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最近信州酒蔵事情(5)~地理的表示(GI)生かして海外発信を
表紙の写真は、長野県酒造組合主催で、信州の50の酒蔵が名古屋に一堂に会する初の企画「YOMOYAMA NAGANO」(よもやまながの)のGI長野のブースです。
信州酒蔵事情5回目は、GI(地理的表示)です。2021年6月に「長野」として国税庁所轄の酒類として日本酒で10番目の指定を受けました。ワインとの同時指定でした。
長野県は2002年に「長野県原産地呼称管理制度」を設け、長野県産の日本酒のブランド化を目指してきました。GI長野は、この制度の考え方を引き継いで、原料の米や水を長野県産のみに限定し、製造から容器詰めまで県内で行うことを生産基準としています。
GIは、産地名、つまり地域ブランドを独占的に名乗ることができる制度です。産地ブランドが国内外で保護され、輸出の拡大の弾みになることが期待されています。
GI登録の長野県第1号は、飯田市や高森町などで生産される市田柿です。ブランドが保護され、海外輸出に弾みがついています。詳しくはnoteの記事を御覧ください。
https://note.com/aratamakimihide/n/n9b12a640d5d2
さて、今回の名古屋に出展されたGI長野の日本酒は27蔵。出展酒リストには蔵元こだわりのメッセージが満載でした。
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そのひとつ、飯田市の喜久水は環境省全国名水百選に選ばれた「猿庫の泉」を仕込み水に使い、信州産「美山錦」を55%まで磨き上げた「純米吟醸 猿庫の泉」を出展していました。
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参考にした資料は、長野県が出している「自分好みの味わいを探す―信州日本酒ガイド」です。酒蔵の数は新潟県の87蔵に次いで、78蔵で2位。女性杜氏は7人いて、全国トップなども紹介されています。
ガイドブックは、長野県庁や長野県名古屋事務所に置いてあります。
(2023年8月1日)