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社内報アワード2022~サンゲツ受賞に見るトレンド

 カーテンや壁・床材の内装材大手、サンゲツ(名古屋市)から「社内報が初めてブロンズ賞を受賞しました」とメールが届きました。
 社内報アワードはウィズワークスが主催する全国規模の社内報のコンクールです。2022年度で21回目を数え、社内報の祭典ともいわれています。
 「紙部門」の特集や「ウェブ・アプリ部門」の企画など複数の応募枠があります。サンゲツの紙の社内報「さんげつ」は、紙部門の19㌻以下の部門に応募があった47冊子のなかから、ゴールド賞(該当なし)、シルバー賞(2社)に次ぐ、ブロンズ賞に輝きました。
 受賞した社内報は「さんげつ2022年WINTER号」。同社の社内報は1988年から社内のコミュニケーションを図るため発行されており、2021年に社員のエンゲージメントを高めるために全面リニューアルしたばかりです。
 社内でも反響が大きかった企画は、「地域を駆ける!12人の仲間たち」でした。巻頭企画として、全国にある営業網の中で、各地域の営業基盤を担う「一人事務所」にフォーカスした特集です。
 一人事務所とは、新聞社でいえば地方の取材拠点の通信部のようです。私自身、通信部の苦労や地域の温かい応援がいまだに忘れられないこともあって、とても親近感を感じます。
 発行後のアンケートで「全国のつながりを感じることができた」と多くの回答があったほか、「彼らとコミュニケーションを取りたくなった」という声も寄せられたそうです。
 サンゲツが社内報を全面リニューアルした目的のひとつは、「想いをつなぐ社内報」だっただけに、社内報制作チームの女性陣も手ごたえを感じています。
 新聞記者時代、企業から郵送されてきた社内報をたくさん読ませてもらいました。経営方針を示したり、社員の趣味や特技を写真入りで紹介したりと担当者の苦労が伝わってきました。その一方で、マンネリ化した内容も多いと思ったこともありました。
 今回の社内報アワード2022。各部門の受賞一覧をみると、リモート勤務が増えてきたなかで、お互いの顔が見える社内報の役割が高まってきているように思えました。
 「紙社内報部門/特集・単発企画8㌻以上」の部で、ゴールド賞(延べ14社)のリクルートホールディングスは、「従業員434名の本音から見えてきた『助けて』と言えてる?」を特集しています。
 同じ部門の7㌻以下の部のゴールド賞(同5社)には、日本ガイシ「風通しの良い職場を目指して 製造技術統括部発!若手提言活動」が選ばれています。
 社内報は、「地域を駆ける!12人の仲間たち」のように企業の今を刻んでいるとともに、あすに向かってエンゲージメントを高める重要なメディアになってきたようです。
(2022年9月26日)
 
 
 
 
 
 
 
 

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