非常に的を得たニクい表現だと思います。
あらすじを簡潔に。
・時はコロナ過を乗り越えた日本。なんと3000万円の‘’格安‘’宇宙旅行が実現
・しかし発射直後、パイロットの一人が首を吊って自殺
・そんな馬鹿な!無重力下で首吊り自殺が成立するわけがない!
・舞台は宇宙ホテル、犯人はこの中にいる!
という魅力的なあらすじと、可愛らしくも宇宙の色合いを想起させる表紙に釣られて文庫を購入。
個人的には今まで読んだことがないタイプのクローズドミステリーでした。

所感

まず初めに感じたことは、序盤の展開が早い!いきなり離陸のシーンから始まったものだから、私の意識も地球に置いて行かれるかと思ったほど!
(こういう冗談って使いどころが難しいのですね)
そのため、登場人物の把握や想像が難しかった部分もあったのですが、上記の首つり遺体の発見からは世界観に一気に引き込まれていきました。

そして被害者や容疑者、語り手のキャラクターやバックボーンが濃いったら何の!
もちろん詳しくは言及できないのですが、‘’格安の3000万‘’をはたいて宇宙旅行に行きたいなんて人たちは一癖も二癖もありまして、、、。
それぞれがどのような目的、思いを持っているのかにも注目です!

また過去に類を見ない(?)頭からお尻まで宇宙を舞台としたミステリーということで、要所要所で宇宙の知識が身につきます。
「えっ、宇宙ってそんな風になってるの?」と感じた知識もあり、勉強になりました。
理系で宇宙について知識がある、興味がある、という方にはたまらない内容になっているかも!

総評

舞台が宇宙という圧倒的にクローズされた世界での殺人劇。
犯人はどうやって、そして動機は?というハウダニット、ホワイダニットを楽しめる作品かと思います。
著者の桃野雑派さんは初読みでしたが、ほかの作品もぜひ読んでみたいと感じました。どうやらこの作品の精神的続編もあるようで、、、?
そちらも今から楽しみにしています。

初投稿できてよかった、、、

うわー、文章をつづるのってとっても難しいですね。
個人的に尻切れトンボな文章になってしまったなと反省中です。
全ての物書きさんに改めて尊敬と感謝を、、、。
とはいえ続けることが大事だと思うので、この投稿が最後にならないように気を引き締めていきたいと思います。
お付き合いいただきありがとうございました。


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