名古屋城で全国県人会まつり~長野県など33道県参加
東海地方で活動する県人会がふるさとを紹介する「ふるさと全国県人会まつり」が9月3日と4日、名古屋城の二之丸と西之丸で開かれました。
今年は3年ぶりの開催です。これまでは名古屋・栄の久屋大通広場で開催してきましたが、20回目の今回は名古屋城に会場を移し、「ふるさと全国お城サミット」も同時開催されました。出展料が高くなったこともあり、東海地方にある38道県人会のうち、33道県人会の参加でした。
名古屋城は観覧料500円(大人)を払って入場するため、これまでの10~20万人規模と比べて来場者数の減少は予想されていました。それでも2日間で1万5000人(主催者発表)が集まり、関係者もホッとしていたようです。
私が所属する名古屋長野県人会ブースでは、南木曽町の特産品販売と駒ヶ根市の南信州ビール、サッカーの松本山雅のグッズを販売しました。
南木曽町は向井裕明町長が駆け付けるなか、伝統芸能の与川神楽獅子を披露しました。全国でも珍しい着物姿の女獅子です。勇壮な獅子舞にはない、優雅なしぐさが観客の目をひいていました。
南木曽町は、福沢桃介の造ったダムがある町です。物産展では、その名を冠した桃介五平という五平餅や田立のお茶、美人味噌などの特産品を販売。最終日の午後4時を待たずに完売しました。
南信州ビールのコーナは、炎天下の行列でにぎわい、最終日の夕方には他の県人会の打ち上げ用の注文もありました。
名古屋長野県人会の役員らも呼び込みに協力したり、サッカーの松本山雅のカレーやタオルを買い求めたりして応援しました。
河村たかし名古屋市長は開会あいさつで、「名古屋城の入場料は無料にしたい」と持論を述べていました。イベント期間だけでも無料で市民に開放できるなら、さらに人出がきたいできます。
愛知県の大村秀章知事は、県人会との連携に熱心です。愛知の魅力を東海地方にある38道県人会を通じて発信してもらおうと、県人会役員を「愛知ふるさと大使」に任命して関係強化を図っています。
大村知事は閉幕前のあいさつで「みなさんのふるさとと愛知県を結び、盛り上げたい」と強調しました。
名古屋長野県人会は毎年、通年で観光PRする自治体を決めて、応援しています。来年は須坂市、再来年の2024年は諏訪市の順番で応援する予定です。
「中京の信州人」71号(令和5年1月1日発行)は、表紙に須坂市の見所を掲載し、主な特集にも須坂市に登場してもらう予定です。
来年の県人会まつりのステージと物産展は、今年の南木曽町のような応援体制を組んで、須坂市のキャッチフレーズである「ジューシーな街」を愛知・名古屋のみなさんにアピールしていきたいと考えています。
2日間、ステージもにぎやかでした。長野県の与川神楽獅子のほかに青森県の津軽三味線とねぶたハネト、山形県の花笠踊り、高知県のよさこい鳴子踊り、徳島県の阿波踊りなど楽しめました。
「踊る阿呆にみる阿呆」です。県人会まつりは、県人会のメンバーも楽しみたいものです。
私案ですが、来年は名古屋長野県人会の有志で合唱団を編成し、ステージで県歌「信濃の国」を6番まで合唱する構想をあたためています。毎年の新春懇親会のオープニングでは100人を超える参加者が1番から6番まで、よどみなく歌い上げるのが恒例になっているほど誰もが歌えます。
♪♪信濃の国は十州に 境連なる国にして~。
(2022年9月5日)