「ご当地せっけん」誕生~捨てる茶葉や酒粕から生まれたJA愛知北オリジナル
JA愛知北(愛知県江南、犬山、岩倉市と大口、扶桑町の3市2町)は9月1日、捨てていた茶葉や酒粕を使ったオリジナル石鹸を管内で発売しました。JA愛知北のマスコットキャラクターの「愛ちゃん」にちなんで、「愛ちゃん石鹸」のブランド名です。
「愛ちゃんのお茶石鹸」で使用する茶葉は、犬山市の日比野製茶が自家栽培している茶畑で採れた茶葉の中から番茶を作るときに削られる表皮や軸を使っています。年間60㌕を廃棄処分していますが、処理代金もかさむことや副次的な利用で農家所得向上につなげたいと、JAが買い取りました。
原材料はオリーブ油、ヤシ油、水。パーム油、水酸化ナトリウム、茶葉、エチドロン酸4Na。「カテキンの成分もあり、若い人の肌ケアにも良いようです」(営農生活部購買生活課)とのこと。
「愛ちゃんの酒粕石鹸」は茶葉の代わりに酒粕が入っています。江南市の造り酒屋「勲碧酒造」から出る酒粕をJAが買い取り、酒造りの副産物から、さらに副産物を産み出しました。
勲碧酒造は愛知県農業総合試験場などが品種改良した酒米「夢吟香」を使って日本酒を2016年から販売しています。管内にある守口漬けの原料となる守口大根の製造業者に酒粕を卸していますが、それでも余ってしまうため、活用法を考えていました。保湿効果が高いといわれる酒粕の活用で、酒米「夢吟香」の知名度にもつなげていきたいといいます。
2種類のせっけんは、JA愛知北女性部が美容講習会で使っているモアネス化粧品を販売する株式会社コーワ(愛知県あま市)に製造を依頼。JA愛知北によると、無着色、無香料、無鉱物油で、合成界面活性剤や防腐剤を使っていません。価格は、100㌘980円、50㌘670円(いずれも税込み)です。
各地で「地場せっけん」が出ています。私が愛用している洗顔せっけんは、旅先の長野県岡谷市で購入した宮坂製糸所のシルクソープです。長野県産繭から出る絹を原料にしていて、無香料、無着色で、もちろん合成界面活性剤は使っていません。
クリーミーな泡立ちで、肌がつやつやになる感じです。旅行用にとケース付きのSサイズ(12㌘)を600円で買いました。全身に使えるというのですが、いまは洗顔で愛用しています。中身だけ490円で注文できるので安心です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?