何があるか分からないものだ 2024.12.12
今日は学生時代のバイト仲間がカットをしに来てくれた。その時からだからほぼ20年、今は新潟に住んでいるのに毎週のように東京に仕事で来ていてその時にカットしに来てくれる。ありがたいし、楽しいし、こうして会いたいと思ってくれている(かは聞いたことないが少なくともカットは信頼してくれてる)ことが何より嬉しい。そんな最早当然と思っちゃっていることを、特別だと思わないといけないなと思わせる出来事があった。
朝イチのお客様はいつも土日にいらっしゃる。今回は様子が少し変だったので、何か特別なことがあるのでしたらご相談に乗りますと言ったらご事情をお伝えしてくれたのだが、妹さんが急に亡くなってしまって…ということだった。カットした後、すぐにご実家へ向かうとのこと。
今まで病気ひとつしたことがなかったその妹さんが肝硬変と診断されたのは5月のことらしい。一人暮らしの住まいを引き払ってご実家で暮らしながら在宅で治療。お仕事は多少時短にしつつも普通にこなしていて、ネイルサロンを1人で経営していたそうだ。
今月に入って容態が急変して、あっという間に亡くなってしまったらしく、お兄さんであるお客様は方々への対応で忙しそうだったがご両親が憔悴し切っていてそちらのことも心配だとのことで、少し疲れてらっしゃった。
妹さんは40歳だったらしい。お酒と仕事が大好きで、とても信じられてないんですと話していた。
40歳といえば僕の2つ上だ。ほぼ同世代。やっている仕事も遠からずで、なんだか他人事のような気がしなかった。
自分が彼女だったら、今すぐ亡くなってしまったらどうなるんだろうと考えると、もちろんまだ死ねないとは思うのだけど、もしもそうなってしまったら…なんて事を思うと色々できてなさすぎている事に気がつかせてもらった。
銀行口座や通帳のこと、スマホやサブスクの契約諸々、保険とかカードのこと、思いつくことは今はこのぐらいだけどたぶんまだ色々ある。
残された人がちゃんと悲しみに暮れられるように、分かりやすい取説のような何かを記しておく必要があるかもしれない。というのも、自分自身でも忘れていたり今わかっていないことがたくさんある。
遺書とまではいかなくてもメッセージも遺したい。家のことと店のこと、自分しか分かっていないことが多過ぎるかもしれない。
その前にまず健康診断に行かねば。1年以上おざなりにしてしまっていた。何が起こるか分からない。明日自分に訪れるかもしれない。とても勉強させて頂きました。
今日僕にできることはいつも通り髪の毛を切ることだった。それをして差し上げられたことはひとまず良かったな、そう思った。