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南信州は二つのトライアングルの「扇の要」~名古屋・金山総合駅ふるさとのマルシェを満喫しながら考えた
故郷でゆっくり買い物ができない日々が続いています。そんな中、2月26日の日曜日に名古屋市の金山総合駅コンコースで南信州マルシェが開かれ、大いに買い物を楽しみました。
南信州とは、一般的には飯田市と下伊那郡13町村のエリアの総称です。これが信州を大雑把に4エリア分けると、「南信」「北信」「東信」「中信」となります。この場合の南信は、伊那市や駒ヶ根市、さらに諏訪市、岡谷市を含めた文字通り長野県南部にあたります。北信は長野市、中信は松本市、東信は上田市などを中心としたエリアとなります。
南信という用語は、幅広く使われています、飯田市と愛知県豊橋市など三河地域と静岡県浜松市の遠州地域のトライアングルは、「三遠南信」の文化経済圏として連携を深めています。
一方、南信州は飯田市と下伊那にほぼ限定されています。南信州広域連合は医療や福祉など広域で協力していく組織です。長野県内にはこのほか、長野広域連合をはじめ、上田地域、松本、上伊那、北アルプス、北信、諏訪、木曾、佐久の計10カ所の広域連合があります。
南信州が注目される動きが出ています。飯田・下伊那地域の自動車ナンバープレートは今「松本ナンバー」ですが、これを「南信州」のご当地ナンバーに変える準備です。正式に国に申請すると、2025年5月頃から交付が始まるそうです。
2027年以降、JR東海のリニア中央新幹線で南信州の飯田市と名古屋市が25分で結ばれます。これまで国道153号線の「飯田街道」で交流のあったトヨタ自動車の本拠地、愛知県豊田市を加えると「もうひとつのトライアングル」を描くことができます。
つまり、南信州・飯田は、三遠南信に加えて、名古屋~飯田~豊田という二つのトライアングルの「扇の要(かなめ)」となります。
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さて、「南信州マルシェ」は、ご当地の味わいを十分に伝えてくれました。飯田市内の和菓子屋「田月」のコーナーには、大麦で作られたおやき。羽二重餅の食感とサンドイッチのような見映えのするイチゴ大福も買いました。懐かしい赤飯饅頭は饅頭の中に赤飯が入った逸品で、小さな頃にお祝い事で食べたものです。
開湯50周年の昼神温泉のある阿智村のコーナー。ここではリンゴを7個買っておまけもいただきました。星空が美しい阿智の里は、二つのトライアングルの観光地の要です。
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地歌舞伎で知られる大鹿村のコーナーでは、地元の塩を使った「御塩もなか」(6個入り)を買いました。飯田市内でも手に入る場所が限られているので、名古屋で出会えるとはうれしい限りです。大鹿村は中央構造線の上にある村です。日本国内の5種類の地質帯が一カ所に凝縮した大地の要です。
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「ピンクレディ」という豪州原産のリンゴなど果樹栽培のフルーツガーデン北沢は、松川町にあります。南信州は名古屋圏など都市部へ高品質なフルーツを送り出す要でもあります。
ふるさと飯田市を離れて、初めてわかった良さも。まだ知らない魅力があるに違いありません。
「Wトライアングルの要」の位置にある南信州。マルシェだけではなく、もっと名古屋や豊田、豊橋、浜松の東海圏に魅力を発信していきたいものです。
(2023年2月27日)