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ヤクルト宅配員が家庭の隠れ資産を発掘:メルカリとの革新的なパートナーシップ

上記記事を参考にブログ記事を書きました。



広島から始まる新たな試み

2024年6月5日、フリマアプリ「メルカリ」は、広島でヤクルトの宅配員による家庭の不用品回収を委託する実証実験を開始しました。この取り組みは、フリマアプリ市場での成長鈍化に対する新たな戦略として注目されています。メルカリとニッセイ基礎研究所によると、日本の家庭に眠る隠れ資産は驚異の66兆円を超えるとされ、その掘り起こしが期待されています。


黒田良子さんのストーリー

広島県三次市に住む黒田良子さん(91)は、80年以上続いた家業の陶器販売店を今年閉店し、売れ残り品の処分に困っていました。彼女はメルカリの名前すら知りませんでしたが、定期的に訪れるヤクルト宅配員に悩みを相談すると、安心して提案に耳を傾けました。このように、信頼関係があるからこそ成り立つ取り組みが広がりを見せています。


実証実験の仕組みと期待

今回の実証実験には、ヤクルト山陽、広島県三次市、安芸高田市が参加しており、行政も関与することで安心して取引が行われます。回収した不用品は「メルカリShops」に出品され、売上金の一部はメルカリに手数料として支払われ、残りは地域の社会貢献活動に使用されます。この取り組みは2025年3月まで続けられる予定であり、成功すれば全国展開も視野に入ります。


ヤクルト宅配員の新たな役割

ヤクルトの宅配員が不用品回収を担うことで、地域密着型のサービスが強化されます。高齢化率の高い三次市では、高齢者がフリマアプリで出品することに困難を感じることが多く、宅配員がそのサポートを行うことで、地域の隠れ資産を有効活用する道が開かれます。


パートナーシップの可能性

メルカリの吉川徳明執行役員は、「リユースを推進する価値観を持つ事業者とは業態に応じて連携を検討したい」と述べ、他の地域密着型宅配事業者との連携にも意欲を示しています。これにより、全国の自治体や事業者との協力が期待されます。


不用品回収の未来

国内の家庭に眠る資産を掘り起こすことで、メルカリはフリマアプリ市場での成長を再び加速させることを目指しています。現在、メルカリのマーケットプレイス事業の流通総額は前期比10%増を見込んでいますが、中期目標である3年間の年平均成長率15%にはまだ届いていません。出品の簡略化や商品の発送までの「ファーストワンマイル」の整備が、今後の成長に向けた鍵となるでしょう。


最後に

今回のメルカリとヤクルト宅配員のパートナーシップは、地域社会と連携した新たなリユースモデルの可能性を示しています。高齢化社会が進む日本で、信頼関係を基盤にしたこの取り組みは、多くの家庭に埋もれる資産を活用する大きな一歩となるでしょう。今後の展開が非常に楽しみです。

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