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飯山市「イナリ食堂」ニラレバ定食うまいもの

店名 イナリ食堂
場所 長野県飯山市飯山新町205-2
電話 0269-62-2372
ジャンル 食堂
バリアフリー △ 入口に段差あり
駐車場 あり
食べたもの 「ニラレバ定食」950円


まことに自慢になる事ではないが、世の中にある食べもので嫌いなものはないのではないか。そのように感ずるのだ。もちろん、食べたことのないものなどたくさんある。スウェーデンのシュールストレミング、東南アジアで収穫されるドリアンなど強烈とされるものも星の数より多いかもしれない。

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それでも食べたことがないから嫌いとは言えないではないか。私の人生のモットーは
「好きも嫌いも知ってから」
なのだ。あなたの事を知らずして見た目だけで判断しては失礼というもの。できるだけ情報を得て、体験して可能な限り理解した上でなければ好悪の判断がつくわけもない。いくらクズだからといってジミントーの中にもいいヤツはいるだろうし、Suga Yにもつきあってみればよいところはあるかもしれない。

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そういう立場をとるものだから、好き嫌いの多いもの、食わず嫌いを通すものが理解できない。もちろん、あなたの行動、あなたの考えだから否定はしないし、よい歳をした大人に対して行動を改めろ、などといった野暮なことも言わない。だが生牡蠣はだめ、ホワイトアスパラはくにゃくにゃで嫌だなどと目の前でやっているのをみると、この人は人生の3/4を損しているよなぁ、と嘆息せざるを得ない。

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そんな体験をした直後であるから、好悪の別がわかれる、クセの強いものを食べてみたくなった。どうせ行くならここにしよう。という事でやってきたのがこちらである。

「イナリ食堂」

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ご存知飯山のレジェンド食堂。いつぞやカツ丼をいただいてエラい目にあった事がある。あれはかなり美味なるものであると確信するが、いかんせんボリュームがすごすぎる。とはいえ今回は食べる予定はないが、店先に
『カツ定食 完売、カツ丼 完売』
の掲示をみるとなんとなくホッとしてしまう。

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油じみた古い店内も同様に心底ホッとする仕様だ。実家(私の場合は『生家』だが)に帰ってきたような、そこの襖を開け放つと両親が座っていそうな風がある。そして何より客席の盛り上がり方がわが親戚たちのそれに似ているのだ。

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あるものが注文した「からあげ定食」の分量がすごいのだ。どこでも鶏肉は単価が安いから量が多くなりがちだが、イナリ食堂のからあげは半端ではない。大人の手のひらサイズのものが山と積載されている。これは盛り上がるなぁ。


奥の小上がり席のそのまた最奥のテーブルに陣取って本日の注文とあいなる。ご飯は少なめで。別にダイエットをしているわけではない、このようにしなければ絶対に食べきれないのだ。


「ニラレバ定食」950円

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大量の皿や小鉢の載ったプラスチックのトレイが登場する。サラダ2種、生野菜サラダとポテトサラダ。漬け物、小鉢もの、味噌汁、少なめにしてもらった丼メシ、そしてメインプレート。

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生野菜サラダというのはかなり格好のよい表現で、その実は千切りキャベツにレタス少々の昔のスタンダードタイプ。ポテトサラダとは言ったが様々な素材の入ったごっちゃごちゃサラダ。缶詰のコーンやカニカマ、生トマト、ジャガイモをマヨネーズでちゃっちゃと絡めました、という母親が即席で作ったような感じ。漬け物はきゅうりのQちゃん漬け、これは自家製かや?小鉢ものは玉子焼き。間違いなく業務用だろうが甘かったのでよし。


そしてメインプレートであるところのニラレバ。薄めのラーメン丼のフチすれすれまで盛り込まれている。レバー、ニラは当然のことながら、もやし、にんじんなど様々な野菜どもが放り込まれている。とにかく野菜の量がすごい。そしてなによりレバーがシャクシャクでよい。処理がよいのでクサみもなく食べやすい。

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私の場合、あのクセが少し残ったくらいが好きなのだが。甘い目の味つけもよい意味で昔ながらの食堂っぽさがある。油っけも汁気も多いので箸で掴みづらいから、いっそのことご飯にのせてワシワシかきこんで食べてしまおう。

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久しぶりのレバニラは美味かった。レバー嫌いでもこれなら充分イケると思うのだが、まぁ無理強いはしない。無理強いといえば、先に行ったシュールストレミングとかドリアンを突然持ち込まないように。たしかに食べてみたいとは言ったが、それなりに段取りも気持ちの準備も必要そうだからなぁ。

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