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信州なかの駅ナカマルシェ~名古屋・金山総合駅で開催

 長野県北部の中野市(人口約4万1000人)。記者は長野県南部の南信州の出身で中野市との接点がありませんでした。2023年9月30日に名古屋市の金山総合駅で開かれた「信州なかの駅ナカマルシェ」を訪れてみました。そこには、知らなかった中野市の魅力を見つけました。
■果物や加工品
 マルシェは中野市が出展。中野市農業振興課の傳田隆彦さんは、「果物は信州でも一番の出荷額です」と説明します。なつかしいリンゴ「紅玉」(1玉100円)やシャインマスカットなどのブドウ販売も人気でした。ジャムやハチミツの加工品も豊富。
■ぼたんこしょう

郷土野菜のぼたんこしょう

 お奨めは、ピーマンのような形のトウガラシ「ぼたんこしょう」です。青とうがらしとも呼ばれる信州の伝統野菜。傳田さんに聞くと「鷹の爪ほど辛くはない」とのこと。名前も気に入って5個入り(200円)を買いました。
 レシピの中にあった郷土食「あぶらみそ」は、ぼたんこしょう1個にナス2個の分量で、味付けは砂糖、みそ、油、ゴマ油のみ。ご飯がすすむ一品でした。
■中山晋平のふるさと
 思い出しました。中野市は作曲家の中山晋平の生まれ故郷でした。「シャボン玉」「證城寺の狸囃子」の童謡や「カチューシャの唄」「ゴンドラの唄」など3000曲を手がけています。中野市には中山晋平記念館もあります。
■「故郷」の高野辰之
 もうひとり、文部唱歌「故郷」「朧月夜」や「春の小川」など、今も口ずさんでる歌の作詞をした高野辰之の記念館もあります。「信州なかの観光ガイド」(信州なかの観光センター刊行)によると、「故郷」の歌詞に出てくる「かの山」も中野市にあるそうです。
■広すぎる信州だからこそ
 南北に長い信州は、自然や文化、食べ物に出会うことができます。広くて遠いからと、二の足を踏まず、気に入った場所へ行ってみたいものです。
 信州は広いからこそ、「故郷」など日本の原風景があちこちに残されているのですから。
(2023年10月2日)   
 

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